コンテンツマーケティング導入のための基礎知識

コンテンツマーケティング導入のための基礎知識

Webマーケティング2021.03.31

目次


コンテンツマーケティングはアメリカでは2000年代、日本では2010年頃から注目されるようになったマーケティング手法です。コンテンツマーケティングはオンラインで行えるため、新型コロナウイルス感染症拡大防止策としても再度注目され始めました。


この記事ではコンテンツマーケティングに必要な基礎知識を紹介します。


コンテンツマーケティングの導入にあたって


コンテンツマーケティングの導入にあたって


コンテンツマーケティングの導入は顧客のファン化を促したり、ユーザーが知りたいことを発信するなどの目的があります。


コンテンツマーケティング導入の目的


コンテンツマーケティングの目的は合わせて2つあります。


顧客のファン化を促す


コンテンツマーケティングは、コンテンツを通して滞在顧客のファン化を促します。


ターゲットユーザーが知りたい情報をピンポイントに発信することで、ユーザーは好感をもちます。


例えば、企業の担当者が「エクセルで在庫管理する方法を知りたい」と思って検索するとしましょう。エクセルの在庫管理方法が分かりやすく書かれている記事に出合った場合、その流れで他の記事もたくさん読むことが予想されます。


価値のある情報が得られれば、好感をもつようになるでしょう。


ユーザーが知りたいことを発信する


今までのマーケティング方法は、企業が伝えたいことを広告によって発信していました。


しかし、時代が変わるにつれ情報過多が進み、ユーザーは知りたい情報以外には興味を示さないようになりました。むしろ、知りたくない情報がには拒否反応を起こすこともあります。


コンテンツマーケティングは「ユーザーの知りたい情報」をピンポイントに発信することにより、ユーザーのニーズを満たす戦略です。


コンテンツマーケティング導入のメリット


コンテンツマーケティングは数多くあるWebマーケティングの中でも、メリットが多い方法です。


これから、コンテンツマーケティングのメリットを3つ紹介します。


資産として蓄積される


コンテンツマーケティングは、ブログなどWeb上に残るストック型のコンテンツです。ユーザーのニーズを満たしたコンテンツは数多くの人が検索するため、Web上で半永久的に残ります。


また、いつまでもアクセス数が増え、利益も発生します。


ストック型のコンテンツとは逆に、短期的にアクセスを得る場合に有効なフローコンテンツという手法もあります。


コンテンツマーケティングでは「ストック型コンテンツ」と「フローコンテンツ」の2つを使い分けます。


顧客ロイヤリティが高まる


ユーザーのニーズを満たした情報は多くのファンを増やします。


これを顧客ロイヤリティといいます。


コンテンツマーケティングの目的で紹介したとおり、ニーズを満たす記事があるときは、その記事が記載されているブログや企業のファンになり、愛着心が湧きます。


顧客ロイヤリティが高まることで、他の記事を読む気になったり、企業の商品購入やサービスを利用しようと思う気になったりする効果が期待できるでしょう。


潜在顧客を発掘できる


コンテンツマーケティングは滞在顧客の獲得に繋がります。


例えば、ある企業の商品を知らなくても、知りたいワードで検索にかけると関連情報が出てくる場合、ユーザーのニーズを満たす商品かもしれません。


このように、コンテンツマーケティングは滞在層の顧客を得られる可能性があります。


コンテンツマーケティングのメリットについて詳しく見る>>


コンテンツマーケティング導入の事前準備


コンテンツマーケティング導入の事前準備


コンテンツマーケティングを導入する上では4つの戦略立案が必要です。これから詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。


コンテンツマーケティングの戦略立案


コンテンツマーケティングの戦略立案には4つの手順があります。


1.ターゲットの具体化


まず、誰に伝えるのかを具体的に設定する必要があります。あとから方針が変わってターゲットにブレが生じると、良いコンテンツが作れません。実在しそうな人物として、ターゲットを詳しく設定しましょう。


2.コンテンツマッピング


どのようなコンテンツを作るのか設計しましょう。ペルソナの詳細設定をもとに、コンテンツマップに落とし込みます。コンテンツマップでは、サイトのコンテンツをどのように作成するのか詳しく決めていきます。


