SEO対策って実際いくらかかるの?

費用対効果を上げるためのポイントを解説

SEO対策って実際いくらかかるの?<p>費用対効果を上げるためのポイントを解説</p>

Webマーケティング2021.03.31

目次


自社サイトのSEO対策を任せられたものの、時間もないし、何から取り組めばいいのか分からないWeb担当者も多いのではないでしょうか。外注を検討するにも予算感が必要です。


この記事では、SEO対策を専門会社に外注する際の料金相場を踏まえ、長期的な視点で費用対効果を上げるためのポイントを解説します。SEO対策に必要な費用を知りたい人は、ぜひ読んでみてください。


SEO対策にかかる外注費用の料金相場


一口にSEO対策と言っても、細かく分けるとたくさんの種類があります。主なものは以下の通りです。



  • 外部SEO被リンク対策
  • 内部SEO対策
  • コンテンツマーケティング(コンテンツSEO型、記事量産型)
  • SEO設計+ホームページ制作
  • SEOコンサルティング
  • SEO設計コンサルティング


SEO会社に何を任せるかによって費用が大きく異なります。また、料金体系によっても提供されるサービスに特徴や傾向があります。


まずは、主なSEO対策の料金相場を表にまとめましたので、目安としてご覧ください。





SEO対策の料金体系による違いとは


料金体系による違い


SEO対策の料金体系は、大きく分けて「固定報酬型」「成果報酬型」の2つがあります。


「スポット型」と呼ばれる一括払いのサービスもありますが、検索順位を上げるだけでなく、コンバージョンにつなげるには、半年~1年スパンで取り組む必要があります。


長期的なSEO対策費用として、「固定報酬型」と「成果報酬型」の違いを押さえておきましょう。


固定報酬型SEO対策の特徴


固定費用型は、1ヶ月ごとや1年ごとに決まった費用を支払う方式です。月額(年額)の固定費用以外に、キーワード調査などの初期費用や途中解約によって解約金が発生する場合があります。


固定費用には、以下が含まれます。



  • 内部対策を含めた丁寧なコンサルティング
  • 結果のフィードバックやレポーティング
  • 改善に向けた施策の提案


固定報酬型では、専任コンサルタントがつくケースも多く、PDCAサイクルを回しながら、SEO対策に関わるすべての業務を委託するイメージです。

検索順位とは関係なく月額20~40万円程度かかりますが、蜜に連携することでコンバージョンに直結しやすく、結果として費用対効果のアップが期待できます。


成果報酬型SEO対策の特徴


キーワードごとに成果報酬を設定し、そのキーワードで指定順位以内に入ると費用が発生します。
相場は1キーワードあたり月額1.5万円~30万円程度です。その他、キーワード調査などの初期費用がかかる場合があります。


成果報酬型は、難易度の高いビッグキーワードで上位表示させたい時、あるいは変動の激しいキーワードで短期間だけ順位を上げたい時などには便利です。


ただし、以下のような面もあるので注意しましょう。



  • 細やかなフィードバックやフォローが行われないケースが多い
  • 外部被リンク施策をメインに提供する業者が多い
  • 対策キーワードで上位表示されている期間中、費用が発生し続けるため固定報酬型よりコストが高くなる場合がある



また、固定報酬型ではビッグキーワード以外に関連性が高いロングテールワードなど、いくつかのキーワードで対策できますが、成果報酬型ではキーワードごとに費用がかかるかもしれないので自由度が低くなる傾向があります。

さらに、外部リンクの購入はGoogleのガイドラインで禁止されているため、外部被リンク施策はペナルティを受けるリスクもあります。


SEO対策費用に大きな幅がある理由


大きな幅がある理由


冒頭の料金相場表で示した通り、SEO対策の費用は、サイトの規模や記事の品質によってかなりの幅があります。予算計画の参考として、SEO対策の費用を決定付ける3つの要素についてご紹介します。


何をどこまで任せるかの違い


SEO会社の中には、すでにあるサイトの内部対策や外部対策を請け負うだけでなく、サイト設計からコンテンツ制作、広告企画など、Webマーケティングをトータルでサポートする会社もあります。


Webマーケティングをトータルで委託すると、当然ながら高額になります。けれども、ほとんどの集客施策を任せっきりにできるので、リソースを割けない中小企業にとってはメリットが大きいのではないでしょうか。

また、SEO対策の優先順位が分からない時は、SEOコンサルティングから依頼すると良いでしょう。費用は高くなりますが、サイトに不足している施策をピンポイントで実施できるため、成果が表れるスピード感が違ってきます。


コンテンツの内容と質の違い


コンテンツ制作をメインで外注する場合は、記事の単価によって費用が変動します。記事の単価は文字数と文字単価で決まりますが、文字単価は記事の内容やライターによって異なります。


