動画広告の種類と特徴|広告と配信先の種類を徹底解説

動画広告の種類と特徴|広告と配信先の種類を徹底解説

Webマーケティング2021.03.31

目次



YouTubeユーザーの増加や5Gの商用化によって、動画広告の需要は高まる一方となっています。すでに出稿を検討しているマーケティング担当の方も多いのではないでしょうか。


しかし、動画広告の種類や配信先は多彩なので、最適な動画広告の種類と出稿先を選択するのは、なかなか難しいものです。そこで本記事では、動画広告の種類や配信先別の特徴、メリットなどを紹介します。


動画広告の種類


動画広告には、主に以下の3種類があります。



なお、この3種類のほかに「その他の動画広告」として、オーバーレイ広告やインタースティシャル広告、動画リワード広告などがあります。


3種類の動画広告の特徴


まずは、主要な3種類の動画広告と、その特徴を詳しく見ていきましょう。


インストリーム広告


インストリーム広告


動画コンテンツと同じ画面に表示されるのが「インストリーム広告」です。バナー広告よりも大きな画面に表示できるため、短時間でも多くの情報を組み込むことができます。

インストリーム広告はYouTubeでよく見かけますが、Yahoo!アドネットワークディスプレイ(YDN)でも配信されているので、ターゲットの幅はかなり広めです。

なお、インストリーム広告は、動画の再生が始まるタイミングによって以下の3種類に分けられます。

・プレロール広告
動画が再生される前に流れる広告です。

・ミッドロール広告
動画を再生している途中で流れる広告です。

・ ポストロール広告
動画の再生終了後に流れる広告です。 


 スキップバブル広告


動画広告の再生開始後5秒間は強制視聴となりますが、その後はユーザーの任意で広告をスキップできるようになるのが「スキップバブル広告」です。動画の長さに制限がないので、より多くの情報を届けたいときなどに適しています。

また、スキッパブル広告には、「一定時間以上視聴されない限り課金されない」という特徴があります。

ただし、動画のクオリティが低いとユーザーは再生の途中で離脱してしまうため、広告としての役割を果たさないというデメリットもあります。


 バンパー広告


強制的に広告を視聴させるタイプの動画広告が「バンパー広告」です。ユーザーはスキップできませんが、動画の長さには制限があります。

最後まで動画を見てもらえるバンパー広告は、訴求効果の高さが大きな特徴です。しかし、興味のない広告を最後まで視聴することで嫌悪感を示すユーザーの存在も無視できません。


 アウトストリーム広告


動画コンテンツ外で再生されるタイプの広告が「アウトストリーム広告」です。主にWebサイトの広告枠やバナー枠などに表示されます。

Google広告を利用すれば、YouTubeにアップロードした動画を流用することも可能です。強制視聴ではないのでユーザーにストレスを与えませんが、ユーザーの興味を引けなければ見てもらうことはできません。


インバナー広告(インディスプレイ広告)


インバナー広告(インディスプレイ広告)


