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インバウンド

【シリーズ 中国人旅行者を知る③】中国人旅行客の心をつかむにはモバイル対応が必要不可欠!旅行時のIT機器活用の実態とは?

  • 2018年01月22日
  • その他

594_catch.jpg 2016年に日本を訪れた中国人旅行者は630万人以上。訪日旅行中に消費した金額は1兆4000億円以上で、訪日外国人観光客による消費額の40%近くを占めています。2017年の集計結果はこれを上回るでしょう。

インバウンド戦略の重要なターゲットとなる中国人旅行者の志向や傾向をより深く知るためのシリーズ第3回です。今回は中国人旅行者の「旅行前・旅行中におけるIT機器の活用状況」について解説します。

第1回:旅の目的は観光ではなくリラックス!?日本人とはこんなに違う、中国人旅行者のマインドを知る
第2回:価格よりも質重視!生涯に一度の体験をしたい中国人旅行者の旅行先選び

シーンによってスマートフォン/PCを使い分ける中国人

今回もExpedia Media Solutionsによる「ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017」のデータを基に解説していきます。

旅行前や旅行中のさまざまなシーンでインターネットを利用する際、「スマートフォン」「タブレット」「PC(デスクトップ/ノート)」のうちどのIT機器を使用したかのアンケート結果を見てみましょう(複数回答可)。

<次のシーンでインターネットを利用する際にどのIT機器を使用したか>
(中国人旅行者の回答)

・旅行先を漠然と考えている際
  スマートフォン:71% タブレット:18% PC:53%

・旅行先についての詳しい情報を調べる際
  スマートフォン:44% タブレット:21% PC:72%

・予約の際
  スマートフォン:51% タブレット:24% PC:57%

・旅行中
  スマートフォン:78% タブレット:25% PC:23%

旅行前にどこへ行こうか、どのような旅行にしようかと漠然と考えている段階では、71%とかなり多くの中国人旅行者がスマートフォンを使用しています。PCを利用する中国人旅行者が53%であるのに比べてかなり多い数字です。まだ本格的に旅行の準備に入っていない段階では、気軽に利用できるスマートフォンを使う人が多いようです。

しかし、ある程度考えが固まって旅行先についての詳しい情報検索や比較検討の段階に入るとこの割合は逆転します。72%の中国人旅行者がPCを利用し、スマートフォンを利用する中国人旅行者は44%とかなり少なくなります。さまざまな情報を比較し検討するにはPCのブラウザのほうが便利なのでしょう。

予約を取る段階になると、中国人旅行客のスマートフォンとPCの利用率はほぼ同程度になり、それぞれ51%と57%になります。スマートフォンから簡単に予約ができるサイトやアプリの普及により、リサーチ段階よりもスマートフォン利用者が増えたものと思われます。

実際に旅行に出発した後はスマートフォンを使う中国人旅行者が圧倒的に多く、78%です。PCを持ち運ぶのは大変ですから、納得の結果です。中国人旅行者以外の日本、オーストラリアの旅行者も、旅行中にはスマートフォンを利用する人の比率が一番高くなっています。

タブレットの利用者は少数。とはいえ、無視はできない数字

日本人旅行者の場合、漠然とどこへ旅行へ行こうか考えている段階ではスマートフォンを利用する人が50%いるものの、PCを利用する人のほうが多く、63%です。詳しいリサーチや予約の段階では75%以上もの人がPCを利用しています。
旅行中の段階になってようやくスマートフォンを利用する人のほうが多くなります。日本のスマートフォン世帯普及率は70%を超えましたが、旅行中でPCが使用できない状況以外ではPCを使用する人が多いようです。

このように、モバイル大国とも言われる中国のスマートフォン利用状況は日本とはかなり異なります。日本人向けと同じ感覚でプロモーションを行っても、中国人旅行者の心をつかむのは難しいでしょう。それぞれの利用状況を把握し、PCでもスマートフォンでも快適に閲覧できる環境づくりが重要です。

ちなみに、タブレット端末の利用者は各国ともいずれのシーンでも30%以下に留まっています。中国のタブレット端末普及率は約30%と、スマートフォンに比べてかなり低い数値です。これを少ないと捉えるか多いと捉えるかは難しいところですが、ゼロではない以上無視もできません。

参考:
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc252110.html
https://www.clara.jp/wp-content/uploads/2017/08/20170807CNNIC2017.7Claraonline.pdf

複数のIT機器を駆使する中国人旅行者

続いて、複数機器の利用状況を見てみましょう。

「道を調べるとき」「アトラクションを探すとき」「ホテルを探すとき」などの8つの状況で複数の機器を使用したかどうかのアンケート調査では、中国人旅行者の58%が「利用した」と答えています。この場合の複数利用とは、「スマートフォンで大まかに調べていくつかに絞り込み、PCで詳しく調べる」「PCで調べた情報をもとにスマートフォンのアプリで手続きをする」などの状況が考えられます。

日本人旅行者とオーストラリア人旅行者のアンケート結果はそれぞれ20~30%程度なので、中国人旅行客は複数のIT機器を切り替えながら旅行の準備をする傾向が特に強いようです。

ここでも先程の「PCでもスマートフォンでも快適に閲覧できる環境」で情報を提供することが大切になってきます。加えて、複数機器の切り替えがストレスなく行える仕組みもあればなおよいでしょう。WEBサイトをスマートフォン用に最適化するツールやサービスはたくさん提供されていますので、自社に合ったものを探してみてください。

端末の利用状況は国によって違う

中国は日本よりも遥かにスマートフォンの普及が進んでいるモバイル大国です。SNSやチャットなどの連絡ツール以外にも、情報収集や旅行の予約などにスマートフォンを活用している旅行者が大勢います。

あなたのWEBサイトはスマートフォンで快適に閲覧できるようになっているでしょうか?
PCの画面上で確認して満足していませんか?

次回は「旅行の準備のために利用する媒体」について解説します。

※制作協力:訪日ラボ(https://honichi.com/news/2017/11/29/chinaoutbaund3/

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