
Webマーケティング2021.03.31
目次
日本だけでなく、世界中で利用されているインターネットショッピングサイトのAmazonでは、企業が広告を出稿できます。
Amazonスポンサープロダクト広告とは、ネットショッピングのAmazon内に掲載することができる広告のことです。Amazonは日本でも多くのユーザーが利用するネットショッピングなので、商品の宣伝で利用したい方におすすめです。
それでは実際にAmazonスポンサープロダクト広告を出稿したい際は、どのようにしたらよいのでしょう。また、出稿したらどんなメリットが得られるのでしょう。
この記事では、企業のデジタル広告やWebマーケティングを担当されている方のために、Amazonスポンサープロダクト広告の特徴からメリットまで紹介します。また、運用する際のコツも紹介しますので、参考にしてみてください。
Amazonスポンサープロダクト広告とは
Amazonスポンサープロダクト広告とは、Amazon内で掲載できる広告のことです。主に商品を宣伝したいときに活用される広告で、ユーザーがAmazonで欲しい商品を検索したときなどに、商品履歴のように表示されるのが特徴です。
表示される場所はユーザーがキーワードを入力して表示される検索結果と、商品詳細のページです。
Amazonスポンサープロダクト広告は2014年9月からサービスが開始されましたが、当初は法人のみ利用可能でした。しかし、現在は個人でも出品することが可能になっています。
誰でも気軽に利用できるので、自社で販売している商品をもっと売れるようにしたい場合には利用を検討してみるとよいでしょう。
利用条件
ほかの広告タイプとは異なり、Amazonスポンサープロダクト広告の利用条件はやや厳しめです。まず満たさなければならない条件が「大口出品であること」です。
大口出品ではなく小口出品の場合は無料で出品でき、それが魅力の一つですが、小口商品はスポンサープロダクト広告の利用ができません。そのため、商品の販売と同時に広告の掲載もしたい方は、大口出品を選択しましょう。
また、新品の商品であることも条件に含まれます。そのため、中古を中心に販売している場合には利用できません。
広告にかかる費用
Amazonスポンサープロダクト広告に採用されているのはクリック課金型で、クリックされたときのみ料金が発生する仕組みになっています。
最低入札価格は2円となり、平均は9円〜10円と言われています。最低入札単価や推奨単価は設定する際に記載されていますので、それも参考にしながら料金設定を行うといいでしょう。
また、掲載期間も決められますので、多額の費用を請求されることもなく、未経験でも始めやすいのが特徴です。
どこに掲載される?
Amazonスポンサープロダクト広告の掲載場所は2ヶ所です。具体的には「検索結果ページ」と「商品詳細ページ」に配信されます。
ユーザーがよく訪れるページに掲載できるため、興味を持ってもらえればクリック数も増やすことができるでしょう。
なお、掲載される場所は広告の品質によって判断されます。品質は「入札額」「CTR」「関連性」によって決まります。品質を上げるには予算を投じて入札額を上げるのも手ですが、それだけではコストがかかるばかりです。
商品と商品の詳細ページにキーワードを入れることも広告の品質上げるコツとなります。Amazonでは商品とキーワードの関連性も判断基準になっていることを覚えておくとよいでしょう。
Amazonスポンサープロダクト広告のメリット
Amazonスポンサープロダクト広告を利用するメリットは、どのような点があげられるのでしょうか?ここでは5つのメリットを紹介します。
費用対効果が高い
Amazonを訪れているユーザーは、Google検索などとは違い「調べる」が目的ではなく「購入」を目的としています。つまり、購買意欲の高いユーザーしか訪れません。
そのため、広告の配信でユーザーに興味を持ってもらうことができれば購入してもらえる可能性が高くなります。ユーザーの離脱率がほかの広告タイプと比べても低いため、費用対効果の高さが特徴です。
商品を見つけてもらいやすくなる
Amazonはよく売れるネットショップとして有名ですが、商品数が多く、自社の商品を発見してもらいにくいというデメリットがあります。
Amazonスポンサープロダクト広告を活用すれば、検索1位の商品よりも上位に表示させることができます。そのため、多くのユーザーに認知してもらうことができるのです。
そのため、出品をしてみたものの検索結果に商品が出てこない場合は、活用することで売上アップに繋げられるでしょう。
ユーザーに不快感を与えない
