ソーシャルメディアの活用の7つのメリット

ソーシャルメディアの活用の7つのメリット

Webマーケティング2021.03.31

目次


ソーシャルメディアの利用者数は10代20代を中心に大きく伸びており、Webマーケティングでの利用は、もはやスタンダードなものとなってきています。今回は、ソーシャルメディアの属性別の利用者数推移と、活用する7つのメリットについて紹介します。


年を追うごとに、ソーシャルメディア利用者数が大きく増加


総務省が発表した2009~2012年における国内のソーシャルメディア利用者数の推移(Facebook、Twitterの例。単位は、100万ユーザー)を表したグラフです。


*Facebook、Twitterともに、3年間で利用者数が急増*しています。


※Twitterに関して、2011年の東日本大震災の際に一時的に利用者数が伸びました。


ソーシャルメディア利用状況


Facebook


次のグラフは、Facebookの広告作成ページのオーディエンスサイズより算出した数字と、総務省の人口データから算出した海外におけるFacebookの利用状況です。


※総人口および、10代の人口は、「Facebookに登録可能な13歳以上の人口」としています。


*国内のFacebookユーザ数は総人口の約19%にあたる、約2100万人となっています。*


Facebookユーザーの割合を年齢、性別の属性別にみると、20代は男女ともに2人に1人、30代も男女ともに3人に1人という利用していることがわかります。


Facebookは性別関係なく20代~30代に特にリーチできるメディアとなっています。


Twitter


次のグラフはコムスコアによりインターネット利用動向レポート、eMarketerにて公開されているデータ、ソーシャルメディア白書2012のデータ、総務省の統計データより算出したTwitterの日本におけるTwitterの利用状況です。


*国内のTwitterユーザ数は、総人口の約16%にあたる、約1,980万人がTwitterを使用しています。*


Twitterユーザの割合を年齢、性別の属性別にみると、10~20代の使用率が高く、2人に一人近くが使用していることがわかります。


約6割の使用率を誇る10代の女性へリーチできる点が、Twitterの大きな特徴と言えます。


ソーシャルメディア活用の7つのメリット


1. 無料で開設できる


企業ページも、簡単な設定のみで無料でアカウントを開設できます。


ユーザの囲い込みツールといえば、大きなコストがかかるものです。プライベートSNSなどを外注で作成する場合は、初期費用で数百万、メール配信システムも、月額費用で数十万円のコストがかかります。


FacebookページやTwitterアカウントは無料で開設でき、自社の情報を既存顧客や潜在顧客向けに発信できます。


2.コミュニケーションを取りやすく、親近感が生まれやすい


Facebookページを持つと、自社で発信した投稿内容に対して、ユーザ(ファン)はいいね!ボタンを押しての応援、コメントの投稿ができます。


Twitterでは、ユーザ(ファン)が応援したい企業や人物のアカウントをフォローすることで、情報を受け取り、返信のコメントを送ることができます。


ソーシャルメディアのによって、*一方通行ではなく、双方向のコミュニケーションを取りやすくなり、ファンや顧客の人に親近感を感じてもらいやすく*なります。


3.更新作業が効率的になる


メルマガやブログと比較すると、文章量に苦労することが少なく、更新作業が効率的に進められます。


Twitterの場合は140文字という文字数制限により、文章量が自然と少なくなります。


文章量は少なくて良いもののメルマガやブログと違い、Facebookの場合は特に写真や画像がいいね!やシェアに影響を与えるため、写真・画像選びが重要となります。


4.「拡散性」が高い


Facebookの場合は「シェア」、Twitterの場合であれば「リツイート」など、情報を「受け取る」と同時に「拡散させる」機能が同じ場所に存在しています。


*「良い」と思った情報は、すぐにユーザが拡散するという点が大きな特徴*です。


5.ファン化の障壁が低い。


Facebookページの場合は「いいね!」を押してもらうのみ、Twitterの場合は、自社アカウントを「フォロー」してもらうのみで、情報が届けられます。


(従来のWeb上での会員登録のように)個人情報を入力や、何かを購入してもらう必要もなく、ファンや顧客に対して継続的に情報を発信できるようになります。


Facebookページや、Twitterの自社アカウントを通じたコミュニケーションを挟み、親近感を持ってもらった上で、自社のサイトへ誘導するような流れを作ることで、よりスムーズな購買行動などにつなげていきやすくなります。


6.信頼感


ニールセンの調査「広告形態別の信頼度 2009年4月」によると、最も信頼のおける情報として、「知人からの情報」が 90%、次に「ネット上の口コミ」が70%で続いています。


Facebookにおける「いいね!」や「シェア」、Twitterにおける「リツイート」などの拡散機能を通じて「知人からの情報」という形で信頼感のものとして拡散されます。


7.ポジティブな反応が見込める


Facebook特有のメリットですが、「いいね!」という表現はもちろん、「実名で登録」というルールや「面識のある人とつながっている」ことから、否定的な意見が出づらい作りになっています。


ポジティブな反応が大多数を占めるため、企業のマーケティングにも活用しやすいと言えます。


ソーシャルメディアの活用事例


ここまで紹介してきたように、ソーシャルメディア活用には、様々な他の媒体にはないメリットがあります。


最後にソーシャルメディアを上手に活用している、様々な企業の取り組みを紹介します。


ユニクロ(ファーストリテイリング)の事例


昨年秋、全米オープンテニス準優勝という日本人初の快挙を成し遂げた錦織圭選手とスポンサー契約を結んでいたユニクロ(ファーストリテイリング)の例から紹介します。


「錦織選手と対戦相手、どっちが勝つか?」を、投稿するTwitterキャンペーンも実施しました。


試合自体は、早朝5時頃の時間帯だったにも関わらず、同時間帯にTwitter上で「どちらが勝つか?」という投稿が拡散し、大きな盛り上がりを見せました。


このように、ソーシャルメディア活用は、イベントをリアルタイムに盛り上げることにも繋がります。


トンボ鉛筆株式会社の事例


「友達と一緒に当たる!話題のシャープペンシル『モノグラフ』プレゼント」キャンペーンの例を紹介します。友達を誘って2名で応募し、250組500名が当選するという企画を、Facebook上で行いました。


応募者がFacebookを介して、友達を誘うため、情報に信用性が高まります。さらに、Facebook上でキャンペーン情報がシェアされたことで短期間に情報が拡散され、多数の応募が集まりました。


このようにソーシャルメディアを通じたグループ応募形式は、好みが似た人などを誘いやすく、ファンからファンへと新規ターゲットの発掘にもつながります。


ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社の事例


ポッカサッポロは、販促の一貫として、「GREEN SHOWER『いつ飲む?』キャンペーン」をFacebook、Twitterで同時開催しました。特徴的だったのは、グリーンシャワーを「いつ、どんな気分のとき飲んだか?飲みたいか?」「そのシーンを選んだ理由や飲んだ感想など」をソーシャルメディア上に投稿する点です。


投稿した内容を見たユーザーが、共感すれば、その投稿とともに、キャンペーン情報も拡散されるという仕掛けで、どんどんキャンペーンが認知されていきました。


結果として、特設サイトでは、今年4月~5月の期間で、1万件以上の応募が集まり、大盛況のキャンペーンとなりました。


まとめ


ソーシャルメディアを活用することで、ユーザとの交流機会が増え、ユーザに親近感を持ってもらったり、ユーザ同士での拡散が期待できます。


その結果、ロイヤルティーが高まったり、スムーズで自然な購買行動につながっていくなどのメリットがあり、Webマーケティングの手法としてはSEOやWeb広告と並んで、注力すべきものとなってきています。