SEO対策は無料でできる?自分で行うときのポイントも紹介

SEO対策は無料でできる?自分で行うときのポイントも紹介

Webマーケティング2021.03.30

目次


自社の商品・サービスをもっと多くの人に知ってもらいたい場合、SEO対策をしておけば、キーワードで検索したときに検索エンジンで上位表示させることができます。


SEO対策は現在サービスとしても確立されていますが、個人事業主や中小企業の方の中には、あまり予算をかけられない場合もあるでしょう。

そこで今回は、費用を抑えつつ検索順位も上げるため、SEO対策を自分で行うときのポイントをご紹介します。


無料でできるSEO対策



SEOとは、検索エンジン最適化という意味をもっており、サイト内のページを最適化させると、検索エンジンでキーワードを入力・検索したときに上位表示されやすくなることをいいます。自分でSEO対策を行う場合、工夫すれば無料でSEO対策を行うことも可能です。


まずは、無料でもできるSEO対策についてご紹介しましょう。


検索順位チェック


SEO対策では、サイトの順位を上げることが目的となるため、毎日サイトの順位を調べておく必要があります。


しかし、複数のサイトを運営していたり、毎日サイトの順位をチェックしなければいけなかったりすると、かなりの手間となってしまいます。


そこで活用したいのが、検索順位をチェックできるツールです。


検索順位をチェックできるツールにはいくつか種類があります。順位を調べたいサイトのURLとキーワードをあらかじめ登録しておけば、検索順位がどのように変わったのか調べられるツールや、インストール不要で使えるツールなど、さまざまな種類があります。


機能は各ツールによって異なるため、一番使い勝手がよいと思えるものを選択しましょう。


検索順位チェックツールはこちらで紹介しています。


コンテンツ診断


SEO対策では、サイト内を構成するコンテンツの内容も重要となってきます。コンテンツ診断の場合、主に下記を中心にさまざまな内容で診断していきます。 



  • タグは正しく使われているか
  • 見出しタグの順番は正しいか
  • コンテンツの文字数はいくつか
  • 画像のサイズはいくつか
  • 画像にalt属性を設定しているか など


コンテンツ診断を行うことでサイトの構造自体を把握しやすくなります。また、競合サイトを分析して、よい部分を取り入れたいというときにも便利です。


被リンクチェック


被リンクとは、別のサイトに設置されている自社サイトなどのリンクです。


SEO対策は、基本的にサイト内を分かりやすい形に見直していく「内部対策」と、別のサイトに設置されている被リンクをチェックする「外部対策」に分かれます。



内部対策・タイトルタグ
・見出しタグ
・メタディスクリプション
・リンク設置
・サイトマップ
・画像のalt属性
など
外部対策・被リンク
・サイテーション(企業名やサイト名、電話番号などが言及されること)
・SNS設置
など


以前は外部対策を積極的に行ったほうが検索順位も上がりやすかったのですが、現在はアルゴリズムが修正され、内部対策の重要度も高まりました。


しかし、だからといって外部対策が不要となったわけではありません。

例えば持ち主が異なるサイトからのリンクを受けたり、同じアンカーテキストで被リンク設定をしていなかったりすると、検索順位も上がりやすくなります。


キーワード選定





キーワード選定


サイトを検索順位の上位に押し上げたい場合、まずはどのキーワードで検索したときに上げたいのかを明確にする必要があります。


キーワード選定を行う際には、まず上げたいサイトがどのようなキーワードで検索されたときに多くアクセスされているのかをチェックしてみましょう。そうすることで、より力を入れたほうが良いキーワードが見つかります。


