マーケティング担当者必見!市場調査(リサーチ)の8つの手法

マーケティング担当者必見!市場調査(リサーチ)の8つの手法

Webマーケティング2021.03.31

目次


市場調査はマーケティングにおいて、重要なものです。今回は、市場調査の方法とそれぞれの長所・短所についてまとめました。


市場調査とは?


市場調査とは、企業などの組織が、よりよい商品・サービスを提供するために行うリサーチ(調査)のことです。


調査方法には大きく分けて、定性調査と定量調査の2種類があります。


・定性調査は、潜在的な心理や意識に焦点を当てたデータを収集


・定量調査は、顕在化している態度や行動を数値データとして収集


それぞれの調査手法によって長所・短所があるため、必要な調査を最適な組み合わせで行うことが重要です。


定性調査


1. グループインタビュー


複数の人を集めて、直接インタビューを行う調査方法です。


テーマにそって自由に話し合う座談会形式や、インタビュアーが仕切り、進行する形式などがあります。


長所


・対象者の本音を直接聞けるため、アンケート調査などの定量調査では表に出てきづらい意見を聞くことができる


短所


・サンプル数が少ないため、得られた内容だけで結論を導き出すのが難しい


・会話の流れを調整する進行役がうまく機能しない場合、テーマから逸れた会話に終始してしまう可能性がある


2. 個別インタビュー


個別インタビューは、深いところまで心理を掘り下げて把握するための1対1で行われる調査方法を指します。


長所


・インタビュー対象が一人であるため、グループインタビュー以上に個人的・専門的な情報を引き出しやすい


短所


・サンプル数が少ないため、得られた内容だけで結論を導き出すのが難しい


・意図した回答が得られるかどうかは、インタビュアーの実力に影響されやすい


定量調査


3.訪問面接調査


調査対象者宅を訪問し、あらかじめ準備しておいた質問用紙をもとに口頭で回答を得る調査方法です。


長所


・調査員本人が記入するため誤記入が少ない


・先に出た質問が別の質問の回答に影響を与えにくい


短所


・多数の調査員を必要とするため、コストがかかる


4.会場調査


対象者に会場に来てもらい調査を行う手法です。


長所


・短期間で多くの回答を集めやすい


・製品などのリサーチを行う場合、実際に実物や試作品を会場で見てもらいながらリサーチできる


短所


・回答が会場の雰囲気に影響されやすい


5.インターネット調査


インターネット調査会社に登録しているユーザを対象者として、 Web経由でリサーチする手法です。


長所


・調査地域を限定せず、短期間・低コストでリサーチを行える


短所


・調査対象がインターネットを利用している人に限定されるため、調査内容によっては偏りが出てしまう場合がある


6.郵送調査


郵送にて調査票の配布・回収を行う調査方法です。


長所


・低コストで広範囲の調査が可能


短所


・対象者本人以外が回答してしまうことがある


・対象者に回答を返送してもらう手間が発生するため、回収率が低めになりやすい


7.電話調査


対象者に電話して回答を収集する調査方法です。


長所


・リアルタイムに回答を得られる


短所


・質問数の多い調査に適さない


その他の調査


8.ソーシャルリスニング 


TwitterやFacebook、各種ブログなど、ソーシャルメディア上に流れるのユーザの生の声を収集することで、トレンドの類推や自社商品に対する評判、改善点などを調査する調査方法です。


長所


・リアルタイムで、ユーザの生の声を収集できる


短所


・投稿内容を読み取るための能力が必要


・集計が難しい


・性別や年齢などの属性データを収集しづらい


9.MROC(Market Research Online Community)


調査が行われるその場・瞬間だけでなく、一定期間(1~2か月)、オンライン上に調査参加者同士が交流する場を設置することで、新しい洞察を得る調査方法です。


長所


・一定期間の観察により、参加者個々の認識やイメージなどの「変化」を捉えやすくなる


・ユーザが自由なタイミングで投稿できるため、日常のリアルな声を吸い上げられる確率が高まる


短所


・調査コミュニティに参加するユーザの選定が必要


まとめ


今回は市場調査を行うための調査方法をまとめました。実際の調査では、それぞれの手法を組み合わせて実施する場合もあります。


リサーチ目的・リサーチ対象・リサーチの規模・リサーチに割ける予算などによって最適な手法は異なります。それぞれの調査方法の長所・短所を理解して、適切な手法で市場調査を行いましょう。