Googleマップの「ローカル検索広告」とは?特徴やメリット、設定方法を解説!

Googleマップの「ローカル検索広告」とは?特徴やメリット、設定方法を解説!

Webマーケティング2021.03.31

目次


ローカル検索広告とは、特定の地域名を含む検索キーワードに連動して、自社店舗の情報を検索結果の上位に表示する広告のことです。具体的には、検索エンジンやGoogleマップの検索結果画面で上位表示されます。上手く活用すれば、自店舗の認知度向上や来店者数を増加させることが可能です。


地域に根差した店舗や、地域性のある商品を展開している企業に向いている広告といえるでしょう。しかし実際にはどのようなメリットがあり、どうやって設定したらよいのでしょう。


この記事は、企業のWeb担当者に向けて、ローカル検索広告の特徴やメリット・注意点などを解説しています。ローカル検索広告の設定の仕方も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。


ローカル検索広告とは


ユーザーが特定の地域について検索することを「ローカル検索」と言います。ローカル検索広告とは、自社店舗の情報を、検索エンジンやGoogleマップの検索結果に上位表示させる広告のことです。仕組みは一般的なリスティング広告と同じです。


簡単に説明すると「大阪 ラーメン屋」と検索すると、大阪府内にあるラーメン屋が表示されるのがローカル検索です。このとき、地図の隣にお店の情報が表示されます。広告を出していない通常の店舗よりも目立つ位置に表示されるので、自店舗をアピールできるのがメリットです。なお、自店舗の情報の隣に「広告」と表示されます。


ECショップと違い、実店舗の場合は紙のチラシやクーポン券を撒くといった集客方法があります。ローカル検索広告も組み合わせることで、県外の人や外国人観光客にもアピールできるようになります。


ちなみにリスティング広告とは、検索キーワードに連動して表示させる広告のことで、「検索連動型広告」と呼ばれることもあります。リスティング広告は、Googleの検索結果画面にテキスト形式で表示される形が一般的です。


ローカル検索広告も、リスティング広告と同様に検索キーワードに連動しています。


Googleマップとは


Googleマップとは、Googleが提供しているインターネット上の地図のことです。日本国内のみならず、外国の地図もスマートフォンやパソコンで表示できます。


パソコンで利用する場合はGoogleマップにアクセスする必要があり、スマートフォンやタブレットで利用する場合はGoogleマップアプリを使用します。


Googleマップの主な機能


Googleマップは、地図の拡大・縮小はもちろん、現在地を表示させた状態で地図を3D表示させることが可能です。3D表示させれば、周辺の建物の高さや自分の進行方向がわかるため、不慣れな地域でも迷うことがありません。


また、Googleマップは、目的地への経路を検索することが可能です。徒歩・電車・自転車・タクシーなど、移動手段に合わせた最適な経路を調べられます。


さらに、Googleマップには便利なナビ機能がついています。地図上に目的地までの経路を表示させたり、画面を見ることなく音声のみで目的地まで誘導してくれたりなど、土地勘のない地域で重宝する機能です。


Googleマイビジネスとは


Googleマイビジネスとは、自社店舗や施設の情報をGoogleマップ上に登録できる機能のことです。


登録できる主な情報は以下のとおりです。



  • 店舗の名称
  • 住所
  • 電話番号
  • 営業時間
  • ルート情報
  • WebサイトURL


Googleマイビジネスに自社店舗を登録すれば、検索エンジンの検索結果画面や、Googleマップ上に店舗情報が表示されます。


Googleマイビジネスを利用するには、Googleアカウントの取得が必要です。


Googleマイビジネスの検索例


たとえば、自社の美容室が東京の渋谷にある場合、Googleマップで「渋谷 美容室」と検索すると、Googleマップ上に自社店舗がピンで表示されます。そして、自社店舗のピンをクリックすれば、登録した詳細情報の確認が可能です。


検索エンジンで「渋谷 美容室」と検索した場合は、検索結果画面に渋谷の地図と店舗一覧が表示されます。


ローカル検索広告を設定するメリット


ローカル検索広告は、来店型のビジネスを営む人にとってさまざまなメリットがあります。


MEO(マップエンジン最適化)を行わなくても上位表示できる


ローカル検索広告を利用する最大のメリットは、MEOを行わなくてもローカル検索で上位に表示できることです。


通常、ローカル検索で自社店舗を上位表示させるには、「登録情報の充実」「多くの口コミを集める」「こまめな情報更新」「イベント機能・クーポン機能を利用した投稿」「特定商品の定期的なアピール」などを行う必要があります。


