Webマーケティング2021.03.24
目次
メールマーケティングが有効だと言っても、ユーザの登録情報に対し同じ情報を一斉配信するなど、一方的な情報を発信し続ける運用では、未読や退会を誘発するなど、成果が見込めない場合も多いです。
今回は、メールマーケティングを成功させるために必要な4つのポイントを紹介します。
1. 件名を工夫する
ユーザに件名で興味を持ってもらえなかった場合、「本当はユーザが興味を持っているコンテンツが書いてあるのにメールを開封してもらえない」ということになり機会損失となってしまいます。これは配信する側だけでなく、メールの購読者であるユーザにとっても不幸なことです。
*メールのタイトルは「タイトルだけでメールの内容をイメージできるか」を意識して作成しましょう。*
ユーザは、日々多くのメールを受信しています。その中で注目されるには、具体的な数字や商品名、またはショップ名などを具体的に書くことが重要です。
例えば、「人気スマホケース」と書けばスマホケースの人気商品についての内容だと分かります。また、店名を入れることで、間接的に商品が何であるのかを伝えることができます。
2. 書き方(文章構成)を工夫する
「SUCCESsの法則」を意識して書く
SUCCESsの法則とは、米国スタンフォード大学の教授たちが提唱した、プレゼンテーションの構成に活用されている6つの要素をまとめたもので、*「Simple」「Unexpected」「Concrete」「Credible」「Emotional」「Story」*の要素があります。
1. 単純明快さを伝える「Simple」
シンプルにすることで誰もが、プレゼンテーションの内容を覚えられるようになります。
2. 意外性を伝える「Unexpected」
意外性があることによって聞き手の心に残るのはもちろん、日常の会話などで話題にしやすくなります。
3. 具体的に伝える「Concrete」
わざわざプレゼンテーションする必要性を、具体的な論拠や事例をあげて説明することで説得力を生みます。
4. 信頼性を感じさせる「Credible」
プレゼンター以外の人の意見や推薦、過去の実績を示すことで信ぴょう性が増します。
5. 感情にはたらきかける「Emotional」
データを活用した論理的な説明は大切です。しかし、相手を動かすためには、論理的な納得だけでなく、感情にはたらきかけることも重要です。
6. 物語性を表す「Story」
自らの経験や原体験などを文中に盛り込み物語性を出すことで、内容がわかりやすくなりオリジナリティも増します。これは、感情に訴えることにもつながります。
必ずしも、これら6つの要素がそろっていなければならないわけではありませんが、<b>この法則を踏まえた上でメールを書くと、説得力が増し、購読者の満足や購買につながる結果を生みやすくなります</b>。
3. 見やすく読みやすいレイアウトにする
近年では、より見やすく、より読みやすくする工夫がされるようになってきました。特に大きな流れとして、*テキストメールよりもレイアウトを操作しやすいHTMLメールを使う企業が増え、Amazonなどの大手企業から中小企業まで多くの企業が利用しています*。
かつては「回線速度の遅さからHTMLメールでは読み込みに時間がかかってしまう」「HTMLメールがメーラーで除外されてしまう」などの問題がありました。<b>近年では、回線速度の向上、HTMLメールの認知からこのような問題が改善されてきていることもあり、広く使われるようになってきています</b>。
HTMLメールは表現力が豊かなため、商品などのアピールに向いています。逆にテキストメールでは、すぐに送ることができるほかHTMLメールが開けない携帯のキャリアメールなどに有効です。
それぞれの用途に応じて使い分けすることも必要です。
## 4. 配信ごとの記録を取って、分析する
*メールマーケティングで成果を上げるには、配信して終わりではいけません。*
<b>配信後の効果を検証、分析し、次回の配信のときにはどうすれば更に良い結果が出るかを考えていく必要があります。
メールマーケティングの検証・分析項目としては、下記の項目などが挙げられます。
・購読者の登録数(解約数)の推移
・配信する頻度、時間帯
・開封率(クリック率)
・エラー率
・購買率
上記の項目などを検証することで、次回配信するメールの件名や書き方の改善に繋げていくことが重要です。
まとめ
今回は、メールマーケティングを成功させるのに必要な4つの要素を紹介しました。
・「件名」を工夫する
・「書き方(文章構成)」を工夫する
・見やすく読みやすいレイアウトにする
・配信ごとの記録を取って、分析する
メールマーケティングで成功している企業は上記の要素を押さえており、これからメールマーケティングで成果を残したい場合には、必須の考え方です。