一般的なコラムなどでは1文字あたり1~3円が目安。


ただし、健康や医療、お金や法律に関する専門的な記事では、1文字5円以上になる場合も少なくありません。これに専門家の監修費が上乗せされることもあります。


また、SEOライティング専門のライターが書く記事と素人ライターの記事では、クオリティが違います。
有名なライターや実績のある人に依頼すると、1本10万円以上かかる場合もあるので、その価値があるかを見極める必要があります。



区分単価目安
一般的なコラム1~3円/文字
専門的な記事5~10円/文字
有名人ライター1~10万円程度/記事


対策するメディアや企業の規模の違い


SEO対策においてかなりの割合を占めるSEOコンサルティングは、メディアや企業の規模によって費用が大きく異なります。


中小企業では月額10万円程度が相場ですが、大手企業になると月額50~100万円程度まで膨らみます。


費用が高くなるのは対策の量が増えるだけでなく、質を担保するためですが、中には料金とサービスが見合っていないケースもあるので要注意。他のSEO業者にも見積りを依頼し、サービスの内容と料金、条件などをしっかり比較して決めましょう。


SEO対策の費用対効果を上げるには|施策別おすすめ度


施策別おすすめ度


SEO対策の費用対効果を追求するうえで重要なのが、何をどこまで任せるか。そして、信頼できる業者選びが鍵になります。


SEO対策会社によって得意とする施策は異なりますが、ここからは施策ごとのメリット・デメリットを踏まえ、それぞれのおすすめ度とその理由をご紹介します。


外部被リンク対策はデメリットが多い


検索エンジンは自然な被リンクの数を人気の指標としています。


一方で、Googleは外部リンクを購入することを禁止しており、検索順位が下がったり、ペナルティーを受ける可能性があります。一度ペナルティーを受けてしまうと、正しい対策をしても検索順位が上がりになります。


また、被リンク用に量産されたサテライトサイトは低品質なものが多く、サイトの信用を落としかねません。外部被リンク対策で一時的に検索順位が上がることもありますが、長期的な対策としてはデメリットのほうが多く、おすすめできません。


SEO対策の主流はコンテンツマーケティング


コンテンツマーケティングは、Webサイトにユーザーの悩みや知りたい情報を含め、コンバージョンにつなげるための対策です。Googleはユーザーにとって有益なサイトを評価するため、これが今のSEO対策の主流になっています。


コンテンツマーケティングには、大きく分けて「コンテンツSEO型」と「記事量産型」があり、サイトの目的を達成するためには「コンテンツSEO型」がおすすめです。


コンテンツSEO型がおすすめ


コンテンツSEO型は、見込み客の認知や関心度合に応じたキーワードを選定し、検索意図に沿った質の高い記事が特徴です。
優秀なSEOライターが書く記事は料金が高くなりますが、検索順位上昇やアクセス数増加が見込め、ひいては売上アップのためのコンバージョンにつながります。


キーワード調査やSEOライターの能力がコンテンツSEO型の成果を左右するため、外注先を選ぶ際には、ライティングした記事を見せてもらい、対策キーワードの検索ボリュームと検索順位を確認しましょう。


記事量産型は質の担保が難しい


一方、記事量産型の多くは、クラウドソーシングでライターを調達し、大量に発注するため、記事の質は後回しになりがちです。内容が薄い記事でもアクセスが増えるケースもありますが、肝心のコンバージョンにはつながりません。


そればかりか、内容が薄いうえに数が多いと、ユーザーの不評を買うリスクが高まります。記事量産型で効果を出すには、予定の記事数より多めに発注して良い記事だけを採用したり、時には自分で書き直したりする必要もあるでしょう。


内部施策は最初にやるべき


サイト内の基本的なタグの最適化やディスクリプションの見直し、URLの正規化といった対策を行うと、Googleのクローラーがサイトの内容を適切に理解できるようになります。そのため、内部SEO対策を正しく行うだけでアクセス数が伸びることは珍しくありません。

内部SEO対策だけでは効果を実感しにくいケースもありますが、コンテンツマーケティングの効果が高まるため、最初に取り組むべきでしょう。


内部SEO対策には色々な施策がありますが、どこの会社に頼んでも実施内容に大差はありません。


ただし、中にはあまり詳しくないのか、必要な施策が抜けている場合もあるため、依頼する際は、どんな施策を行うのかきちんと説明してくれる業者を選ぶことが大切です。


SEOコンサルティングはメリットが大きい


SEO対策は、現在のサイトの状態によって必要な施策が異なります。


課題を客観的に評価するのが難しく、何から手をつけるのが効果的か分からない場合は、SEOコンサルティングのメリットが大きいでしょう。


優秀なコンサルタントに依頼すると、短期間でアクセス数が大幅にアップすることもしばしば。また、SEO対策以外の適切な集客法を提案してもらえるなど、売上に大きく貢献します。


