インターネットで広告を出そうとした場合、GoogleとYahoo!を最初に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。多くの場面で比較される2つのメディアですが、この記事では特にYahoo!広告を中心に、そのメリットとデメリットを紹介し、Google広告との違いについて解説します。

Yahoo!広告の特徴

Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANによるインターネット広告の配信サービスのことです。Yahoo!広告には、大きく「検索広告」と「ディスプレイ広告(運用型)」の2種類の広告を掲載することができます。

検索広告

検索広告

検索広告は、Yahoo! JAPANの検索ツールを使って検索をした際、検索結果画面に表示される広告のことです。

ユーザーが広告と関係のある検索キーワードを調べている瞬間に表示されるため、広告を必要としているユーザーに対してアピールすることが出来ます。

ディスプレイ広告(運用型) (Yahoo! Display Ads(YDA))

ディスプレイ広告(運用型) (Yahoo! Display Ads(YDA))

ディスプレイ広告は、Yahoo! JAPANと提携しているサイトやアプリの画面内に表示される広告です。ユーザーの興味関心や属性情報等に基づいてターゲットを絞って広告を表示させることが出来ます。

以前はYDN(Yahoo! Display ads Network)と呼ばれていたため、こちらの名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

Yahoo!では、2020年よりYDAへの移行を順次開始しており、YDNは2021年の春ごろを目途に廃止される予定となっています。

Yahoo!広告のメリット

Yahoo!広告のメリット

インターネット広告の掲載手段として多く活用されているYahoo!広告ですが、特徴的なメリットやデメリットがあります。

最初に、Yahoo!広告のメリットについて紹介します。

リターゲティング広告との相性が良い

リターゲティング広告とは、一度サイトへ訪れたことのあるユーザーに絞って広告を表示させる広告掲載手法のことです。

Yahoo! JAPANは、日本一多く利用されるポータルサイトであり、Yahoo!広告はYahoo! JAPANのポータルサイト上に表示されます。

このため、一度サイトに訪れたユーザーのブラウザ上に再度広告が掲載される頻度は高くなりやすく、Yahoo!広告はリターゲティング広告との相性が良い広告媒体であると言えます。

信頼できる媒体で広告掲載できる

Yahoo!広告の広告配信先は、Yahoo! JAPANの提携する大手企業のサイトが中心となります。これに対し、Googleの広告はGoogleだけでなく、YoutubeやGoogle Play等の不特定の個人のスペース等に表示される可能性があります。

このことから、Yahoo!広告の配信先は、一般的に評価の高い信頼できる媒体とされるため、安心して活用できます。

管理画面が違うので予算配分しやすい

Yahoo!広告では、検索広告とディスプレイ広告の管理画面が分かれており、内部のアカウントも分れています。このため、予算管理も別々のものとなり、予算配分がしやすく、使いやすいと評価されています。

広告出稿者のサポートが手厚い

Yahoo!広告では、広告出稿者向けに広告に関する基礎的な知識をサイト上で無料で学べたり「公式ラーニングポータル」を用意したり、知識を広めるYouTubeチャンネルの開設や、出稿者同士が情報共有を行うことの出来るイベントやセミナーの開催するなど、広告出稿者に対する啓蒙活動を広く行っています。

また、初めて広告運用を行う人に向けて、広告掲載のために必要な初期設定をYahoo!の専門スタッフが無料で行ってくれる、「初期設定サービス」等の「設定代行サービス」が充実しています。

さらに、「広告運用に関するご相談窓口」を設け、アドバイザーにより相談を受け付ける窓口など、広告出稿者には嬉しいサポートが充実しています。

Yahoo!広告のデメリット

続いては、Yahoo!広告のデメリットについて紹介します。

管理画面がわかりにくい

Yahoo!広告は、検索広告とディスプレイを両方運用している場合、それぞれの広告毎に管理画面が分かれています。広告媒体毎に異なる管理画面を管理するため、煩雑でわかりにくくなる傾向があります。

タグ入れの手間がかかる

Googleアナリティクス等の分析ツールを用いてアクセス解析を行う場合、初期設定では、Yahoo!検索からの流入と、Yahoo!広告の広告からの流入では区別がつきません。

このため、Yahoo!広告のリンク先のURLには、広告からの流入であることが分かるようなパラメーターの設定が必要です。

リンク先のURLにパラメーターを入れるためには、Googleアナリティクスが提供知っている無料ツールなどを使ってURLを生成する必要があり、タグの管理に手間がかかります。

審査が厳しい

Yahoo!広告は広告出稿時、もしくは広告出稿後に、掲載内容が妥当なものか「システム」と「目視」による審査があります。

主な審査基準には以下のようなものがあります。

  • 広告の内容が検索キーワードに対してふさわしい内容となっているか
  • 誹謗中傷や他社の権利を侵害する内容が含まれていないか
  • ユーザーの誤解を招く内容では無いか
  • 社会規範や公序良俗に反する内容となっていないか
  • Yahoo!のガイドラインに違反していないか

