コロナ禍でもIoTを利用して安心空間を確保!

コロナ禍でもIoTを利用して安心空間を確保!

お役立ち情報2021.03.29

目次


昨年より猛威を振るう新型コロナウイルス。 感染防止の観点から今までの生活様式からの変更を余儀なくされ、お困りの方も非常に多いと思います。 ビジネス上でも何かと気を遣うことが増えていますね。 そんな課題をお持ちの、ご担当者の方も多いのではないでしょうか。 IoTを活用することで感染対策の空間を確保することができることをご存じでしょうか? 一見関わりの無さそうなIoTですが、実はコロナ対策に用いることができるのです。 ここでは、その仕組みや活用シーンをご紹介していこうと思います。


IoTでどのようなコロナ対策ができるのか


様々な分野、業界で導入が進んでいるIoTですが、使い方次第で感染症等の予防に役立つツールとして活用することができます。 IoTとはモノ、センサー、インターネット、アプリケーションを用いて作業の効率化を図ったり自動化を進めたりするものです。 例えば、オフィスエントランスなどで、検温器やサーモグラフィなどが設置され、一定の体温以上の人が通過するとアラート音が鳴り響いたり、警備員の方が急いで走って向かってくる…。 こういったモノや仕組みも、IoT活用事例の一つですね。 今回は、そんなIoTのセンサー部分に注目して説明していきます。


突然ですが…。 国の定めた「建築物環境衛生管理基準」では、室内の二酸化炭素(CO2)の含有率は 1,000ppm以下と規定されていることをご存じですか? 筆者は、オフィスの二酸化炭素含有量が定められている…なんて コロナ禍になるまで知る由もありませんでした。 室内での二酸化炭素(CO2)濃度が1,000ppmを超えると、 眠気や倦怠感、頭痛などの症状が発生するといわれており、 作業における生産性が低下する懸念があると言われています。 当然の事ながら、狭く密閉された空間に人が密集すると、空気が循環せず換気状態が悪くなり、 ウィルス感染の危険性も次第に高くなっていきます。 お気づきになった方もいるかもしれませんが、室内に増加する二酸化炭素をセンサーで検知し、 データを集約し、グラフ化することでコロナ禍における3密を判定することが可能になるのです。


活用が想定されるシーン


IoTソリューションが、現代社会において、どのように活用されるのか例を挙げていきます。


会議室・集会場


来場者や参加者、会場スタッフなどが会場内の二酸化炭素濃度をリアルタイムかつ、相互に確認できることで安心の空間を確保します。


学校・塾などの教育機関


教員、生徒らによる適度な換気を促す指標になるとともに、遠隔地からリアルタイムで情報を閲覧できるので保護者の立場からも安心する空間を作り上げます。


飲食店


店内や厨房の二酸化炭素濃度の把握と食品衛生管理のための温度・湿度の調整を兼ねたソリューションが実現可能です。


商業施設


混雑状況や二酸化炭素濃度をモニターすることで、利用者の立場から来店前に店内の状況を確認できる仕組みを作ります。


スポーツ施設


イベントごとの二酸化炭素濃度を計測、集計し、管理者にフィードバックすることで、室内の面積に対して適切な利用者数の目安になります。


オフィス


社員の動きを観測、集計、分析して密になりやすい時間帯・場所を特定できるので、感染対策を踏まえた働き方の策定が可能になります。


まとめ


ここでは、コロナ禍におけるIoTの新たな可能性についてご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか? IoTを活用することで、手軽に安全な空間を確保することができ、 各企業や事業所における懸念事項の一つが解決されるかもしれませんね。 IoT導入をご検討中の方の参考になれば幸いです。 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。