ここ数年でテクノロジーが著しく発展し、あらゆる分野でのオンライン化が進んでいます。さらに働き方改革や、新型コロナウイルスの拡大によってますますオンラインを使ったビジネスや新しい働き方が普及し始め、DXが推進される時代となりました。

時代の変化に伴い、従来はプロ任せだった広告運用において誰もがオンライン広告を運用できるようになりました。また、起業するにも資金を集めて実店舗を構えるのに大変な苦労とリスクが伴っていた昔と比べて、オンライン上で自分のビジネスを立ち上げることも容易にできるようになりました。

そんな時代の中で、社内にマーケティング部を設立する企業や、自らマーケティングについて学び始めているビジネスマンも増えてきています。

今回は、マーケティングの中でも大事になってくる「ターゲティング」の基本を初心者の方でも理解できるようにわかりやすく解説していきます。

ターゲティングとは

自社・または自身の商品やサービスに興味を持ってくれそうなユーザー層に絞ってプロモーションなどの戦略をたてることです。人はひとりひとり趣味・嗜好が違うので、すべてのユーザーに同じ広告やメッセージを伝えても響く人と全く響かない人がいます。

ある程度ブランドの認知度が上がってくれば、既存顧客の口コミによりより広いユーザー層に向けてビジネスを展開していくことが可能ですが、資金力も認知度も乏しい出だしの段階では、顧客になり得る層にターゲットを絞る必要があります。

ターゲティングの基礎

では、実際にターゲティングしていく際のポイントを解説していきます。

自身のビジネス目標を見直す

ターゲティングをする前に、自身の商品やサービスによって、お客様にどんな価値を提供することができるのか、またお客様にどうなってほしいのかを見直しましょう。ここが明確になっていないと適切なユーザー層にアプローチすることができません。

自身の商品やサービスの強みを洗い出す

世の中は様々なモノ・サービスに溢れていて、同じようなビジネスをしている人は5万といます。それでもそれぞれのビジネスが成り立っているのは、それぞれの商品やサービスが求めているユーザー層も、ユーザーに伝えたいメッセージも異なるからです。

まずは、自分と同じような商品やサービスを展開している企業を把握し、そのライバル企業の商品やサービスと比べた際の自身のサービスの強みを考えてみましょう。これが明確になれば、自身の商品やサービスの推しポイント、売り文句などが見えてくるでしょう。

強みだけでなく、弱みとなりそうな部分も書き出してみることをおすすめします。自身のサービスの強みと弱みがわかっているだけでもビジネスを拡大する機会が広がるからです。

ペルソナを設定する

自身の商品・サービスの強み(売りポイント)が明確になったら、どんな人がその商品に対して興味を抱いてくれそうかを細かく書き出してみましょう。

細かく書き出してから、架空のたったひとりの見込み顧客を作り上げることを、マーケティング用語で「ペルソナ」といいます。ペルソナは、メルマガやブログで執筆する際にも使われます。

ペルソナの設定によって、この人(設定したひとりのターゲット)にはどんなメッセージが響くか、どんなデザインの広告を好むか、サービスのどの部分に一番興味を持つだろうか、逆にサービスの中で削るべき部分はどこか、といったプロモーション戦略をより深く考えることができるようになります。

たとえば、あなたがオンライン英会話教室を運営しているとしましょう。

  • あなたのライバルとなり得るのはどんな企業のどんな商品・サービスでしょうか?
  • そのライバル企業と比べたときのあなたの商品やサービスの強み・弱みとは何でしょうか?
  • あなたの商品・サービスに興味を持ってくれそうな人にはどんな特徴があるでしょうか?

ライバルとなり得る相手

  • オフラインの英会話教室
  • 国際交流パーティー
  • 同じくオンライン英会話教室を運営している人
  • 英語系YouTuber

他にもたくさんあると思いますが、このような感じで書き出していきます。

比較ポイント

自分の強みや弱みを把握する際に、各ライバル業者と比較するべきポイントは多ければ多いほど細かく分析できますが、目安として、金額・立地・サービス内容・頻度・時間・成果・手軽さなどが挙げられます。

例えば、英語系YouTuberと比較した際の強みとしては、「お客様が時間を選んでその時間内で実際に会話ができる」だったり、「時間内であれば、分からない部分を質問し放題」などが挙げられます。

逆に弱みとしては、「YouTubeは無料なのに対して料金がかかる」ことだったり「YouTubeは隙間時間に見直すことができるけれど、英会話教室だと時間が空いた時に飛び入り参加することが難しい」などが挙げられます。

ビジネスの種類によって、他にも比較できるポイントがたくさんあると思いますので、自分なりに書き出してみることをおすすめします。

対象者

この例の場合だと、オンライン英会話教室に興味を持ってくれそうな人としては下記のような人が挙げられそうです。

  • ある程度時間の調整はできるが、通う手間は省きたい
  • 動画を見て自主学習をするよりは会話をしながら学習したい
  • お家時間でできる新しい趣味を探している
  • 手頃な価格で英語を話せるようになりたい

これは、あくまでも例なのでざっくりとしていますが、実際にはペルソナが英語を学習したい目的は何か?、お客様が他のオンライン英会話教室ではなく自分のサービスを選ぶべき徹底的な理由は何か?まで細かく考えた方が良いでしょう。

まとめ

この記事では、マーケティング戦略のひとつであるターゲティングの重要性や、基本的なターゲティング方法を簡単に解説しました。DXを成功させるための基礎的な知識ですので、頭に叩き込んでおきましょう。

これから自身のビジネスを始める方、または新たに社内のマーケティングを担うことになった方にとって、この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

大事なご自身の商品やサービスを適切なお客様に届けることで、ビジネスの拡大を目指していけるよう徹底的にターゲティングの研究をしてみることをおすすめします。