これらの作業はMEOと呼ばれますが多くの時間と手間がかかるため、本業が忙しい中、時間を割いて作業を定期的に行うのは大変です。


ローカル検索広告を利用すれば、本業以外の作業に多くの時間を取られることなく、自社店舗を上位表示させられます。


ユーザーに効率よくアピールできる


ローカル検索広告を利用して自社店舗を上位表示させれば、多くのユーザーに自社店舗の存在をアピールできるため、店舗の認知度を格段に向上させられます。


また、ローカル検索を行うユーザーはニーズが明確なため、自社が提供するサービスとユーザーのニーズが合致していれば来店してくる可能性が高まります。特に、今すぐ利用できる店舗を探しているユーザーは、高確率で来店してくれるでしょう。


問い合わせ数の増加が期待できる


ローカル検索広告によって自社店舗が検索結果の上位に表示されていれば、ユーザーが店舗を選ぶときの選択肢に入りやすくなります。多くのユーザーの選択肢に入れば、必然的に問い合わせ数も増え、売上アップにつながるでしょう。


また、スマートフォンで表示されるローカル検索結果では、店舗の電話番号をタップすればすぐに電話ができるため、番号の入力が不要なこともメリットです。また、口コミもその場で確認できるので、自分たちのニーズに合う店舗かどうかを判断することも容易です。


そのため、すぐに来店する気にならなくても「席は空いているか?」や「今から10人ほどの人数で店に行きたいが対応可能か?」といった来店につながる問い合わせを増やせます。


自社店舗の詳細情報を掲載できる


Googleマイビジネスは、自社店舗の業種に応じたさまざまな詳細情報を掲載できます。


例えば、美容室であればこのような情報を掲載することができます。



  • 店内の様子やおすすめのヘアカラー、最新ヘアトレンド情報を動画や画像で掲載できる
  • 店舗独自の取り組みやこだわりを伝えられる
  • 期間限定のサービスやクーポン情報を掲載できる


上記のように、自社店舗の集客に有効な情報をユーザーに提供ができるのです。


これらの情報は、ローカル検索広告を利用して自社店舗の上位表示を維持できれば、より多くのユーザーの目に留まります。Googleマップ上で長期間の露出を維持できれば、自然と認知度向上・売上アップにつながるでしょう。


ローカル検索広告の設定方法


ローカル検索広告を利用するには、事前にGoogleマイビジネスへの登録とGoogle広告アカウントを作成しておく必要があります。


ローカル検索広告の設定方法は以下のとおりです。



  1. GoogleマイビジネスとGoogle広告アカウントをリンクさせる
  2. Google広告で住所表示オプションを選択し、該当するGoogleマイビジネスの情報を設定する
  3. ローカル検索で、自社店舗を上位表示させたい検索キーワードを登録する
  4. 広告をオンにして設定完了


GoogleマイビジネスとGoogle広告アカウントを管理するGoogleアカウントが同一であれば、1.の操作は必要ありません。それぞれのアカウントが異なる場合のみ、Googleマイビジネスで「リクエストの承認」を行ってください。


ローカル検索広告の注意点


ローカル検索広告は、来店型ビジネスの集客に多大な効果がありますが、運用する上でいくつか注意点があります。


この項目で解説します。


リスティング広告の設定が必要


ローカル検索広告は、リスティング広告と一緒に配信されます。そのため、ローカル検索広告の設定を行っただけでは準備が足りません。リスティング広告のキャンペーン設定や広告文の作成・設定を忘れずに行いましょう。


ローカル検索広告を利用するには、リスティング広告の設定がワンセットで必要であると覚えておいてください。


リスティング広告と同じ費用がかかる


ローカル検索広告の費用は、リスティング広告と同様、1クリックされるたびに料金が発生するクリック課金制です。


検索結果の順位も、リスティング広告と同じようにクリック単価で入札するオークション形式で決まります。上位表示に必要なクリック単価は、自社店舗が属する業界や店舗所在地によって異なります。


広告費用は、自社で用意できる月の予算総額を30で割って、1日あたりの上限予算を算出するのが一般的です。1日あたりの上限予算を超えない範囲で、無理のないクリック単価を設定しましょう。


ローカル検索広告は、ユーザーが特定の箇所をクリックしてアクションを起こしたときに料金が発生します。


料金が発生するときの特定箇所は以下のとおりです。



  • 場所の詳細を取得
  • ルート検索
  • WebサイトのURL
  • Click-to-Call 


まとめ


来店型ビジネスを営む上で、ローカル検索広告はなくてはならない集客経路です。Googleマイビジネスへの登録と、Google広告アカウントを作成すればすぐに運用を始められるので、積極的な導入をおすすめします。


運用当初は、広告文の作成やクリック単価の設定などにとまどうこともあるかと思いますが、少しずつ慣れていきましょう。また、広告効果をより大きくするために、「店舗情報をこまめに更新する」「良質な口コミを集める」などを忘れずに行いましょう。