最高にレスポンス率の高いクリエイティブは、強い"要素"の単純な組合せ【売れるネット広告社の『クリエイティブ最適化』】

最高にレスポンス率の高いクリエイティブは、強い

Webマーケティング2021.03.31

目次


デジタルのダイレクトマーケティングシーンのトップを牽引する「株式会社売れるネット広告社」。今回は代表取締役社長である加藤公一レオ氏に、同社が商標登録している『クリエイティブ最適化Ⓡ』について、前後半に渡りご解説いただきます。


前編:[最強のクリエイティブ理論大公開!ネットでレスポンス効率を"100%確実"に上げ続ける方法はこれだ!!【売れるネット広告社の『クリエイティブ最適化®』】]


広告クリエイティブに完成はない!より強い"要素" を見つけて組み合わせ、変化させ続ける


今度は中長期的な観点でクリエイティブについてお話しよう。


実はネット広告のクリエイティブのレスポンス率を上げ続けるには、レスポンス率の高かった広告原稿と、ランディングページの"マイナーチェンジ"を行い続けることが大原則だ。


今までの広告業界では、「一つのクリエイティブプランを一つの完結された作品」として見てきた。例えば、「クリエイティブとは高いアイデアとセンスで総合的にプラニングすることだ」と言った発想である。あえて広告代理店がそういう説明の仕方をしてきた。


なので、1つのクリエイティブプランを試してレスポンス率が悪いと、その作品自体が悪いという事で、まったく新たなクリエイティブプランを作成してきた。(そしてまたレスポンス率が悪く、失敗するケースも...)


しかし、ここには大きな間違いがある。ダイレクトマーケティングのクリエイティブ、とりわけネット広告のクリエイティブでは、そんな事はまったく無い。むしろ逆なのだ。ネット広告では、「強いキャッチコピー・強い写真・強いデザイン」などの、強い要素の単純な組合せがレスポンス率を左右していると考えるべきだ。相性なんか関係ないのである。意外かもしれないが、単純な"組合せ"の問題なのだ。


つまりは1つのクリエイティブプランの要素を分解して、「どのキャッチコピーや、写真やデザインなどの要素を組み合わせたら最強の組合せになるか」を"統計学的"に模索する事が、ネット広告のクリエイティブのレスポンス率を確実にUPさせる方法である。


シンプルだけど最強!"100%確実"にレスポンス率を上げ続けるクリエイティブの考え方


私が提案するクリエイティブ考え方は実にシンプルだ。


そう、最高にレスポンスが高いクリエイティブを"100%確実"に作るにはズバリ、


・「No.1のキャッチコピー」


・「No.1の写真」


・「No.1のデザイン」


など、あらゆるNo.1要素を単純に組み合わせれば良いのである!


この理論を『クリエイティブ最適化Ⓡ』と呼ぶ!


クリエイティブを"最適化"し続ければ"100%確実"にレスポンス率は上がり続けるのだ。


『クリエイティブ最適化Ⓡ』をするためには"レスポンス率が上がる要素"、つまりは"強い要素"を正確に把握する必要がある。ネット広告のクリエイティブテストを行う際には、"強い要素"が特定できるように、【A/Bテスト】を行うべきである。


やり方としては、1つのクリエイティブ(バナーとランディングページ)を「キャッチコピー」や「写真」や「デザイン」などの要素に分解する。そしてその要素に対抗させる「キャッチコピーの新規案」「写真の新規案」「デザインの新規案」を複数用意し、【A/Bテスト】を行うのだ。


「キャッチコピー」「写真」「デザイン」のNo.1のクリエイティブがそれぞれ分かれば、そのNo.1の「キャッチコピー」とNo.1の「写真」とNo.1の「デザイン」を単純に組み合わせてクリエイエティブを制作すると、最強のクリエイティブになる!!!


※ここで重要なことを1つ。例えばキャッチコピーテストを行う場合はキャッチコピー部分しか変えない事である。同時に写真やデザイン変えてしまったら、「キャッチコピーが良かったのか?写真が良かったのか?」が分からなくなってしまう。


※要素は「写真」や「キャッチコピー」「デザイン」に限らない。「アイコン」や「本文」、「オファー」、「フォーム」などなど、毎回テーマを決めて【A/Bテスト】をしよう。


立体的に見るとこうなる。


見ての通り、単純に一番強い要素を組み合わせる(ガッチャンコする)作業である。一見乱暴に見えるかもしれないが、驚くほどレスポンス率が上がり続けるのだ!!


『クリエイティブ最適化Ⓡ』でレスポンス率はどれくらい上がるのか


過去にどれぐらいレスポンス率が上がるのかを検証してみたことがあるのだが、某クライアントにて、キャッチコピーテストを行った結果、「キャッチコピーA」に比べて「キャッチコピーD」で"約2倍"レスポンス率が上がり、写真テストを行った結果、「写真A」に比べて「写真B」で"約2倍"レスポンス率が上がった。デザインテストを行った結果、「デザインA」に比べて「デザインC」で"約1.5倍"レスポンスが上がった。


その一番強かった「キャッチコピーD」と「写真B」と「デザインC」を組み合わせた(ガッチャンコした)ところ、なんと元のクリエイティブに比べてレスポンス率が"約6倍"上がったのだ!


つまりは"2倍×2倍×1.5倍=約6倍"になったのだ!(正確にいうと、"約5.7倍")


クリエイティブのレスポンス率は統計学なのである。


芸術思考の広告代理店のクリエイターがこの理論を聞いたらものすごく怒るだろうが、ネット広告のレスポンス率を上げ続けたいなら、必ずこの考えに基づいてクリエイティブを作るべきである。要素の"組合せ"の改善こそが、レスポンス率を上げ続ける一番確実(および堅実)な方法なのだ。


何度も言うが、この理論に基づいてクリエイティブをマイナーチェンジし続けていけば、確実にクリエイティブのレスポンス率は上がり続けるのだ。


中長期的にレスポンス率を上げ続ける『クリエイティブ最適化Ⓡ』まとめ


■各要素の【A/Bテスト】で1位になったものを単純に組み合わせると最強のクリエイティブになる!<br>


■クリエイティブは"芸術的発想"ではなく"統計学的発想"で作成する!


これさえ実行すればせっかく作成したクリエイティブを水物にしてしまうことはないし、"100%確実"に「レスポンス率」を上げ続けることができる!


次回はCVR(申込率)に最も直結する「申込フォーム」について、具体的なノウハウをお伝えしたい。お楽しみに!