Yahoo!広告では、Google広告などの広告媒体より広告文の審査が厳しく、審査落ちによる掲載停止が起こりやすいと言われています。

しかし、もし審査に落ちてしまった場合でも、適切に広告文を修正すれば再審査を行うことが可能です。再申請が承認されると、広告配信が開始されます。

>Yahoo!の【広告】広告掲載基準

クリック費用が高額になることがある

Yahoo!広告では、広告がクリックされた時に課金される、クリック課金と呼ばれる仕組みとなっています。

クリック課金は、どれだけ広告が表示されても、クリックされなければ費用が掛からないため、無駄が少ない課金方式と言われています。

しかしその反面、キーワードの検索ボリュームなどの影響により、1クリック当たりの価格が変動します。

人気のある検索ボリュームの大きいキーワードでは、1クリック当たりの価格が高額になることがあります

予算を決めて広告をだしたものの、人気のキーワードでクリックされたため、すぐに予算上限に達してしまったというケースもあったようです。

逆に、検索ボリュームの小さいキーワードではクリック単価が低くなる傾向があり、効率的にアクセスを集めることが期待出来ますが、検索数自体が少ないため、結果として伸び悩むこともあります。

Yahoo!広告とGoogle広告の違いとは?

Yahoo!広告とGoogle広告の違いとは?

続いては、Yahoo!広告と同じく知名度も人気もあるGoogle広告とYahoo!広告との違いについて、比較してみてみましょう。

それぞれの広告の特徴を比較することは、ご自身の管理するサイトでは、どちらの広告を利用するのが良い選択肢となるか、検討する際の重要な指標となるでしょう。

広告の掲載先

まずは、広告が掲載される掲載先サイトの違いを比較してみましょう。

検索広告
掲載先の種類具体例
Yahoo!広告Yahoo! JAPAN の検索結果Yahoo! JAPAN の提携先パートナー朝日新聞デジタルBingexciteSo-net
Google広告Google 検索結果Google の提携先サイトBIGLOBEOCNlivedoorgoo
ディスプレイ広告
掲載先の種類具体例
Yahoo!広告Yahoo! ニュースYahoo! 知恵袋Yahoo! JAPAN の提携先パートナー読売新聞オンライン東洋経済オンラインDIAMOND ONLINE毎日新聞
Google広告YoutubeGmailGoogle の提携先サイト楽天価格.comAmebaHatena

どちらの広告も、それぞれの公式サイト内だけでなく、提携しているパートナー企業のサイト内にも表示される特徴があります。

大きな違いとして、Googleのディスプレイ広告については、YoutubeやGmailなど、個人に紐づいたページにも表示されるのに対し、Yahoo!広告は提携先が大手企業のポータルサイトのみとなるため、広告表示先の信頼性が高いと判断されています。

ユーザー層

Yahoo!とGoogleでは、利用するユーザー層にも大きな違いがあります。

YahooとGoogle比較

両者を比較すると、Googleの利用者は20~40代が約70%を占めており40代以上は約30%であるのに対し、Yahoo!の利用者は20~30代が約40%40代以上が約60%を占めています。

つまり、Googleは全体的に若年層の利用が多く、Yahoo!は高齢者層の利用が多いことがわかります。

広告文の文字数

Yahoo!とGoogleでは、広告文の文字数には違いがありません。以前はYahoo!広告の方が表示できる文字数が少ない時期がありました。

しかし、2020年8月にYahoo!広告の仕様変更があり、Google広告と同じとなっています。

項目Yahoo!広告Google広告
タイトル1半角30文字(全角15文字)半角30文字(全角15文字)
タイトル2半角30文字(全角15文字)半角30文字(全角15文字)
タイトル3半角30文字(全角15文字)半角30文字(全角15文字)
説明文1半角90文字(全角45文字)半角90文字(全角45文字)
説明文2半角90文字(全角45文字)半角90文字(全角45文字)
パス1半角15文字(全角7文字)半角15文字(全角7文字)
パス2半角15文字(全角7文字)半角15文字(全角7文字)
※2021年3月時点

使用できるバナーサイズ

使用できるバナーサイズは、Yahoo!広告とGoogle広告でどちらも共通して使えるサイズと、それぞれの広告でしか使えないサイズがあります。

以下に簡単にまとめましたので参考にご利用ください。

共通して使えるサイズ160×600
300×250
320×50
320×100
468×60
728×90
Yahoo!広告でのみ使えるサイズ600×500
640×100
640×200
Google広告でのみ使えるサイズ336×280

運用方法や管理画面

広告を出稿したあとに行う、運用方法や管理画面にも違いがあります。

画面の操作性が良くないと、日々の運用で無駄な作業時間がかかることになり、人的コストが増えることにもなり兼ねません。そのため、使いやすい操作画面を持つ広告媒体を活用することをおすすめします。

