リスティング広告の仕組みとは?初期費用や利用するステップについて

リスティング広告の仕組みとは?初期費用や利用するステップについて

Webマーケティング2021.03.31

目次


リスティング広告はどんな場面で使われる?


リスティング広告は、今あなたがインターネット上で見ているほとんどの広告を指すと言ってもいいでしょう。


実際、リスティング広告のような検索と連動した広告や、検索エンジンの広告枠に出るディスプレイ広告で、インターネット広告の7割ほどを占めていると言ってもいいでしょう。


リスティング広告はその表示を見れば、すぐにわかります。


Google やYahoo!といった検索エンジンの検索窓にいちばん近い場所に表示されているからです。


検索窓に近いところだと、当然、ユーザーの目につく場所となります。


ただ、広告であることを示す「広告」あるいは「PR」という文字は表示されていますのでよく見るとわかります。


リスティング広告の初期費用は?


それではリスティング広告の費用はどのくらいなのでしょうか?次の課金システムによって違いがあります。


クリック課金


「クリック課金制」という言葉は、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?


これは、ユーザーが広告をクリックしてくれれば課金されるシステムです。


クリック課金制はPPC(Pay Per Click)とも呼ばれるように、検索画面に表示されただけでは


支払いは発生しません。


そのため、とても購買意欲が高いユーザーをターゲットにしたシステムだと言えます。


オークション制(入札)


また、このクリック課金は、オークションによってその表示される位置が決められます。


そのために入札が行われ、例えば1クリックに500円を設定したA社、400円を設定したB社、200円のC社がいれば、A社の広告が一番上に表示されます。


ただ、広告の品質も審査の対象になるため、必ずしも入札金額が大きければ勝つというわけでもありません。


自然検索(SEO)とリスティング広告の仕組みの違い


SEOと呼ばれる技術では、検索結果の上位を目指してサイトの内容や見出しにキーワードを入れたりして、調整を施すことを指しますが、同じく上位に表示されるリスティング広告はこれとどう違うのでしょうか?


自然検索(SEO)


自然検索は、すぐに上位に表示させようと思ってもなかなか難しく、ある程度の期間を要します。


また、Google 、Yahoo!といった検索エンジンのアルゴリズムに従っているため、すぐには効果が出ず、それらが変更された時などは大きく順位を落とす場合もあります。


さらにターゲットを指定することも不可能です。


リスティング広告


その点、リスティング広告では、設定すればすぐに表示させることができ、効果もすぐに出る上、ターゲットを性別や地域、Webを閲覧する時間帯などで絞ることができます。


##リスティング広告はどんなサービスに向いているか?


それではリスティング広告はどんなサービスが使うのがいいのでしょうか?業種によって違いはあるのでしょうか?


客単価や粗利益が大きい


客単価や粗利益が大きな産業、例えばマンションなどの不動産やウエディングなどの業界です。


客単価は低いがリピートして利用しやすいもの


客単価が低いが、ユーザーが何度もリピートして購入する化粧品のようなものです。


一年のうちにシーズンでニーズが高まるもの


普段は需要がないが、おせちのようにそこそこ客単価が高く、一時的にニーズが高まるものです。


コンプレックス産業


ユーザーのコンプレックスに訴求する薄毛用のかつら、さらに現在の収入では足りず、カードローンでお金を借りたいという場合など、このような産業には、リスティング広告を設定するのがおすすめと言えます。


##リスティング広告設定までの道のり


では、リスティング広告はどのようにして掲載するのでしょうか?それには次の5ステップとなります。


アカウントの開設


まずはアカウントの開設です。


Google 、Yahoo!といった大手であれば、必ずリスティング広告掲載の募集をしています。そのHPに行ってアカウントを開設することから始まります。


Google の場合は「Google 広告」、Yahoo!の場合は「Yahoo!JAPANプロモーション広告」です。


すでにアカウントを持っている場合はそれを利用します。最短1営業日でアカウントは開設できます。


なお、Yahoo!の場合は「ビジネスID」の取得が必要です。また、自社HPに会社名、住所、電話番号が記載さていることが必須で、これがないとアカウントも取得できません。


Yahoo!の場合は、ビジネスID取得に手間がかかるため、Google より1営業日余分にかかります。


アカウント設定


アカウントを開設したら、申請フォームに必要事項を記入します。


アカウントは「キャンペーン」(予算設定・配信地域・配信デバイス・配信スケジュール)から「広告グループ」(広告とキーワード)「広告」(実際表示される広告)「キーワード」(ユーザーが検索した際表示させたいKW)の4部構成になっています。


また、予算はざっくりした金額ではなく、商品を1個売るのにいくらかけられるのかを計算した上で割り出します。


入稿する


入稿もGoogle とYahoo!では仕様が異なっています。Google は専用のエディタ、Yahoo!はフォーマットに従ってCSVファイルを作成しての入稿となります。


なお、どちらも年に1回は規定が変更になることがありますので、入稿の前に確認しましょう。


審査を受ける


どちらも広告掲載には審査があります。


Google は1営業日、Yahoo!は2~3営業日かかりますが、自社ガイドラインに違反していないか、広告としての常識を逸したものではないかなどが審査のポイントとなります。


どちらも画面上で審査の進捗状況などを確認することができます。


広告掲載


無事に審査に通ると、検索した時に検索窓の下に自社リスティング広告が表示されるようになります。自分で試してみたくなりますが、自分のクリックでも課金になったり、クリック率に影響を与えたりする場合があります。


「広告プレビューツール」というものが用意されていますので、それを利用しましょう。


まとめ


リスティング広告は今一番、効果が見込まれるインターネット広告と言えます。


難しく思えるかも知れませんが、難しく考えずまずは試してみましょう。