純広告とは?種類や料金のかかり方、メリット・デメリットについて解説!

純広告とは?種類や料金のかかり方、メリット・デメリットについて解説!

Webマーケティング2021.03.31

目次


インターネット上で使われる純広告。純広告とは、駅や商業ビルの看板のように、広告主が枠を買い取って表示するタイプの広告です。


Web広告には、純広告以外にもさまざまな広告があります。純広告は他のWeb広告と比較するとどのような特徴があるのでしょうか?また、純広告のメリットやデメリットはどこにあるのでしょうか。


この記事では、企業の広告担当、マーケティング担当の方に向けて、純広告の特徴やメリット、デメリットについて、他のWeb広告と比較しながら特徴を解説していきます。また、活用シーンなどもご紹介していきますので、商品の宣伝に役立ててください。


純広告とは


純広告とは、広告主が広告枠を買い取って一定期間掲載するスタイルの広告です。駅などにある看板広告をWeb上に持ってきたようなイメージを持たれると、分かりやすいのではないでしょうか。


純広告を出稿できる場所はさまざまですが、多くのユーザーに表示されるような場所になるほど、広告費が高くなる傾向があります。Yahoo!Japanのような大規模ポータルサイトであれば、ジャンルや世代を問わずアプローチできるでしょう。マンガの配信サイトであればマンガやアニメが好きなユーザーに、旅行予約サイトであれば旅好きのユーザーに絞ってアプローチできます。


閲覧者が多いサイトであればよいというわけではありません。自社の商品に興味を持ってもらえそうで、掲載費も納得のいく価格の場所を探すことがポイントです。


純広告の種類


純広告にはいくつか種類があり、特徴も異なります。純広告を出稿するときには、自社の商品を好む層が多く集まるサイトを探し、どのようにアプローチするのが一番費用対効果がよいかを検討しましょう。


例えば、ペットフードを扱っている企業で、ペットフードをアピールしたいのであれば、かわいいペットの動画を集めたサイトに広告を掲載するのも一つの方法です。


ペットフードの写真そのものを掲載するのではなくペットの動画を広告に使うことで、クリック数を集めることができるからです。


バナー広告


バナー広告は昔からよく使われている広告なので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。バナー広告とは画面の左右や上下に表示されている画像のことで、縦、または横に長いという特徴を持ちます。


バナー広告の大きさはWebサイトによってまちまちで、値段もWebサイトによって変動します。


バナー広告は、出稿するサイトの内容やターゲットと類似性・共通性があることが多いのも特徴です。例えば、音楽関係の記事が集まっているサイトであれば、音楽の機材やライブハウスの広告など、音楽に関連する広告が多く表示されます。


このように、サイトと類似性を出すことで、狙ったターゲットに訴求しやすくなるのです。


テキスト広告


テキスト広告とは、文章(テキスト)だけを使ってアピールする広告です。多くの広告では広告の素材として魅力的な画像や映像を用意しなければなりませんが、テキスト広告は、文章さえ用意できれば出稿することができます。短い文章を使って、どれだけユーザーの興味や関心を引き寄せるかがポイントになります。


テキスト広告は現在は主流ではありませんが、予算をあまりかけずに広告を出したい方は検討してもよい方法です。


記事広告


記事広告とは、名前の通り、記事スタイルの広告のことです。ユーザーにとって役立つ情報や興味を引く情報などが記事形式になっているため、ユーザーに情報を提供しながら商品やサービスの訴求ができる点が特徴です。


他の広告との大きな違いは、ある程度長い文章量で商品やサービスを訴求できる点です。じっくり読ませることができるため、バナー広告などのように一瞬で目を引く力が弱かったとしても、商品やサービスのメリットを十分に伝えることが可能なのです。


記事広告はコンテンツと間違われないよう、広告と表記され、広告であることがすぐにわかるようになっています。記事を外注する場合は、広告運用費の他に記事の作成費用がかかることがあります。


メール広告


メール広告とは、メールマガジンなどを通じ、メールという手法で宣伝を行うものです。例えば、ネット通販などを利用すると多くのメールが届くようになることがありますが、中には商品の紹介やサービスの紹介などのメールも含まれています。これがメール広告です。


メール広告には、メールマガジンなどの他のコンテンツの中に広告が記載されているものもあれば、広告のためだけのメールであることもあります。


動画広告


動画広告とは動画形式になった広告のことで、テレビCMのように時間が厳密に決まっているものもあれば、時間制限がないものもあります。動画広告では動画を作る必要があるため、広告運用費の他に動画制作の費用が必要となります。この点では、他の広告に比べるとややハードルが高いかもしれません。