無料で利用できるツールのなかには、キーワード選定に便利なものがあります。



  • Googleキーワードプランナー


月間予測検索回数を調査できるキーワードツールで、Google広告に登録しておくと無料で利用可能になります。



  • Googleトレンド


現在トレンドになっているキーワードの検索数推移を調べられるツールです。



  • ラッコキーワード


キーワードを選定できる「goodkeyword」と「関連キーワード取得ツール(β版)」がアップデートされたツールです。



  • Ubersuggest


月内のキーワードの検索ボリュームがどれくらい推移しているのか調べられるツールです。

これらは無料で使えるツールなので、ぜひキーワード選定の際に利用してみてください。


コピペ率チェック



サイト内のコンテンツ(文章)が、他サイトのクレジット表示されることなく利用されている場合、「信頼性のないサイト」と判断され検索順位が落ちる可能性があります。


このリスクを回避するためにも、「コピペ率」をチェックしておきましょう。コピペ率をチェックできるツールには、無料で利用できるものもあります。


まずは無料のツールを活用し、もっと便利に活用したいという場合は有料プランでの利用を考えてみてください。


Webサイト内部診断


検索順位を上げたいサイトについて、



  • どのような経緯でユーザーが流入しているのか
  • サイトに訪れたユーザーはどんなコンテンツを見たり、利用したりしているのか


などを可視化するために、内部診断を定期的に実施しましょう。内部診断を行うことで、効果的なSEO対策につなげられます。


GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどは無料で利用できるツールなので、ぜひサイトの内部診断を実施する際に活用してください。


リンク切れチェック


リンク切れは、リンクが貼られているにもかかわらず、クリックしてもそのページへアクセスできない状態を指します。


リンク切れが起きてしまう原因はさまざまで、例えばドメインが失効したり、サイトが削除されていたり、サイト自体は存在するもののURLが変更されていたりすることが考えられます。

サイトの中にリンク切れがあると、「ユーザーの使い勝手を悪くしている」と判断され、検索順位が下がってしまうおそれがあります。


Webサイト内にリンクをいくつも掲載している場合は、できるだけ定期的にリンク切れを起こしていないかチェックしてみてください。


自分でSEO対策をするときのポイント


SEO対策は専門的な知識が必要で、自分では難しいと感じている方もいるのではないでしょうか?


現在のSEOはポイントを押さえることで、ネットに詳しくない方でも成果を得られるようになってきています。


では、自分でSEO対策をする場合におさえておきたいポイントをご紹介しましょう。


キーワード選定をしっかりと行う


SEO対策は、どんな言葉で検索されたときにホームページを上位表示させたいのか、検索キーワードを決めるところから始まります。


SEO対策の対象となるキーワードを適当に決めてしまうと、本来狙いたいターゲットにアプローチできず、成果が出にくくなってしまいます。

キーワード選定のポイントは次の2つです。


ニーズの高いキーワードを調べる


SEO対策の対象となるキーワードは、ゲストの立場になって検索しやすいものを選ぶことが大事です。しかし、設定したキーワードの検索ニーズが低いとSEO効果は薄れてしまいます。


そこで、キーワードプランナーなどの関連キーワードツールを活用してみましょう。



ラッコキーワード
サイト:ラッコキーワード(関連キーワードツール)


キーワードをひとつ入力すると関連するキーワードがリストアップされ、さらに月間でどれだけ検索されているのか、キーワードごとの検索ボリュームを把握することが可能です。


検索ボリュームが大きいほど検索ニーズが高いキーワードなので、選定の候補にできます。


強すぎるキーワードは狙わない


キーワードにはそれぞれ難易度があります。検索ボリュームが大きくニーズの高いキーワードはライバルが多く、上位表示させるためには人気サイトを超える評価をされなければなりません。

ライバルが大手企業や公的機関な情報サイトとなると、ニーズの高いキーワードでSEO対策を講じても、上位に表示させるのは難しいものです。


強すぎるキーワードを狙わないためにも、キーワードプランナーなど難易度を把握できるチェックツールを選定に活用してみましょう。



強すぎるキーワード


コンテンツはユーザーが求める情報を網羅する


キーワード選定の次はコンテンツ(サイトページの文章や記事)を作っていきます。


コンテンツ作りで大切なことは、情報を網羅するページを作ることです。
Googleのシステムは、ユーザーが欲しい情報を掲載しているコンテンツを上位に表示する傾向があります。


