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2017年の訪日外国人旅行者数が過去最多に!背景にある訪日韓国人の急増とその理由

  • 2018年03月16日
  • その他

623_catch.jpg 2017年の年間訪日外国人旅行者数は、前年比19.3%増の28,690,900人を記録しました。これは日本政府観光局(JNTO)が統計を取り始めて以降最多となります。

この中で多くの割合を占めているのが、ともに今回初めて年間の訪日人数が700万人を越えた中国人と韓国人です。中でも訪日韓国人は前年比40.3%増と急増しています。

一体なぜ韓国から日本への旅行者がこんなにも急増したのでしょう。

2017年の訪日外国人旅行者数は過去最多を記録

2017年1月〜12月の1年間で日本を訪れた外国人旅行者の人数は過去最多の「28,690,900人」となりました。2016年の訪日外国人旅行者数が24,039,700人だったので、「19.3%増」という20%近い伸びです。

これまでの訪日旅行プロモーションが功を奏したのはもちろんのこと、航空路線の拡充やクルーズ船の寄港数増加などの交通手段の充実が大きな要因になったと考えられています。

もうひとつの大きな要因と考えられているのは査証(ビザ)要件の緩和です。2017年は、1月にロシアとの間で数次ビザ(有効期間内ならば何度でも出入国できるビザ)が導入されたほか、インド、中国、中央アジア5カ国、アラブ首長国連邦、アルメニアとの間で査証要件の緩和が行われました。

2017年に急増した訪日韓国人旅行者

訪日外国人旅行者の中で一番大きな割合を占めているのが東アジアからの旅行者です。2017年は全体の74.2%が東アジアからの旅行者でした。その中でも特に大きな割合を占めるのが中国と韓国からの旅行者です。

両国ともに、今回全市場で初めて訪日旅行者が700万人台を記録しました。特に訪日韓国人旅行者数は前年の5,090,302人から40.3%増の「7,140,200人」となり、訪日旅行者数が一番多い中国の「7,355,800人」に迫る勢いです。

韓国は前述の査証要件緩和国には含まれていませんが、元々90日以内の短期滞在ならばビザが免除されています。また、2017年に訪日韓国人旅行客が急増した理由について、JNTOは日韓路線の航空機の増便やLCC路線拡大による低価格化、訪日旅行提案の動画制作やSNSを活用したPR活動が訪日意欲を喚起したのではないかとしています。

動画やSNSを駆使して韓国若者層へ訪日アピール

2016年11月、JNTOは韓国で若者に人気のYouTuber ソグンカップルのイ・ソヨン氏、キム・グンミョン氏を広島県に招きました。ソグンカップルは男女2人組のYouTuberで、カップルの日常やデートの様子を動画配信しています。広島に招かれた際の彼らの動画では千光寺や厳島神社などを観光する様子やグルメや着物体験の様子が紹介され、2016年末までにすでに50万回以上の再生回数を記録しました。

それに加えて2017年6月には、韓国向けに様々なスタイルの訪日旅行を提案するグラフィック・動画広告を制作しました。これは「私らしくもっと、日本でもっと」「私のライフスタイルに、日本を足す」がキーメッセージとなっており、JNTOのソウル事務所が運営するWebサイトだけではなく韓国国内のテレビCM、Webサイト、映画館などで展開されました。その一方で新聞や雑誌にも日本旅行の特集記事を掲載するなど、多角的な露出強化を行っています。

参考:https://www.jnto.go.jp/jpn/inbound_market/report.html

訪日韓国人1人あたりが日本で使う金額は多くない

訪日韓国人旅行者が急増する一方で、訪日韓国人が日本で消費する金額はそれほど多くないという調査結果がでています。観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、2017年に訪日韓国人旅行者1人あたりが日本で消費した金額は「71,795円」で全国籍・地域平均の半分にも届きません。

1人1人の消費金額が少なくても2017年に訪日韓国人による消費金額の総額が中国、台湾に次いで第3位となっているのは、前述の通り訪日韓国人旅行者の数自体が急増したことによるものです。

これについてはさまざまな理由が考えられます。ネット上では「韓国人は節約旅行を好む」「お金があれば近場の日本よりもアメリカやヨーロッパへ行く」「日本で買うものがあまりない」などの意見が見られます。人それぞれに事情があり、理由も各々違うのでしょう。

何ヶ月も前から海外旅行を計画し、何泊も滞在してその地を満喫するならば消費金額もそれなりに大きくなるでしょう。しかし、日本と韓国は日帰り旅行も可能な距離です。訪日韓国人旅行者にとって日本とは特別な海外旅行を楽しむ地ではなく、国内旅行感覚でふらっと出かけられる地なのかもしれません。

そんな韓国人旅行者に対しては、何泊も滞在してもらい大量消費を促すような路線とは異なるプロモーション方法が必要になってくるでしょう。

まとめ:ターゲットによってプロモーションを使い分けよう

2017年の訪日韓国人旅行者の急増とその背景にあるJNTOのプロモーション戦略についてご紹介しました。

訪日旅行への意欲を喚起するPR方法にはさまざまな切り口があります。高級で行き届いたサービスをアピールし多くの消費を促す手法もあれば、今回のようにSNSを駆使して身近さをアピールし、現在のライフスタイルの延長と感じさせる手法もあります。

まずはターゲットをよく知り、それに合ったプロモーション戦略を立てて実行していきましょう。

※制作協力:訪日ラボ(https://honichi.com/news/2018/01/25/jnto/

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