3.キーワードの選定


ユーザーが検索するキーワードを選定します。ユーザーが使いそうなキーワードを網羅し、どれ使うのか決めましょう。


4.コンテンツ作成計画


ペルソナ・コンテンツマッピング・キーワード選定が終わったあとは、どのコンテンツをいつ作成するのか決めます。これは、コンテンツマーケティングの具体的な実施スケジュールです。


カスタマージャーニー


カスタマージャーニーでは、ユーザーに訴求力のあるコンテンツをいかにして作るのか考えていきます。


ユーザーに訴求力のあるコンテンツを作成するには、コンテンツの解析が必須です。解析の方法としては、カスタマーの様子を可視化しなければなりません。


カスタマージャーニーでは、カスタマージャーニーマップを描きます。買い手が購買に至るまでの行動や心理を図式化し、購買後のアフターフォローの仕方を決めていきます。


カスタマージャーニーを設計するときは、顧客企業をモデルケースにする、売り上げ額が大きい上位の企業をモデルケースにする、新規企業をモデルケースにするなど、さまざまな企業を参考にするとよいでしょう。



カスタマージャーニー


ペルソナ設定


ペルソナの設定では、まず人物について細かく設定します。ユーザーはたくさんいますが、1人に絞ることでより細かな設定ができます。


具体的には、下記の項目に沿って設定していくとよいでしょう。



  • 名前
  • 性別
  • 年齢
  • 職業
  • 収入
  • 既婚又は未婚
  • 同居家族構成
  • 移住地域
  • 仲の良い友達の人数
  • SNSでの友達状況
  • 休みの日の過ごし方
  • 趣味
  • パソコンやスマホの所持
  • 好きな雑誌


ペルソナ設定


ペルソナのニーズを把握する


次はペルソナのニーズの設定をします。ペルソナのニーズは、ペルソナ設定同様にきめ細かく決めなければなりません。


まずは、商品を購入するニーズでから考えます。



  • 購入の動機
  • 購入に関する不安
  • 購入する際に検索するキーワード
  • 情報を収集する際に生じる問題
  • 商品を購入するうえで参考にする比較情報
  • 購入を決めた理由


など、順に設定するのがよいでしょう。


ペルソナの動きを時系列で見える化する


ペルソナの設定やニーズを把握したあとは、ペルソナの動きを時系列で見えるようにします。ペルソナの動きを見えるようにするためには、ペルソナの検証をするのがよいでしょう。


商品を売るセールスパーソンに検証してもらい、ペルソナに沿っているのか、どのような行動をするのかなどを把握します。


検証することで情報収集が必要かどうかなど、見直しが必要になる場合もあります。


メディアを決定する


メディアの種類としては、たとえば以下のようなものがあります。



  • 自社サイト(ブログなど)
  • オウンドメディア
  • ペイドメディア
  • ソーシャルメディア
  • 動画


自社サイトのブログやオウンドメディア、ペイドメディアなどの記事はウェブ上で公開されるため、新しい訪問者を獲得するうえで効果的です。ソーシャルメディアはFacebookやTwitter、Instagramといった媒体への投稿で、拡散による流入が見込めます。


KPIを設定する


KPIとは、最終目標に到達するために設定する小さな目標のことをいいます。


細かい目標を設定することで、最終目標に早く到達します。


例えば最終的な目標が「たくさんの人に記事を読んでもらう」だった場合、ユーザを増やすために、ニーズ、コンテンツの内容、継続的に読んでもらう戦略を検討する必要があります。


これらを詳細に検討することで、よりよいKPIを設定できます。


コンテンツ内容を考える


最後はコンテンツの内容を設定します。具体的には、ユーザーが知りたい基礎知識や、ひとつの事柄を掘り下げた記事などを作成し、伝える内容を詳しく決めます。


もちろん、コンテンツの内容は設定したペルソナに合っているものでなくてはなりません。


手法を理解してコンテンツマーケティングの導入を


手法を理解してコンテンツマーケティングの導入を


近年オンライン上のコンテンツ需要がより増えました。マーケティング手法に迷っている企業は、ぜひともコンテンツマーケティングを導入するべきです。


コンテンツマーケティングは、他のマーケティング方法に比べて手軽にできるというメリットがあります。


また、Web上に残るため、たくさんのユーザーを継続的に獲得し、効果を最大限に発揮できます。この記事では紹介したコンテンツマーケティングの基礎知識を、ぜひ参考にしてください。