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インバウンド

ライドシェアの米Uberとタクシーの第一交通が提携を発表 インバウンド向けの移動手段強化に

  • 2018年04月11日
  • その他

633_catch.jpg 一般のドライバーが自家用車を使用して有償で客を目的地まで送り届ける「ライドシェアサービス」は世界中で広がりを見せています。しかし、日本では自家用車でタクシーのような営業行為をするのは「白タク行為」として違法となるため、ライドシェアはほとんど普及していません。

そんな中、ライドシェアサービスの最大手である米Uberと日本のタクシー会社第一交通が提携へ向けて協議中であると報じられました。

ライドシェアサービスが日本で本格的に開始

第一交通は、日本全国に約8,400台のタクシーを保有する日本のタクシー大手です。提携が実現すればUberのアプリを利用して第一交通のタクシーを予約し、呼び寄せることができるようになります。

早ければ2018年春にも、東京や大阪、福岡、沖縄、札幌など国際便の発着が多い空港周辺でサービスを開始したいとしています。

また、第一交通は2017年11月に中国版Uberとも呼ばれる中国の配車サービス最大手「滴滴出行(ディディチューシン)」とも提携しています。さらに東南アジア最大手の配車サービスとも提携を検討しているそうで、ライドシェアサービスとの連携においては日本のタクシー界では先駆け的な存在です。

インバウンド客の足となりうるライドシェアサービス

「タクシーを呼ぶのと何が違うの?」 「タクシーなんてそのへんでつかまえればいいのでは?」 日本に住む日本人であるあなたはそう思うかもしれません。

しかし、日本に慣れていない・言葉がわからない訪日外国人観光客にとって、いつも使っている「Uber」を使えるメリットは非常に大きいものです。

まず、使い慣れたアプリで移動手段を手配できます。慣れない土地で勝手がわからなくても、いつも使っているアプリならば同じように使うことが可能です。詳しくは後述しますが、アジア・オセアニアの旅行者のうち75%がライドシェアアプリを利用したことがあるという調査結果があります。

次に、ライドシェアアプリでは車の手配から目的地の指定、料金の支払い決済までがすべてアプリ上で完結します。日本語が得意でない訪日外国人観光客にとって、日本語で目的地を告げたりお金のやりとりをしたりするのは、簡単なことではありません。ライドシェアアプリを利用すれば、言葉に不安があっても移動手段を確保できます。

以上のような理由で、ライドシェアサービスは今後も増え続けるであろうインバウンド客の重要な「足」になるであろうと言われているのです。

すでに旅行者に浸透しているライドシェアサービス

スペインのIT企業Amadeusとイギリスのリサーチ会社YouGovによる調査レポートでは、アジア・オセアニア地域の旅行者のうちUber, Grab, Lyft, Ola, Didi, Chuxingなどのライドシェアサービスの利用経験があるのは75%という高い数値になっています。

利用頻度別に細かく見てみると、「とても頻繁に使う」が10%、「頻繁に使う」が27%で、合計すると約40%に上ります。日本の旅行者は3分の2が利用経験なしと回答していますが、その他の地域の旅行者の間ではすでにライドシェアサービスは重要な移動手段のひとつとなっているようです。

また、旅行回数の多い旅慣れた旅行者ほどライドシェアサービス・アプリをよく使うという結果も出ており、今後も利用者は増えていくのではないかと推測されます。

多言語対応、スマホ決済などの取り組みも

Uberとの提携で第一交通がライドシェアサービスに力を入れる一方、その他のタクシー会社でもインバウンド対策のためにさまざまな取り組みが行われています。

MKタクシーでは外国人講師による英会話研修や中国留学制度によってドライバーの語学力向上を図っています。三和交通株式会社、境交通株式会社はKDDIと協力して英語・中国語・韓国語に対応した多言語音声翻訳システムの実証実験を実施しました。

ライドシェアサービスとアプローチは異なりますが、これらも言語の壁を取り払うための取り組みのひとつです。

また、日本交通株式会社はスマートフォン決済サービス 「Origami Pay(オリガミペイ)」およびオンライン決済サービス 「Alipay(アリペイ)」の導入を一部地域で開始しました。Alipayは中国で広く普及している決済サービスです。
こちらは日本よりも急速にキャッシュレス化が進んでいる諸外国からのインバウンド旅行者向けの利便性向上策といえます。

まとめ:インバウンド旅行者にとって非常に便利な移動手段

Uberと第一交通の提携により日本のライドシェアサービス市場は大きく広がるでしょう。その他のタクシー会社もインバウンド需要の取り込みへ向けてそれぞれに策を練っています。

これまで、料金が高くコストパフォーマンスが悪いという理由でインバウンド旅行者からは敬遠されていたタクシーですが、これによりどこまでシェアを伸ばせるのでしょうか。今後の動向に注目です。

※制作協力:訪日ラボ(https://honichi.com/news/2018/03/16/taxiuber/

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