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インバウンド

インバウンドはゴールデンルートだけではない!地域によってこんなにも違うインバウンド宿泊状況

  • 2018年04月04日
  • その他

632_catch.jpg 2017年に日本で宿泊をした訪日外国人は延べ7,800万人で調査開始以来最高となりました。前年比伸び率も+12.4%と好調です。

近年の傾向で特徴的なのが、三大都市圏よりもそれ以外の地方部のほうが、顕著に宿泊者数が伸びている点です。2017年も前年比伸び率は三大都市圏が+10.2%、地方部では+15.8%でした。

同じ日本国内でも、地域によってインバウンド宿泊状況にどのような違いがあるのでしょうか。

最高値を更新し続ける外国人宿泊者数

観光庁の発表によると、2017年に日本で宿泊をした訪日外国人は延べ7,800万人(速報値)でした。2015年は6,561万人、2016年は6,939万人と調査開始以来の最高値を更新し続けています。

日本人の宿泊者数はほぼ横ばい状態なことと比べると順調な伸びです。2017年の宿泊者全体に占める外国人の割合は15.7%で、こちらもじわじわと伸び続けています。

冒頭でお伝えしたとおり、中でも顕著なのが三大都市圏以外の地方部の宿泊者数の伸びです。(ここでは「東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫」の8都府県を三大都市圏、それ以外の道県を地方部とします)

明暗分かれる地方部

2017年、地方部の外国人宿泊者数は前年比+15.8%の伸びでした。中には青森県(+60.3%)、大分県(+59.3%)、佐賀県(+51.9%)など50%以上の伸び、つまり前年の2倍以上の外国人宿泊者を記録した県もあります。

岡山県は2015年に+53.7%、2016年に+65.2%、2017年に+50.2%と近年高い伸び率が続いています。外国人宿泊者数は2015年の170,530人から423,150人へ大きく増加しました。

増加する都道府県がある一方で、もちろんそうではない県もあります。2017年の速報値では、滋賀県(-21.7%)、茨城県(-15.0%)、島根県(-14.6%)のように前年と比べてインバウンド宿泊が減ってしまった県も見られます。

2015年にはすべての都道府県がプラス成長となっていましたが、その成長を維持できた都道府県とそうでない都道府県に分かれてしまったようです。

ちなみに熊本県のインバウンド宿泊は熊本地震の影響もあり2016年には数が落ち込みましたが、2017年には+51.7%で787,170人とその分を補って余りある成長を見せています。

それでも圧倒的に強い三大都市圏

地方部より伸び率が低かったとはいえ、三大都市圏も+10.2%の伸び率なので決してインバウンド宿泊の成長が芳しくないわけではありません。

2017年のインバウンド宿泊人数第1位の東京都は年間1,903万人、第2位の大阪府は年間1,171万人の訪日外国人が宿泊しています。TOP2だけでおよそ3,000万人と全体の約38%を占めているのです。
人数自体が多いのですから、伸び率で見ると若干低いように見えても増加した人数は圧倒的に多いのはおわかりいただけるでしょう。

2017年の三大都市圏のインバウンド宿泊者数は4,612万人で全体の59.1%を占めています。地方部は3,188万人で40.9%となっており、調査開始以来はじめて4割を上回りました。

これを「地方部すべてを合計しても三大都市圏の数に満たない」と見るか「地方部のシェアが40%もある」と見るかは人それぞれですが、地方部のインバウンド宿泊数の割合が近年伸びてきているのは事実です。

地域ごとにまったく異なるインバウンド国籍内訳

インバウンド宿泊者の国籍(出身地)別内訳を見てみると、2017年は中国からの宿泊者が約1,732万人(24.1%)で一番多かったという結果が出ています。しかし、地域によっては必ずしも中国人が一番多いとは限らないようです。

たとえば、大分県では韓国からの宿泊者が62%と半数以上を占めています。大分県にかぎらず、福岡県、佐賀県、長崎県など九州北部と山口県では、地理的に近いことから韓国人の宿泊者が多い傾向があります。

岩手県や秋田県、山形県などの東北地方では、台湾からの旅行者が多い傾向があります。東北では台湾向けのプロモーションを積極的に行っており、東北の文化や食べ物を体験できるイベント「日本東北遊楽日 だいすき♡♥とうほく」や東北旅行のPRセミナーを台湾で行っています。また、2016年にタイガーエア台湾が仙台空港との間でLCC定期便の運航を開始したことも影響していると思われます。

原爆ドームや原爆死没者慰霊碑のある広島県では、ほかの都道府県と違って欧州やアメリカからのインバウンド宿泊者の割合が多いのが特徴です。

インバウンド向けの施策として施設の案内板や外国語による観光案内サービスなどを検討する場合は、その地域ではどこの国からの旅行者が多いのかを確認しておく必要があります。

まとめ:日本のインバウンドはもはやゴールデンルートだけではない

数年前までは訪日外国人が訪れる日本の観光地といえば、東京・箱根・富士山・名古屋・京都・大阪いわゆるゴールデンルートが定番でした。しかし、旅慣れてくれば定番ルート以外も訪れたくなるもの。

ゴールデンルート以外の地方部でのインバウンド宿泊者が増えてきたことは、日本旅行のリピーターが増えていることとも関連しているでしょう。各地域にとっては、これからが正念場とも言えます。今後どのようなプロモーションが行われるのかにも注目です。

※制作協力:訪日ラボ(https://honichi.com/news/2017/03/17/2016nennoinbaundoshuk/

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