ただ、動画コンテンツがあれば動画広告のほかにもさまざまな用途で使えるため、多目的で使えるという点では動画を作る価値はあるかもしれません。


動画があれば、自社でYouTubeチャンネルなどを運営することもできます。自社のYouTubeチャンネルが人気になれば、広告費をかけなくても宣伝することができるようになります。


リッチメディア広告


リッチメディア広告とは、動画や音声などを取り入れ、広告自体に動きをつけた広告です。一般的な広告よりもインパクトを強めたい時にお勧めです。


動画や音声が流れるというのはもちろん、マウスがその上を通ると吹き出しが出たりするものもあります。最近では、ゲームがお試しでできるスマホ向けの広告なども登場しています。


純広告の料金形態


純広告には色々な料金形態があり、他のWeb広告と比べると少し割高です。そのため、商品の種類や宣伝する目的に合わせて、どの料金形態にするかをよく検討しましょう。


ここでは、それぞれの料金形態についてご紹介します。


期間保証型


期間保証型は、従来の看板広告と同じような料金形態となっており、掲載される期間によって値段が変わります。期間限定キャンペーンなどは、期間保証型の純広告で掲載されていることが多いようです。


期間保証型では、仮に100万回クリックされても10回クリックされても広告の値段は変わりません。そのため、クリック数が多いことが見込める場合や、クリック数に対して成約率が低い商材の場合には適しているといえます。


インプレッション保証型


インプレッションとは「広告表示回数」のことです。インプレッション保証型広告とは、ユーザーの目に何回触れるかが保障されている広告のことです。


インプレッションの回数が保障されているため、単純に期間で区切るよりも広告費に対して高い成果が見込めます。


ただし、あまりにも早く多くの人に広告が見られてしまうと、用意していた予算を予定したよりも早く使い切ってしまい、短期間の掲載で終わってしまうというリスクもあります。


クリック保証型


クリック保証型とは、クリックされた回数によって広告費が発生するもので、クリックが一定回数に至るまで広告の掲載が保証されるものを指します。


インプレッション保証型の場合は、ユーザーが広告を見たときに広告費用が発生します。しかしクリック保証型の場合、見られたとしてもクリックされなければ広告費が発生しません。そのため、インプレッション保証型より費用対効果が高いことが特徴です。


クリック保証型は費用対効果がよいため競合が多く、結果として入札価格の競争率が高くなり、表示される回数も少なくなってしまう可能性があります。そのため、短期間での爆発的な効果を期待する商材よりも、長期的にじっくりと宣伝していきたい商品に向いています。


配信数保証型


配信数保証型は、主にメール広告で使われる料金形態で、一定回数までメール広告の配信数を保証する料金形態です。


メールの配信数によって広告費が決まります。また、メールが配信されることによって料金が発生するため、受け取った人がメールを開くか開かないかは、料金には関係ありません。


純広告のメリット・デメリット


ネット上の純広告のメリットは、クリックすることで実際に購入できたり、詳細を見ることができる点です。この点が、駅などの看板広告と違うところです。


他にも、広告を出稿する媒体や枠を選ぶことができる点もメリットといえます。また、広告掲載が可能な期間中は必ず掲載されるため、顧客を逃すことがありません。


さらに、広告を出稿するサイトに訪問したユーザー全てに広告が表示されるため、潜在ニーズにもアプローチすることができます。さらに、Web上の特定のサイトに記載することができることから、ターゲットを絞って効果的に宣伝することが可能です。


デメリットとしては、Web広告の中では費用が高い点が挙げられます。数十万円単位で広告費がかかるため、失敗したときのダメージはあります。また、媒体選びを間違えると、自社が求めていなかったユーザーに配信されることになり、思ったような効果が得られないといったケースもあります。


まとめ


純広告は、Web上にある看板のようなものです。枠を買い取って広告を表示させることができるため、幅広い層にアプローチすることができます。ただその一方で、広告費が他の広告方法に比べて高いというデメリットもあります。


また、純広告にはさまざまな種類があり、特徴も異なりますので、商品やサービスと相性がよい純広告の種類を見極めることも大切です。媒体の特徴や、その媒体をよく利用しているユーザー層の分析も大切です。


できる限り高い成果を上げるためにも、アピールしたい商品の特徴やターゲットをよく考えた上で、どのWebサイトに掲載するかを考えるとよいでしょう。