検索意図は人それぞれ異なるので、キーワードと関連性のある情報を網羅したコンテンツは「ユーザーが求める情報」とシステムに判断され、上位表示になりやすいと考えられています。

コンテンツ作りでポイントとなるのは、以下の3点です。


PREP法を活用する


PREP法はWebメディアでよく使われている文章構成術です。


言葉の意味は以下のとおりです。



  • Point:結論
  • Reason:理由
  • Example:具体例
  • Point:再結論


結論から入ることで、ユーザーはこのページで疑問を解決できるのか早々に判断でき、離脱を避けられます。


そして、具体例を入れることで分かりやすく説明でき、ユーザーの満足度を高めます。特に具体的な数字や実際の口コミなどを入れると、説得力は増します。また、じっくり説明したいときにも事例は有効です。


キーワードを盛り込む


検索でヒットさせるためにも、コンテンツ内にキーワードを盛り込みましょう。


メインキーワードは本文だけではなく、ページタイトル(titleタグ内)や記事タイトル(H1タグ)、見出し(H2やH3など)にも入れます。


キーワードは不自然な文章にならない程度に、何度か入れることも大事です。


Googleのシステムは文章の意味を理解し、その意味を評価して順位に反映しています。そのため、誰もが意味を理解できる文章を意識しながらキーワードを盛り込んでいきましょう。


途中離脱させない配慮をする


文字がズラズラ並んだだけの文章は見る人を飽きさせてしまいます。途中で離脱させないためにも、画像や図、表、ボックスなどの装飾を活用してみましょう。


言葉では伝えにくい部分は画像や図を使えば、イメージしやすく理解してもらいやすくなります。

また、例えば商品の料金や概要を比較するときは、表を使うと便利です。


重要なポイントをわかりやすく示すために、箇条書きボックスでピックアップしたり、ボールド・下線・マーカーで強調したりするとよいでしょう。


リンクを付けて外部対策を行う


SEO対策したいサイトのリンクを別のサイトに貼り、紹介してもらう施策を外部対策と呼びます。


Googleのシステムは外部からのリンクを「投票」と例え、外部からリンクされているページはユーザーにとって有益性があると評価しています。そのため、良質なコンテンツに加えて外部対策を講じることで、より順位上昇効果をアップさせられるのです。

ただし、リンクする側のサイトも良質であることが、上位表示の条件となります。


SNSでリンクをシェアする方法もありますが、ただ元の投稿を拡散されるだけではSEO効果がありません。


そのため、はじめのうちはいくつか高品質なコンテンツを発信するサテライトサイトを作り、リンクを貼っていく施策が効果的です。

人材や予算が必要となる方法なので、自分で複数のサイトを作ることが難しい場合は専門サービスを活用しましょう。


無料のツールも使いこなそう


SEO対策はお金がかかりそうなイメージがありますが、自分で行えば費用をかけずに対策できます。キーワードの選定やコンテンツ作りなどの過程で活用できるツールもWeb上にたくさんあり、なかには無料で使えるものも多いです。

例えば、キーワード選定には、Google キーワードプランナーやGoogle Trendといった無料ツールが役立ちます。


コンテンツ作りでは上位サイトの見出しを抽出してくれるラッコツールズ、コピペ文章か判断できるCopyContentDetectorなどが活用できます。

自分でSEO対策をする際は、無料ツールを上手く活用しましょう。SEO対策におすすめのツールについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。


SEO対策におすすめのツールについて>>


SEO対策無料でできる範囲も多くある


サイトのアクセス数をアップさせるためには、SEO対策は必要不可欠です。しかし、あまり予算をかけられない個人事業主や中小企業の方はハードルが高く感じることもあるでしょう。


無料でできるSEO対策には、検索順位チェックやコンテンツ判断、被リンクチェックなどがあります。これらの対策はWeb上にある無料ツールを使い、誰でも行うことが可能です。


SEO対策は特別高度な知識がなくても、ポイントをおさえれば誰でもチャレンジできます。SEO対策にあまり費用をかけられないときは、ご紹介したポイントを参考に自分でチャレンジしてみましょう。