「O2O」を支えるツール群

「O2O」を支えるツール群

Webマーケティング2021.03.31

目次


このコーナーでは、エリアマーケティングを実践するうえで大変重要な視点となっている「O2O(オンラインtoオフライン)」についての基本を紐解きます。さらに、最新のO2Oマーケティングの実践状況のレポートや、マーケティングバンクがお奨めする「O2Oツール」のご紹介などを通じ、パートナーのみなさまが、O2Oマーケティングの実践的なご提案に役立つ情報を提供して参ります。


ロケーションとシチュエーションで使い分けたい代表的O2Oツール


Marketing Bankで取り扱うO2Oツールの共通項は「スマホとの相性がいい」「アクセス先を随時変更できる」というもの。しかしながら、ツールごとアクセス方法はさまざまです。「スマホのカメラを起動する」「スマホをかざすだけ」「スマホのBluetoothを起動する」などなど。


一方で、O2O(オンラインtoオフライン)施策で重要なのは、*「顧客がネット環境にアクセスして、購買につながる情報を、自然にタイミングよく入手させること」*です。


「自然にタイミングよく入手させる」ためには、ネットにアクセスさせたい場所(ロケーション)と、その場所における状況(シチュエーション)に適合したアクセスツールを用意する必要があります。


代表的なO2Oツールの特性を踏まえ、各ツールの相応しいロケーションとシチュエーションを見てみましょう。


非日常シーンにおける、好奇心を揺さぶるARツール


*特定の画像にスマホをかざすと、その画像にひも付いた動画やサイトへアクセスさせるツールがクラウド型のARツールです。*


ユーザーは事前に閲覧用のアプリをインストールして置く必要があります。


機能はとってもシンプル。しかしながら、ひも付き先のコンテンツのでき次第ではありますが、同一ユーザーが、繰り返し利用するというより、「面白そうだからちょっとさわってみよう!」という心理をつかむためのツールでしょうか?


また、専用ビューワーアプリをダウンロードしインストールする必要があるため、そのコンテンツが、ユーザーにとって相応に興味関心がある必要があります。


そんなことから、利用シーンとしては、「観光地」「エンタテイメント施設」「店舗のキャンペーン」など非日常シーンでしょうが適していそうです。


「観光スポット」にARツールに反応する画像を、立て看板やポスターに印刷しておき、観光客にアクセスしてもらい、観光スポットの「詳細説明」「付近のグルメスポット」「お土産通販」などの動画やサイトに誘導します。


課題となるアプリのダウンロードも、「観光客」はそもそも好奇心が高いわけなので、旅を楽しむツールとして、ガイドブックやパンフレットのQRコードからアプリをダウンロードする動機は十分ありそうです。


「かざす」それだけでOKのO2Oツール「SmartPlate」


*NFCチップやQRコードを通じ、特定のサイトへのアクセスをさせるツールです。*


とくに従来のQRコードでは、ひとつのURLしか表示できませんが、SmartPlateでは、管理画面により、複数のURLに随時変更が可能です。さらに、ユーザーは、専用のアプリを事前にインストールする必要がありません。


したがって、SmartPlateを見つけたら、即スマホを取り出してアクセスできるので、日常導線での使用に適しています。


例えば・・・、「家庭」をネットへの入り口にしたい場合、「冷蔵庫のドアの活用」はどうでしょう?


マグネットステッカーにSmartPlateを埋め込んで、「冷蔵庫のドアに貼り付けてもらう。ガス会社や水回りメンテナンスの会社がよく利用する手法ですね。


そしてSmartPlateの最大の特徴である「バリアブル性(随時アクセス先のURLを変更できる機能)」を使って、特定の日に必ずアクセスしてもらう習慣を作ってはどうでしょうか?「毎月1のつく日はスマホをかざそうキャンペーン!!」とか・・・。


*食品や日雑を扱うネットスーパーやECサイトのプロモーションに効果的でしょう。*


ユーザーの導線を分析できるiBeacon


*Bluetoothを使った発信機により、スマホで、特定のサイトへのアクセスを強制的に行わせるツール。*


ユーザーは専用のアプリをインストールしておく必要があります。さらに、iBeacon本体からの電波が飛びやすい角度や他のデバイスから発信される電波との干渉を避けるための設置方法を調整したりと、活用するには事前準備が相応に必要なツールです。


しかしながら、設置が完了すれば、プッシュ型の通知ができたり、ユーザーの移動導線の分析ができたりと、用途の幅が広いのが特徴です。


導入ロケーションは大型商業施設やチェーンストアが最適かもしれません。


常連顧客向きに既存のアプリを発行し、そのアプリにiBeaconのシステムもビルトインしておけば、あらためてiBeacon用のアプリを配布する必要もありません。


顧客に対し、街のショッピングエリアで、商業施設の近くにきたらプッシュ通知でキャンペーンを知らせることで誘客につながります。かつての「メルマガ式クリック&モルタル」の進化版とでも言えるでしょうか?


さらに、導線分析によりテナントの入れ替えを行ったりということにも役立ちそうです。