ただし、コンサルタントとは名ばかりで、単なる営業マンである可能性もなくはありません。依頼する場合は、実績だけでなく、サイト改善のために行った施策や経緯を細かく確認してからにしましょう。


SEO対策会社の選び方|良いパートナーを見極めるために


良いパートナーを見極める


SEO対策にも色々あり、それぞれのメリット・デメリットがお分かりいただけたと思います。次に、具体的な外注先を選ぶ際のポイントをご紹介します。


SEOコンサルティングはコンサルタントの実績と評判で選ぶ


SEOコンサルティングの効果は、コンサルタント選びで決まると言っても過言ではありません。固定費の大部分を占めるところですので、SEOコンサルタントの評判や実績は、クチコミも含めてチェックしましょう。


長く業界で活躍しているコンサルタントは、Googleのアルゴリズムアップデートの歴史に詳しく、ホワイトハットSEOだけでなく、ブラックハットSEOについても理解しているはずです。


過去の実績を確認するだけでなく、SEO対策に関する知識が豊富で、網羅的に情報提供してくれるコンサルタントを選ぶと良いでしょう。


また、SEO対策は100%成果を保証するサービスではありません。良いコンサルタントはそうしたリスクも事前に説明をしてくれるでしょう。


コンテンツ制作をメインで外注するなら制作体制も重要


今の主流であるコンテンツマーケティングを外注する場合は、記事の質が重要となります。特にコンテンツSEO型では優秀なSEOライターを確保できるかどうか、事前に確認しておきましょう。


記事量産型ではクラウドソーシングでライターを調達する場合がほとんどですが、その場合は記事の添削や修正などでディレクターの負担が大きくなるため、十分なリソースを割けるかどうかも重要です。


内部施策だけを外注するなら実施内容を確認する


SEO対策で最初に行うべき内部施策は漏れがないか、しっかりと確認しましょう。代表的な内部施策は以下の通りです。



  • URL構造(ロングテール構造)の最適化
  • クロスリンク構造
  • コンテンツのユニーク化
  • HTMLソースの最適化
  • SEO対策の対象となりうるキーワード盛り込み
  • URL表記の統一(URLの正規化)
  • 検索エンジンにサイト構成を説明するファイルの設置
  • 隠しテキスト・隠しリンクの防止
  • IPアドレスの分散処理
  • POSTメソッドとGETメソッド


ただし、提案書にこれらが盛り込まれていても、予算がかかり過ぎるなどで実装できなければ意味がありません。実装の難易度と効果で、優先順位をつけて提案してくれる会社を選びましょう


SEO対策を外注するメリット


SEO対策に予算がかけられない場合、SEO対策ツールを使って自社で行うことも可能です。また、担当者に知識や経験があれば、プロに頼まなくても良いと考えるかもしれません。


しかし、他の仕事に追われてSEO対策を推進できない、自社で対策してみたものの成果が上がらないという話をよく聞きます。改めてSEO対策を外注するメリットを考えてみましょう。


SEOの専門知識とノウハウがある


SEO対策というと、検索順位を上げることに気をとられがちですが、SEO対策の目的はコンバージョンを上げること。SEOコンサルティングやコンテンツSEOを手掛ける会社は、長期的な視点でコンバージョンを見込めるキーワードを提案してくれます。


また、実績のあるSEO会社は、競合調査や他サイトでの経験をもとに、社内の人間では気づきにくい課題を提示し、解決ための手助けをしてくれるでしょう。


Googleのアップデートに対応できる


検索エンジンは、アルゴリズムのアップデートを定期的に行っています。Googleは年数回の広範囲なアップデートに加え、小さな仕様のアップデートは日常的に行っているため、そうした動向を把握するだけでも時間と労力を要します。


費用はかかりますが、常に最新のアルゴリズムに対応したSEO対策を行えることが、SEO会社に外注するメリットと言えるでしょう。


人的リソースの不足をカバーできる


上位表示を狙うにはコンテンツの拡充が不可欠ですが、それを自社で行うにはかなりの人員と時間を割く必要があります。


担当者に十分な知識がある場合でも、コンテンツマーケティングや内部施策などを外注することで、社内のリソースを有効活用できるようになります。


費用対効果も考えながらSEO対策の依頼を


SEO対策の費用対効果を上げるために、まずはSEOの目的を明確にし、サイトの状態をチェックしてみましょう。そのうえで、内部対策が不十分であれば最初に取り組みます。それだけで効果が上がる場合もありますし、コンテンツマーケティングの成果が出やすくなるからです。


スピーディーに成果を上げたい場合や、何から手をつけるべきか分からない場合は、SEOコンサルティングをおすすめします。SEO会社を選ぶ際は、コンサルタントの実績や経験に加え、実施内容や制作体制を確認することが大切です。


SEO会社によって得意分野や料金体系が異なるため比較するのは難しいですが、良い会社を選べば見込み客を獲得でき、中長期的な資産となるでしょう。