Webマーケティング2021.03.31
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Google広告には「リスティング(検索連動型)広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」「アプリキャンペーン」「ショッピング広告」の5つがあります。それぞれに特徴があるので、自社の目的に合わせて運用することが大切です。
この記事では企業のデジタル広告の担当者の方に向けて、Google広告の種類や特徴を解説します。メリットやデメリット、活用のポイントなども解説するので、ぜひ参考にしてください。
Google広告の種類と特徴
Google広告には「リスティング(検索連動型)広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」「アプリキャンペーン」「ショッピング広告」の5種類があります。
表示できる場所はGoogleの検索結果やGmailといったGoogleのサービスはもちろん、livedoorや価格ドットコムなどの提携先や、YouTubeなどが対象です。
画像やテキスト、動画などを使ってアピールできるので、さまざまな手法でユーザーにアプローチすることが可能です。
ここでは、5つあるGoogle広告の特徴を解説します。
リスティング(検索連動型)広告
リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれ、自然検索の最上部と最下部に表示される広告になります。Googleでキーワードを検索した結果の画面で、「広告」と記載されたページがリスティング広告です。
ユーザーが検索したキーワードに沿って表示されるため、情報を求めているユーザーに刺さりやすいのが特徴です。あらかじめ、自社のキーワードが決まっている場合に使いやすいでしょう。
配信する曜日や時間、地域などを絞り込んでターゲティングが可能です。出稿する金額も企業側で設定できるので、スモールスタートではじめたい企業から大々的に出稿したい企業まで幅広く活用できます。
リスティング広告は、見出しやWebサイトの説明文などテキストがメインになります。画像や動画を使った広告ではないので、文章で魅力やメリットを伝えられるかがポイントになります。
広告費はリンク(テキスト)をクリックされたら課金が発生する仕組みです。
ディスプレイ広告(GDN)
Googleのディスプレイ広告はGDN(Googleディスプレイネットワーク)と呼ばれています。バナー広告型が主ですが、テキスト型や動画型のものもあります。Webサイトの広告枠を中心に、GmailやYouTube、スマホのアプリなどにも表示が可能です。
GDNはユーザーの性別や年齢、地域だけでなく、子どもの有無や世帯年収などもターゲティングに設定できます。広い範囲にアプローチできるため、自社のブランディングや新商品の認知拡大に効果を発揮します。
広範囲に出稿するため、興味が薄いユーザーにも広告が表示される面もあります。情報を欲しているユーザーに届けるリスティング広告に比べると、マッチングする割合は低いといえるでしょう。
広告費はバナーをクリックされたら課金が発生する仕組みです。
動画広告(YouTube広告)
動画広告(YouTube広告)は、さらに複数の種類に分かれています。「インストリーム広告」「TrueViewディスカバリー広告」「バンパー広告」「アウトストリーム広告」「オーバーレイ広告」の5つを解説します。
インストリーム広告は、ユーザーが視聴しようとしているYouTube動画の、再生前や再生途中、再生後に表示される15秒以上の動画広告です。インストリーム広告は広告の途中でスキップできます。
TrueViewディスカバリー広告は、YouTubeの関連動画枠や検索結果枠に表示される動画広告です。
バンパー広告は、ユーザーが視聴しようとしているYouTube動画の再生前や再生途中、再生後に表示される6秒未満の動画広告です。バンパー広告は途中でスキップできません。
アウトストリーム広告はスマートフォンやタブレットなど、モバイルデバイスにのみ表示できる動画広告です。Googleが提携しているWebサイトやアプリなど、YouTube以外で表示されるのが特徴です。動画は、ユーザーが画面をスクロールして、広告が50%以上表示されると再生されるようになっています。
オーバーレイ広告はパソコンでYouTubeを視聴した際に、動画の下部にバナー形式で表示される広告です。
YouTube広告の費用は、広告がクリックされたときか、視聴されたときに発生する仕組みです。
アプリキャンペーン
アプリキャンペーンは、ユーザーにアプリのインストールを促すための広告です。検索ネットワーク、ディスプレイネットワーク、YouTube、Google Playなどに表示されます。