検索結果ページをチェックするとわかりますが、商品か広告かわからないようなデザイン設定となっており、「スポンサープロダクト」の文字があるかないかの違いになります。
そのため、ユーザーは通常の商品のようにクリックし、興味があればそのまま購入もしてもらえるでしょう。ユーザーにとって不快を感じる部分のないデザインなので、広告によってマイナスなイメージがつくことも少ないと考えられます。
分析ツールが充実している
Amazonでは「検索キーワードレポート」など各種レポートを全て無料で利用できます。売上アップの秘訣としては、やはり分析することが必要不可欠です。
Amazonの分析ツールは、商品説明の修正点や、そのほか商品開発のヒントなどを定期的に教えてくれます。そのため、自分たちだけでも分析しやすく、未経験者でも活用しやすいのが特徴です。
Amazon以外に掲載される可能性もある
Amazonスポンサープロダクト広告は、ショップ内で掲載されることはもちろん、GoogleやYahoo!でも掲載される可能性があります。
例えばGoogleやYahoo!の検索エンジンから「キャンプ用品 Amazon」と検索するユーザーがいるとします。この場合、検索上位に表示されるのがAmazonのショップであることはもちろん、キーワードに当てはまる広告を掲載しているなら、関連した広告で上位表示される可能性があるのです。
このように、検索エンジンから訪れるユーザーも見込めるので、より多くのユーザーに商品を知ってもらうことができます。
Amazonスポンサープロダクト広告の設定方法
これから広告の掲載を考えている方向けに、Amazonスポンサープロダクトの設定方法を紹介します。手順がわからない方は、下記の方法で進めてみてください。
1.「大口出品サービス」に登録する
2.出品管理ツールの「セラーセントラル」で利用登録をする
3.掲載する商品の選定
4.検索キーワードを設定する
5.広告掲載完了
このように、手順はそれほど難しくありません。未経験者でも簡単に登録できるようになっているため、大口出品サービスに登録すればすぐに始められます。
運用するときのコツ
Amazonスポンサープロダクト広告は簡単に始められますが、運用は慎重に行わないと後悔することもあります。せっかく利用するなら効果的に活用したいと思いますので、ここでは運用のコツを紹介します。
入札額を慎重に決める
Amazonスポンサープロダクト広告の料金は入札制で、広告主が一から決められます。そのため、ここで注意したいポイントとしては、とにかく高く設定すればいいわけではないことです。
確かに単価を高く設定することで上位表示はできるかもしれません。しかし、高くすれば大きな利益を生むかと言われれば、そうとも言えないのです。
入札額の決め方は、Amazonから提示される推奨入札額や、実際にショップ内で検索をしてどの位置に商品が掲載されているかを確認することが大切です。これらを最低限チェックしてから入札額を決めましょう。勢いだけで決めないことが、効果を出すためのポイントです。
画像やコンテンツの見直し
商品はクリックされているのにユーザーが購入してくれないときは、画像やコンテンツの見直しをしましょう。基本的に、売れない状態で放置することは危険です。なぜなら、購入されていない状態なので、利益が出ずに広告費だけが膨れ上がっている状態だからです。
問題が発生したときには、例えば「画像がわかりにくくないか」「詳細ページに問題はないか」などをチェックし、改善することでユーザーが購入に至る可能性もあります。広告を利用すれば必ず成果が出るとは限らないので、分析と見直しは忘れないようにしましょう。
検索用語レポートをチェックする
Amazonにある検索用語レポートを活用すれば、「新しいターゲティングの発見」や「購入の見込みが薄いキーワードの発見」などをチェックできます。
レポートをチェックして改善することによって、より必要なターゲットに足を運んでもらえますし、除外キーワードの設定でコストも抑えられます。費用対効果を高めるためにも、必ずチェックすることが大切です。
まとめ
Amazonは世界中で利用されている大規模ネットショッピングです。ほかのマーケットと比べても利益が出やすいことで知られているため、多くの出品者が参入しています。
ネットショッピングの中でも競合が高いと言われていますが、Amazonスポンサープロダクトを活用することで競合にも勝てる対策が可能です。上手に活用することでAmazon内に表示されるだけでなく、GoogleやYahoo!にも掲載されるチャンスが得られます。
売上をもっと伸ばしたいときにも効果的なので、これらに当てはまる方はぜひ、Amazonスポンサープロダクトの活用を検討してみてはいかがでしょうか。