バナー広告枠内に流れる広告が「インバナー広告」です。


インディスプレイ広告とも呼ばれます。




動画コンテンツ内に表示されるわけではないので、アウトストリーム広告の1種と考えていいでしょう。


インバナー広告は、ページを開いたタイミングで動画の再生がスタートするという特徴があります。


インリード広告


コンテンツの途中で表示される動画広告は「インリード広告」と呼ばれます。


インバナー広告との違いは「動画の再生がスタートするタイミング」です。

・インバナー広告
広告が表示されなくても、ページを開いた段階で再生がスタートします。

・インリード広告
ページをスクロールして広告が表示された段階から、再生がスタートします。

動画の冒頭から見てもらいたい場合には、インリード広告を選択したほうがいいでしょう。


その他の動画広告


その他の動画広告として、ここでは以下の4種類をご紹介します。



  • オーバーレイ広告
  • インタースティシャル広告
  • 動画リワード広告
  • TrueView ディスカバリー広告


それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。


オーバーレイ広告


画面の上に覆いかぶさるように表示されるのが「オーバーレイ広告」です。


YouTube の場合、動画再生画面の下部20%に表示されます。

目立ちやすいので訴求効果は高めですが、動画が見づらくなるため、邪魔に感じるユーザーも少なくありません。


インタースティシャル広告


インタースティシャル広告は、アプリやページを移動する合間に差し込まれる広告です。


ポップアップによって、動画が画面全体を覆うという特徴があります。


動画広告を終了させるためには、ダウンロードや閉じるボタンを押さなければいけません。訴求力は極めて高いですが、ユーザーにストレスを与える可能性があるので、使い方には注意が必要です。


動画リワード広告


アプリやポイントなどを獲得する代わりに、動画を視聴させるタイプの広告です。


動画を再生するかどうかをユーザーが選べるという点が特徴です。

なお、動画リワード広告を配信する場合には、動画を視聴してくれたユーザーに対するインセンティブを設定する必要があります。


TrueView ディスカバリー広告


YouTubeの検索結果や、ディスプレイネットワークに表示される広告です。


動画のサムネイルとテキストで構成されます。

TrueViewディスカバリー広告は、プッシュ型の動画広告ではないのが特徴です。


ユーザーが広告をクリックしない限り動画は再生されません。検索キーワードとの関連性が高い広告が表示されるため、ターゲットにピンポイントでアプローチしたいときに有効です。


動画広告の主な配信先の種類と特徴


動画広告の配信先には、主に以下のような種類があります。



  • YouTube
  • TikTok
  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • LINE
  • YDN・GDN
  • AbemaTV


それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。


YouTube


YouTube


YouTubeは、国内に6,500万人以上の月間アクティブユーザー(2020年12月時点)がいる動画サイトです。


ユーザー数の多さによる圧倒的なリーチ量がYouTube最大の特徴と言えるでしょう。

出稿にはGoogle広告を利用し、宣伝をしたい商品やサービスに適した細かいターゲティングの設定が可能です。低予算でも出稿できるので、企業規模を問わず活用されています。


初めて動画広告を利用する方でも使いやすい、広告種類の多さも魅力です。


TikTok


国内では950万人の月間アクティブユーザー(2019年2月時点)がいるSNSです。


10〜20代の若い女性ユーザーが多く、利用率とエンゲージメント率に優れているという特徴があります。

若くて積極的なユーザーが多いため動画広告にも抵抗がなく、エンゲージメントに繋がりやすいのです。ターゲットとするユーザー層にマッチするなら、期待以上の効果が得られる可能性もあるでしょう。

動画広告にはインプレッション保証がついているため、コストパフォーマンスも高めです。


ただし、広告の種類は少なく、国内以外をターゲティングできないなどのデメリットもあります。


Twitter


Twitter


Twitterは、国内に4,500万人の月間アクティブユーザー(2018年10月時点)がいるSNSです。


最大の特徴は、リツイート機能による拡散力の高さでしょう。

拡散には1次拡散と2次拡散がありますが、2次拡散以降はエンゲージメントに課金されないため、コストの大幅な削減につながります。独自機能を使った広告フォーマットが多いのも魅力ですが、ユーザーの匿名性が高いため、ターゲティングの精度は低めです。


Facebook


Facebook


Facebookは、国内に2,600万人の月間アクティブユーザー(2019年3月時点)がいるSNSです。


ユーザーの年齢層が40〜50代と高いため、ビジネスパーソンを中心とした中堅層をターゲットにしたいなら、Facebook広告を活用するといいでしょう。

実名での登録を原則としているので、ターゲティング精度が極めて高いという特徴もあります。


ターゲットの細かい設定をすることも可能です。


Instagram


Instagramは、国内に3,300万人の月間アクティブユーザー(2019年6月時点)がいるSNSです。


画像をメインとした投稿で、若い女性ユーザーから多くの支持を得ています。

リツイートやシェアといった機能はないので拡散力は高くありませんが、アクション率は高い傾向にあります。ストーリーズなどのフォーマットがあるのも特徴です。


LINE


LINE


LINEは、国内に8,600万人の月間アクティブユーザー(2020年10月)がいるSNSです。


メッセージアプリだけではなく、ブログや マンガ、ニュースなどの多彩なコンテンツと連携させた出稿も可能です。

アクティブ率と国内での利用率の高さが特徴なので、幅広い国内ユーザーにアプローチしやすく、ターゲティングもしやすいというメリットがあります。ただし、他のSNSよりも広告の審査は厳しめです。