広告は動画、画像、HTML5でのアプローチが可能です。HTML5では画像のスライドなどの利用が可能で、クリック率の上昇が見込めます。
アプリキャンペーンは広告のテキスト・画像・動画や入札単価などを設定するだけで出稿できるのが特徴です。ユーザーには、Google側で自動的に最適化して表示されます。
広告費はアプリがインストールされると発生する仕組みです。
ショッピング広告
Googleの検索結果の最上部に、テキスト付きの画像を表示するのがショッピング広告です。テキストには商品名や価格、ブランド名などを掲載できます。
ユーザー検索したキーワードの商品を表示するので、購入見込みが高いユーザーにアプローチできます。ショッピング広告をクリックすると、自社のECサイトに誘導できます。すでにECサイトのページを持っている企業に有効な広告です。
広告費は広告をクリックされたら課金が発生する仕組みです。
Google広告を出稿する流れ
Google広告を出稿する流れは以下のとおりです。
1.自社の広告出稿の目的や、ターゲット、キーワードを設定する
2.Googleアカウントを取得して、Google広告へアクセスする
3.新しいキャンペーンを作成する
4.広告の目的やサービス名、広告がクリックされたあとのLP(ランディングページ)のURLなどを入力する
5.支払い情報を設定する
6.広告の審査が完了したら出稿がスタートする
はじめて出稿するとなると、ハードルが高そうに思えるかもしれませんが、基本的には画面にある項目を入力すれば完了します。Google広告にはヘルプもあるので、実際に入力しながら設定していくほうが覚えやすいでしょう。
Google広告を活用する際のポイント
Google広告を効率よく運用するには、いくつかのコツがあります。ここでは3つのポイントを解説します。
キーワードプランナーを活用する
Google広告に設定するキーワードに迷ったら、キーワードプランナーを活用しましょう。キーワードプランナーはGoogleが提供する無料のツールです。自社の商品やサービスに関連するキーワードを自動で提案してくれます。
除外キーワードを設定する
Google広告では、「キーワード」に注意して運用しましょう。自社の広告出稿の目的や、ターゲットとするユーザーに関連するキーワードを選定するのはもちろん、関連が低いキーワードは「除外キーワード」に設定しましょう。除外キーワードを設定することで、ターゲットではないユーザーには広告が表示されなくなります。
広告内容とLPの内容を一致させる
広告の内容とLP(ランディングページ)に齟齬がないようにしましょう。ユーザーは広告で興味を引かれてリンクをクリックしますが、誘導されたページの内容が合っていなければすぐに離脱してしまいます。広告のテキストや画像は、誘導先のページに合った内容にしましょう。
Google広告のメリット
Google広告はクリックに対して課金が発生する仕組みです。広告費は自社で決められるので、少ない金額からスモールスタートで運用し、徐々に拡大することが可能です。広告予算が少額の企業や、はじめてデジタル広告を運用する企業に向いています。
出稿後も何回広告が表示され、何回クリックされたかなどの数値を可視化できるのもメリットです。新聞広告やチラシは出稿後の効果を測定するのが難しいですが、Google広告をはじめとしたデジタル広告はデータを抽出して効果を測れます。効果があった部分は現状を維持し、効果が低い部分は次回の改善点に活かせます。
Google広告のデメリット
Google広告は広告費だけでなく、キーワードや目標などを自社で設定する必要があります。最初は慣れないことも多く、手間取る場面もあるかもしれません。
広告費を自由に決められる分、業界や業種によっては競合他社が多いのもデメリットです。場合によっては入札単価を高めに設定しないと、広告が表示されにくいといったことも起こります。
デジタル広告がはじめての場合や、自社にリソースが不足している場合は、広告代理店に依頼するのも1つの方法です。広告代理店は手数料の金額だけでなく、Google広告の出稿に関するスキルや経験の豊富さ、過去の事例などをもとに選定するとよいでしょう。
まとめ
Google広告には大きくわけて5つの種類があります。それぞれ広告の目的や配信先などに特徴があります。自社の目的やターゲットとマッチするものを選び、効率よくアプローチして効果を最大限まで活かしましょう。
広告費を自社で設定できるので、まずはスモールスタートで出稿し、慣れてきたら徐々に拡大することをおすすめします。社内にリソースが不足している場合は、デジタル広告の運用を手掛ける広告代理店に相談することを検討してもよいでしょう。
Google広告はGoogleアナリティクスやGoogleキーワードプランナーといった、他のデジタルツールとの相性もよいことで知られています。これらのツールと連携しながら、効率よく自社の商材をアピールしてください。