4種類のサーバの違いと選び方

4種類のサーバの違いと選び方

Webマーケティング2021.03.31

目次


前回は、サーバとWebサイトを表示する仕組みや、サーバの種類について説明しました。


サーバは、大きく分けて4種類に分類され、利用する企業や個人の用途や管理するデータの規模などによって、最適なサーバが異なります。


今回は、各サーバの具体的な特徴と、各企業や個人に合った最適なサーバ選び方について、解説していきます。


4種類のサーバの違い


まずは、サーバを選ぶ上での基本の4種類のサーバの違いを説明します。


1. 料金


共用サーバ < VPS < 専用サーバという順に月額の料金が高くなります。


パブリッククラウドは、使用した時間やアクセスによって料金が異なります。


2. 自由度


共用サーバ以外は基本的にroot権限があり、サーバを自由に操作することができるため自由度は次の通りです。


共用サーバ < VPS  ≒ パブリッククラウド ≒ 専用サーバ


3. 拡張性


共用サーバとVPSでは拡張性はありません。パブリッククラウドでは自由にスペックを変更できるものが多く、専用サーバではハード側での拡張ができるものが多いです。


共用サーバ = VPS < 専用サーバ < パブリッククラウド


4. 運用の難易度


運用の難易度は、自由度とほぼ同じ関係性ですが、専用サーバではよりハード寄りの知識が必要となる場合があります。


共用サーバ < VPS = パブリッククラウド ≦ 専用サーバ


実際の利用目的とサーバの選び方


次に、具体例を交えて「どのような場合に、どのサーバが向いているか」を紹介します。


ブログを運営する場合


常時数千以上のアクセスが集まったり、ソーシャルメディアでの拡散によってアクセスに波があるような人気ブログの場合は、VPSやパブリッククラウドの利用も検討します。それ以外の場合では、共用サーバで十分です。


企業やお店、事務所のWebサイト


*会社、お店、事務所のWebサイトを作る場合には、基本的にブログの場合と同様共用サーバで十分です。*


アクセス数が多い場合や、顧客管理システムと連動させる場合などは、VPSやパブリッククラウドの利用を検討する必要があります。


小規模・中規模のECサイトや、Webサービス


アクセス数やアクセス数の波が激しくない小規模・中規模企業のサイトやサービスであれば、VPSでほぼ対応可能です。


しかし、サイトの規模が拡大してサーバのスペックを変更やサーバを追加することを考えると、あらかじめパブリッククラウドを利用した方が、サーバ移行の手間が省けるといったメリットがあります。


一時的にアクセスが急増するサービスの場合


短期間に集中的にアクセスが急増するキャンペーンサイトや、特定の曜日だけ通常の何倍、何十倍ものアクセスが集中するサービスサイトなど、*サーバの負荷に合わせて自動でサーバのスペックを変更(オートスケールアップ・オートスケールダウン機能)するパブリッククラウドを利用することで、安定した運用でかつ低価格におさえることが可能*となります。


VPSで複数サーバでアクセスを分散させ、負荷を低減することも可能ですが、常にコストがかかってしまいます。


など


絶対にダウンさせられないサービスの場合


大規模な基幹系システムやWebサイト、Webサービスの場合には、サーバがダウンしていることによる機会損失は大きなリスクです。VPSやパブリッククラウドでは、物理サーバは操作できないため、ホストOSのクラッシュや再起動に対しては管理することができません。


*専用サーバでは、物理的なサーバを管理することになるため、自然災害などの大きなトラブル以外はすべて管理下において運用することが可能となります。*


(バーチャル)プライベートクラウド環境の構築をしたい場合


プライベートクラウドという言葉はクラウドのSaaS、PaaS、IaaSそれぞれの領域で指す意味が異なりますが、サーバの構築においては、プライベートネットワーク内で構築したクラウドコンピューティング環境を指します。


プライベートクラウド環境は、プライベートネットワーク内で構築した環境ですが、VPN(バーチャルプライベートネットワーク)接続を利用するなどで、専用サーバを借りた場合や、パブリッククラウドでも構築できます。


プライベートネットワーク内で完結していないため、厳密にはプライベートクラウド環境とは異なります。バーチャルプライベートクラウドという言葉を用いて、あくまで仮想的なプライベートクラウドと理解しておくとよいでしょう。


まとめ


「アクセスが多くない」「とにかく安価に抑えたい」「試しにWebサイトを開設してみたい」などの場合は安価で利用できる共用サーバがオススメです。


24時間稼働させ、アクセス数に波が無いWebサービスなどの場合にはVPSの方が低コストで運用できる可能性がありますが、将来的なサービスの拡大を考えると、サーバの移行コストを考えるとパブリッククラウドを選択することをオススメします。


大規模なシステムやWebサービスなど絶対にダウンさせられない場合には、専用サーバで管理することで、リスクを低減する措置をとることが可能になります。


サーバ選びは、料金(コスト)、自由度、拡張性、運用などのポイントを押さえ、使用目的とそれぞれの特徴を理解したうえで行ないましょう。


次回は、VPSとパブリッククラウドの中からおすすめサービスをピックアップして比較を行ないます。