クリック広告とは?仕組みやリスティング広告との違いを解説

クリック広告とは?仕組みやリスティング広告との違いを解説

Web広告2021.05.07

目次


クリック広告とは、「クリック課金型広告」のことを指しますが、リスティング広告と同じだと思っている方も多いのではないでしょうか。


この記事では、クリック広告の仕組みや、リスティング広告との違いを解説していきます。


クリック広告とは


クリック広告(クリック課金型広告)とは、「PPC広告」とも呼ばれていて、PPCは“Pay Per Click”の略です。日本語に訳すと「クリックごとの広告」となります。


クリック広告の仕組み


クリック広告は、ユーザーが何かを調べるためにキーワード検索をした際に、検索結果画面に広告が表示されますが、この時点ではまだ広告費は発生していません。


広告を見たユーザーが、実際にその広告をクリックしたタイミングで、広告費が発生するという仕組みです。


ちなみに、こういったWeb広告は大きく分けて2種類あり、1つはこの記事で紹介しているクリック広告、もう1つは広告が表示されると広告費が発生する「インプレッション課金型広告」です。


クリック課金型広告【広告のクリック=広告費発生】


インプレッション課金型広告【広告の表示=広告費発生】


という仕組みになっており、リスティング広告は、PPC広告の一つと言えます。


広告費の決め方


クリック広告の広告費は、「クリック単価×クリック回数=広告費」という計算式になっていて、ユーザーが広告をクリックした回数によって広告費が決まる仕組みですが、まずは1クリックの単価を決めなければなりません。もしくは、広告サービスごとに費用が決まっていることもあります。


クリック単価の仕組みと決め方(リスティング広告の場合)


クリック単価とは、広告を見たユーザーが、その広告を1クリックしたごとに発生する料金のことです。単価は一律で決まっているわけではなく、広告を表示する際のキーワードによって、リスティング広告などは、数十円~数千円まで、大きく幅があります。


クリック単価を決める際は、キーワードごとにオークション形式で決まるので、競合他社が多い商材の広告を扱う場合は、クリック単価も上昇すると言えるでしょう。


クリック単価を決めるオークションでは、ユーザーの検索と連動させるキーワードに対し、1クリックに払える単価の上限価格を決め、入札して、同じキーワードで入札をする競合他社と競うことになります。


このオークションの結果で、クリック単価の高い会社順に、広告の掲載順も決まっていくという仕組みです。


クリック広告とリスティング広告との違い


クリック広告とリスティング広告は同じものだと思っている方が多いですが、この2つの広告は正式には別物です。簡単に言うと、クリック広告は課金型広告の種類を指しており、クリック広告の一部にリスティング広告があるということになります。


しかし、ユーザーが広告をクリックすることにより広告費が発生するという仕組み自体は同じですので、どちらも広告の掲載費用は発生しない、「クリックベース」という成果報酬型の広告と言えるでしょう。


クリック広告のメリット


ここからは、実際にクリック広告の運用をした場合に、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。


高い費用対効果が見込める


クリック広告を運用するにあたって、高い費用対効果を見込めることが最大のメリットと言えるでしょう。


クリック広告は、掲載することに費用はかからず、ユーザーが広告をクリックした際にのみ、費用の発生があるので、コストを抑えることができます。


また、ユーザーが検索したキーワードに関連付けて広告を表示することができるため、広告の商材に興味のあるユーザーに広告費を使うことができるのです。


中には、調べているだけで購入意思はないという人も居るかと思いますが、その場合は基本的に広告をクリックすることは無いので、無駄な広告費は発生せずに、商品やサービスに興味を持っているユーザーにのみ、広告費を使えることになります。


出稿や編集が簡単にできる


クリック広告はWeb広告なので、PCとネット環境があれば、掲載の出稿や、掲載後の編集などが簡単に行えます。逆に、テレビや新聞などの広告だと、掲載後の編集はほぼ不可能です。


時間や場所に関係なく作業できるということは、クリック広告の強みと言えるでしょう。


クリック広告のデメリット


ではここからは、クリック広告を運用するにあたってのデメリットを見ていきましょう。


クリック単価の上昇


先ほどのメリットにも書いたように、クリック広告はクリックされない限り、費用の発生はありません。興味を持ったユーザーが広告をクリックしサイトを見ることによって、売上げに直結しやすい広告でもあります。


そのため、近年クリック広告を使う企業が増えてきて、それに伴い競合他社も増えるため、入札時のクリック単価が上がってきているのです。


結果的に、低い広告費では、広告掲載の順位が下がってしまうことになりますので、単価の変動には注意しましょう。


まとめ


ここまで、クリック広告の仕組みについて解説させていただきました。


クリック広告は掲載自体に費用の発生がないので、初期費用を抑えることができ、広告運用が初めての方でも始めやすい広告となっています。