市場規模24%減!「地方の印刷会社」が倒産しないための経営戦略を考えてみた。

市場規模24%減!「地方の印刷会社」が倒産しないための経営戦略を考えてみた。

Webマーケティング2021.03.31

目次


この記事はブログ「まだ東京で消耗してるの?」を運営するプロブロガー「イケダハヤト」さまより寄稿いただきました。


こんにちは、高知を拠点にブログを執筆しているイケダハヤトです。「まだ東京で消耗してるの?」というブログを運営しており、日々、都民を敵に回しています。アクセス数は月間290万ページビューほど、ウェブマーケターとしても活動しています。


地方の印刷会社、厳しいみたい。


以前、高知で印刷会社を経営する方のお話を聞く機会がありました。「景気はどうですか?」的な質問に対して、返ってきたのは「厳しいですね」のひとこと。


というのも、最近はネットで印刷を注文する顧客が増え、わざわざ地元の印刷会社を使わなくなりつつあるそうで。たしかに、ぼくもチラシや名刺は「ラクスル」で発注しちゃってますね。簡単な印刷物なら、そちらの方が安くて早いですし。


調べてみると、市場規模も凄まじい勢いで縮小傾向で、なんと「2020年には市場規模が24%減」という予測も出ていました。24%!


中位予測では、「2020年は市場規模が24%減になることに伴い、従業者数は27%減、事業所数は32%減少する。」と。


しかし、10年後に生き残った印刷会社は1社あたりの売上高12%増、従業員数8%増、1人あたりの売上高4%増となる見込み。生き残り組に入るには、クライアントや社会が抱える諸問題を、蓄積した技術やノウハウを持って解決する「ソリューション・プロバイダー」への進化が不可欠であると指摘した。


業界に詳しい方のブログには、こんな記述がありました。


前述しましたが、印刷市場が現在の印刷業を続けていて、市場規模がプラスに転じていくことはないでしょう。


業界全体が、印刷事業に続くを柱を作っていけるかが、大きな課題になります。


今後も、企業はペーパーレス化を進めていくため、私たち印刷業界がとるべき方向は、3つにわかれています。


1.電子書籍、DB解析、機能性商材など、これまでのデータとナレッジを合わせたIT製品や新製品の提供


2.印刷を主軸においた販促などのソリューション提供やコンサルティング業務


3.極限までコスト圧縮をした印刷営業に特化した業務(ネット印刷など)


この3つのどれも実現できない印刷会社は、残念ながら淘汰の対象になります。引用:印刷業界の市場規模と売上高ランキングによる将来展望


なるほどたしかに。チラシの印刷しかできない印刷会社は、淘汰されていくのでしょうね......。「このままじゃまずい」という危機感を抱いている経営者は多そうです。


マーケティングを学ぼう。


様々な方向性がありえますが、もっとも合理的なのは「紙の印刷物にとどまらず、ウェブを始めとするメディアを組み合わせ、クライアントのマーケティングをサポートする」という道でしょう。


最近は印刷会社にも「ウェブ制作部門」ができつつありますが、その機能をより一層強化していくことが肝要です。もはやホームページ作れればそれでいい、という時代でもありませんから。


地方の印刷会社には、「地方の中小企業との接点」という貴重な資産があります。今はチラシの印刷だけかもしれませんが、そこからステップアップして、顧客をサポートしていくイメージですね。


クライアントの課題に応じて、たとえば「ペーパーレス化の促進のために、Dropboxを入れませんか?」「メールマーケティング、やってみませんか?」「ウェブサイト、Wixで作り直しませんか?」などなど、クライアントのマーケティングを総合的に支援することができるはずです。


地方の企業は一般的にITリテラシーが高くないので、この「Marketing Bank」に掲載されているツールをちらっと触ってみるだけでも、クライアントの提案に活かせるでしょう。無料で会員登録できるので、ぜひお試しを。


「ウェブマーケティングなんてまったくわからないよ......」という方には、49,800円で基礎的なマーケティングを学べる「Webマーケティング基礎研修プログラム」の受講もおすすめです。今の時代を生きるビジネスパーソンなら、学んでおいて損はないでしょう。


[事例]「ゆるキャラ」を印刷会社が作る。


冒頭の経営者の方から伺って感嘆したのは、「ゆるキャラ」を自らつくる印刷会社も出てきているんですよね。


ミスさかいでのお姉さんたちとパチリ(・∀・) バリィさん【公式】 (@barysan)


他には、同じく「ゆるキャラグランプリ」で上位に輝いた「ふっかちゃん」。埼玉県深谷市の「たつみ印刷」が手がけています。


当社が位置する埼玉県深谷市では、特産の深谷ねぎをデザインに取り入れた「ふっかちゃん」を市のイメージキャラクタとして採用し、平成22年度よりさまざまなPR活動を展開しています。当社は地元の印刷会社として、ふっかちゃんのPR活動に深く関わり、その中でイメージキャラクタを使用した地域活性化のノウハウを蓄積しました。


このアカウントも、印刷会社の人が「中の人」なのでしょうかね。がんばって投稿しています。


おはよ♪明日の日テレ火曜サプライズにまたまた深谷市が紹介されるよぉ〜Y(o≧ω≦o)Y♪2月23日19:00〜放送だよぉ♪ふっかちゃんも登場するよぉ〜♪みんな見てねぇ〜♪ -- ふっかちゃん (@fukkachan)


印刷会社がキャラクターという資産を持つことで、マーケティングをサポートする力は向上します。「御社のチラシに、うちのゆるキャラ載せませんか?手に取ってくれる人が増えるはずです」と、提案できるわけです。


キャラクターやメディアを持ち、マーケティングを総合的に支援する。


ウェブマーケティングの専門家の立場から言えることがあるとすると、それは「ウェブマーケティングを学ぶことはもちろん、自分たちでもキャラクターやメディアを持ち、それを武器にクライアントを支援する」というアプローチの有効性でしょう。</p>


特に、いま求められているのは「オウンドメディア作り」だとも思います。


地域の印刷会社が、月間10〜20万ページビューのローカルメディアをつくる。それができれば、これは明らかに「売り物」になります。「チラシを印刷するだけじゃなくて、うちのローカルメディアに広告を出しませんか?高知在住の人が、毎月3万人見ています」という売り方ができるわけですね。


もちろんそこに、キャラクターを絡めるのもありです。キャラクターの着ぐるみを製作し、街の名所を歩いて、その様子をブログ記事にするだけでも、だいぶ面白いことになるはず。


というわけで、時代の流れにキャッチアップして、淘汰の波を乗り越えましょう。「チラシを印刷するだけ」では、どん詰まりになることは確実です。