Yahoo!広告では、検索広告とディスプレイ広告の管理画面が分れており、広告費の按分や管理などを明確に区別出来るため、わかりやすい特徴があります。

Google広告は、管理画面がひとつにまとめられており、検索広告とディスプレイ広告を一度に見ることが出来るため一括して簡単に管理を行うときには便利になっています。

広告表示オプション

広告表示オプションとは、広告文の下に電話番号や住所などの追加情報をオプション表示できる機能のことです。

広告表示オプションを有効にすると、広告の品質や掲載順位など、それぞれの広告媒体にて定める一定の条件を満たしたときに、広告内に追加で情報が表示されます。

  • Yahoo!広告
    • クイックリンクオプション
    • 電話番号オプション
    • カテゴリ補足オプション
    • テキスト補足オプション
  • Google広告のオプション
    • 電話番号表示オプション
    • 動的サイトリンク表示オプション
    • コールアウト表示オプション
    • 構造化スニペット表示オプション
    • 販売者評価表示オプション
    • 住所表示オプション/アフィリエイト住所表示オプション

Yahoo!広告とGoogle広告で、オプション名やオプションの数に違いがありますが、基本的に出来ることはほとんど同じと考えていただいて差し支えありません。

また、広告表示オプションによる追加情報が表示された場合、通常のリンクと広告表示オプションにより表示されたリンクは費用面などで別々の広告として扱われるケースがあります。

ご利用の際には表示条件と合わせて費用の条件についても理解してご利用されることをおすすめします。

ターゲット

広告を表示させたいターゲットがどのような人であるかによっても、広告媒体による違いがあります。例えば、Yahoo!広告は他の広告掲載手段に比べ、PCからの利用が圧倒的に多いことで知られています。

一方、Google広告は、比較的若い年代のスマートフォンからの利用率が高い傾向にあります。

審査日数

これから広告を出す場合、いつから掲載できるのか気になる方も多いのではないかと思います。

広告を入稿してからの審査にかかる日数も、Google広告は1営業日以内、Yahoo!広告は3営業日以内と、審査のガイドラインに明記されています。

すぐにでも広告を掲載したい場合にはGoogleの方が審査が早く行われますが、掲載までの期間は週末や祝日などによって前後するため、余裕を持って入稿出来るように心がけましょう。

Yahoo!広告の効果を高めるために?

Yahoo!広告の効果を高める

ここからは、Yahoo!広告で新たに広告を出稿したいと考えているあなたに、掲載後の効果を実感していただけるよう、広告作成のポイントについてご紹介します。

魅力的な広告文を作成する

広告を出す目的は、自社のサイトへの訪問ユーザーを増やし、商品の購入やサービス利用などのコンバージョンにつなげることです。

そして、インターネットを閲覧しているユーザーは、広告に表示されている内容が、自分の得たい情報だと判断した場合にサイトを訪れます。

これはつまり、ユーザーがクリックしたいと思える魅力的な広告文を作成することが、効果的な広告を出すための重要なポイントだということです。

続いて、魅力的な広告文を作るうえで重要な、3つの大きなポイントについてご紹介します。

リンク先URLを吟味する

広告をクリックされたときに表示するリンク先のURLは、広告で紹介されている商品やサービスのページになるよう注意しましょう。

広告をクリックしたとしても、表示されたページに、広告文で紹介されていた内容が掲載されていなければ、別のページに移ってしまいます。

広告を最大限に活用するため、リンク先のURLは広告の内容に直接結びついたコンテンツとなるよう吟味して選択しましょう。

キーワードを随所に入れる

広告文の見出しや説明文には、広告で訴求したいキーワードを随所に入れます。特に、見出しにキーワードを含めると良いでしょう。

見出しにキーワードが含まれていると、ユーザーの目に留まりやすいだけでなく、広告とキーワードの関連性が高くなります。

広告とキーワードの関連性が高くなると、広告のランクが高まり、クリック単価を下げる効果が期待できます。

広告は複数のパターンを用意する

広告文はひとつではなく、複数パターンを用意して登録するようにしましょう。

Yahoo!広告には、広告を複数登録した場合に、システムが広告効果の高い広告文の表示頻度を上げる機能もあります。

目的を意識して広告媒体を選ぼう

Yahoo!広告は、信頼のおける大手企業のウェブサイト内に広告を掲載することが出来る広告媒体です。

検索サイトとしての実績豊富なポータルサイトです。同じく広告媒体として広く活用されているGoogle広告と比較して見ると、ターゲットや活用シーンによってそれぞれメリット・デメリットが存在しています。

広告掲載の際は、自社サイトがどのような目的で公開されているかを理解し、目的に合った広告媒体を選択しましょう。