また、アジア圏以外のユーザーに広告が届きにくいというデメリットもあります。


YDN・GDN


YDNとは「Yahoo!ディスプレイ広告」のことで、Yahoo!JAPANが運営しています。


GDNは「Googleディスプレイアドネットワーク」の略で、運営はGoogleです。


どちらの広告も、提携先のサイトやアプリに動画広告を掲出することが可能です。


主な提携先には、以下です。



YDNの主な提携先Yahoo!ニュース
ヤフオク
GYAO
クックパッド
など
GDNの主な提携先YouTube
mixi
食べログ
など


それぞれ提携している配信先が異なるので、利用する前に必ず確認しておきましょう。


両方のサービスを活用すればアプローチできるユーザーも増えますが、予算が限られている場合は、商品やサービスに適したターゲティング方法や広告の種類があるかどうかをチェックするといいでしょう。


AbemaTV


国内に1,900万人(2019年6月時点)の月間アクティブユーザーがいるAbemaTVは、18〜34歳の若年ユーザーが多いという特徴があります。


また、AbemaTVは質の高い独自コンテンツを数多く用意しているだけではなく、ユーザーが受け入れやすい広告の配置や、没入感の高い広告体験を提供して、広告視聴率の高さを実現しています。


広告が最後まで視聴されやすいため、商品やサービスの認知効率もアップするでしょう。


ただし、中堅層以上のユーザーをターゲットとしたアプローチには不向きです。


また、配信する広告には独自の掲載基準が設けられているというデメリットもあります。


成功する動画広告の配信のポイント


動画広告の配信で成功するためには、ターゲットに適した「配信先」と「広告の種類」を選ばなければいけません。


ターゲットに合わせた配信先を選ぶ


紹介してきたように、SNSによって特徴やユーザー層が異なるため、自社のターゲットに適した配信先を選ぶことが大切です。

とくに重要なのは「年代」「性別」でしょう。


若年層をターゲットにするならAbemaTV、ターゲットが女性ならInstagramというように、各SNSのユーザーを把握したうえで広告の配信先を決めてください。

ターゲットがマッチしていない配信先を選んでしまうと、費用対効果が著しく低下してしまいます。


ユーザーをイメージした広告種類を選ぶ


動画広告の配信で成功するためには、ユーザーをイメージした広告の種類を選ぶ必要があります。

自社商品に関心があるユーザーに向けた配信をしたいなら、ディスカバリー広告を選択するといいでしょう。


認知の拡大には向いていませんが、購買意欲の高いユーザーには高い訴求効果を発揮します。

短い時間で多くのユーザーにアピールしたいなら、バンパー広告を選択してみてください。


長めの動画に多くの情報を詰め込むのも効果的ですが、情報を絞って配信するのもひとつの方法です。


動画広告の種類や成功のポイントを理解して効果的な配信を


今回は、動画広告の種類や特徴について、詳しくご紹介しました。

ネットの普及による動画広告市場の広がりにともなって、さまざまなタイプの動画広告が登場してきました。ユーザーが任意にスキップできるタイプはもちろん、Webページのスクロールによって再生が始まる動画や、インセンティブの付与と引き換えに視聴する動画広告などもあるので、活用の幅は多岐にわたっています。

今回紹介した動画広告の種類や動画広告配信で成功するポイントを参考にしながら、訴求効果の高い動画の制作と配信を実現させましょう。