GoogleAnalyticsだけでは不十分?BtoBマーケティングで実施したいアクセス解析【前編】

GoogleAnalyticsだけでは不十分?BtoBマーケティングで実施したいアクセス解析【前編】

Webマーケティング2021.03.31

目次


BtoB Webマーケティングにおけるアクセス解析と、ツールについてお伝えする今回の記事。前編(前編の記事へのリンク)ではWEBマーケティングにおけるBtoCとBtoBの違いや、アクセス解析の3つの種類についてお伝えしました。今回は3つのアクセス解析手法をさらに掘り下げて、具体的な内容とそれを実施しようとした場合に必要となるツールについてお伝えしていきます。


BtoB Webマーケティングにおいて必要となるアクセス解析


1.マクロ定量解析:ユーザー達がどのページを見ているか


マクロ定量解析で分析するのは「*ユーザー達がどのページを見ているか*」の傾向です。


具体的に言いますと、用いる主な指標は来訪者数(セッション数)、閲覧ページ数(PV数)、直帰率、回遊時間、コンバージョン率(CVR)あたりでしょう。一般的にアクセス解析で用いられている指標です。


マクロ定量解析の目的は大きく分けて2つあります。1つは「*サイト全体のパフォーマンスの把握*」もう1つは「*コンバージョンを阻害している箇所(ボトルネック)の発見*」です。


現状のサイトが「*目標に対して達成できているのか、いないのか*」といった大枠の情報や、「*閲覧はされているが、回遊がされていない*」もしくは「*回遊は十分だが、コンバージョンさせていない*」と言った「ボトルネック」についての情報を取得する事が出来ます。


サイト改善の前後を比較する事で、それらのボトルネックが解消されたのかどうかといった点も判断する事が出来ます。


代表的なツールとしては、やはりGoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)が挙げられます。他にもAdobe Analytics(アドビアナリティクス、旧サイトカタリスト)やSiteTracker(サイトトラッカー)といったツールもあります。


2.ミクロ定量解析:ユーザー達の誰が見ているか


ミクロ定量解析で分析するのは「*どんなユーザーが見ているか*」のイメージです。個々のユーザーがどこから流入し、どのようにサイトを閲覧しているのかを想定します。使用する主な指標としては流入やコンバージョンのキーワード、ユーザー経路分析などが該当します。流入キーワードとユーザー経路からユーザーが「*何に興味を持ち、どのようなニーズを持っているか*」を理解する事が出来るので、それに合わせてサイト内のコンテンツや訴求ポイント、導線の変更を行う事で回遊性の向上やコンバージョンレートの改善を行います。近年話題のマーケティングオートメーションツールであれば、ブラウザベースで個人を特定してアプローチする事が可能なため、うまく活用する事で効果的なマーケティングが可能です。


ミクロ定量解析に有効なツール


■synergy!360(シナジー!360)


synergy!360はWEBサイトへのアクセスやメール・フォームからのコンバージョンなど顧客の行動履歴を統合管理することで、そのデータをもとに顧客一人一人をスコア評価します。顧客特性に合ったコミュニケーションの最適化に有効です。


■Oracle Cross-Channel Marketing Cloud(オラクルクロス-チャンネルマーケティングクラウド)


Oracle Crossは顧客の行動履歴データをもとに個々の顧客をスコア評価し、コミュニケーションの最適化を図るマーケティング・プラットフォームです。


■ListFinder(リストファインダー)


ListFinderは有望な営業リストを自動で抽出・作成し、Webサイトに訪れた「企業」「個人」を解析してくれるので営業リスト管理、リード管理、リードナーチャリングを簡単に活用することができます。


3.定性解析:ユーザーがどの様にページを見ているか


定性解析で分析するのは「どの様にユーザーがWebサイトを見ているのか」という点です。具体的に言いますと"ヒートマップ解析"や"ユーザーテスト解析"がこれにあたります。ヒートマップ解析においてはユーザーのマウスや目の動きを調査し、ヒートマップ状に表示することでページ内でのユーザーの興味関心の濃淡を知ることができます。


ユーザーテスト解析はサイトを実際に想定ユーザーと同様の属性の方にサイトを閲覧して貰い、生の声を収集する事でサイトの改善に役立てるという解析手法です。ツールの解析では気づく事のできない細かない点や効果が上がっていない理由についても知る事が出来るため、サイト改善には非常に有用な手法です。


定性解析に有効なヒートマップ解析ツール


■ Ptengine(ペタエンジン)


PtengineはスマホからPCまでマルチデバイスで解析できるヒートマップアクセス解析ツールです。ページ内でのユーザーの行動がヒートマップで表示されるため、初心者でも簡単にユーザーの行動が把握できます。


■User Eyes(ユーザーアイズ) 


User Eyesはユーザのサイト利用中の「動き」と「声」を記録・提供する「ユーザーテスト」サービスです。これにより、サイトの課題が簡単に分かります。営業・課題分析・デザイン検証に最適な形で、OEM提供致します。


「法人営業の変革」を実現するために、年間900社以上の営業・マーケティング支援を行う。サービスとして、自社運営メディアである「ITトレンド」や「BIZトレンド」を展開。また有望商談を発掘することを目的に、企業Webサイトにアクセスした企業名と個人名を判明し見込みリードを生み出す「[リストファインダー]や、オンライン商談を実現する「bellFace(ベルフェイス)」なども提供している。これらのサービスの提供を通じて、認知~提案・クロージング、また、その先のアップセルやクロスセルまで、法人営業のプロセス全体を幅広く支援している。