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【シリーズ 中国人旅行者を知る①】旅の目的は観光ではなくリラックス!?日本人とはこんなに違う、中国人旅行者のマインドを知る

  • 2018年01月10日
  • その他

589_catch.jpg 2016年、630万人以上の中国人旅行者が日本を訪れ、1兆4700億円以上を訪日旅行中に消費しました。2017年の集計結果はこれを上回ると予想されます。

訪日外国人観光客による消費額の40%近くを占める中国人。インバウンド戦略の重要なターゲットとなる彼らのことを、我々はどれだけ知っているのでしょうか。同じアジアの国とはいえ、異なる文化や考え方を持っているもの。日本人と同じ感覚でプロモーションを仕掛けても上手くいくとは限らないのです。

意外に知らない中国人旅行者のトレンドを4回にわたって紐解いていきます。

観光よりもリラックスしたい中国人

エクスペディアの広告部門であるExpedia Media Solutionsでは「ASIA PACIFIC TRAVEL TRENDS 2017」と題して日中豪の旅行者の意識調査結果を発表しています。それを基に中国人旅行者の基本スタンスを見てみましょう。

まず初めに日本人との意識の違いに驚かされるのが「旅行の目的」です。

日本人にとって旅行といえば大半が「観光旅行」でしょう。英語の苦手な日本人のために「入国審査で目的を聞かれたら『サイトシーイング(観光)』と答えるんだぞ」と教えられるのは初めての海外旅行あるあるです。中には「芸能人のようにハワイでのんびり」といったケースもあるでしょうが、せっかくだからと何かと観光へ出かけてしまう日本人が多いように思います。

ところが、中国人に過去1年間にした旅行の目的を聞いたところ「観光(62%)」よりも「リラックスすること(74%)」のほうが多いのです。ちなみに「リラックス」と回答した日本人は29%でした。

アクティブなイメージのある中国人ですが、旅行には癒やしと休息を求めている様子。「アクティビティメイン」と答えた中国人は24%とかなり少ない結果になりました。

リラックスしたい相手にせわしないプランの旅行を提案しても刺さりませんよね。たくさんの観光名所を1日で次々に回るツアーよりも、1つの場所でゆったりくつろげるツアーのほうが癒やされたい中国人にとっては魅力的に映るかもしれません。

平均して約1週間のゆったり旅行

ゆったりといえば、1回の旅行期間も日本人と中国人では大きな違いがあるようです。

「過去1年間の旅行時の滞在日数」の平均は日本人が「3.4泊」中国人が「6.3泊」となっています。こちらの結果でも中国人の旅行はゆったり志向であることが伺えます。

観光庁訪日外国人消費動向調査 平成28年度版によると、中国人旅行者の平均泊数は、観光・レジャー目的では「6.1泊」、全目的を含めると「11.8泊」となっています。以前の記事(「決めたら即訪日」が増えている!?ますます身近になる中国人の訪日旅行とプロモーションのタイミング)でも述べましたが、中国人旅行者にとって訪日旅行は身近なものになってきているようです。

リラックスしたい中国人旅行者のために、長期間の滞在を活かしてじっくりリラックスできるプランを提案してみるのも面白いかもしれません。

ホテル以外に宿泊する場合もあり

次に宿泊先について見てみましょう。

過去1年間に旅行をした中国人のうち、ホテルに宿泊した人は「75%」でした。十分高い割合ですが、日本人の「90%」がホテルに宿泊しているのに比べるとホテル以外に宿泊する人もそれなりの数いるようです。

中国人旅行者の調査結果ではホテルの次に多いのがリゾート地(11%)、次いで民泊(6%)となっています。日本人旅行者ではリゾート地が2%、民泊に至っては0%とごく少ないもしくはゼロとなっているため、日本人基準の考え方でいるとこの宿泊先は盲点なのではないでしょうか。

中国では国内外に45万件の民泊物件をリスティングしている「途家(トゥージャー)」、FIT(個人手配)に強い「自在客(ズーザイクー)」などをはじめとする民泊サイトが多く利用されています。中国独自のサイトが強すぎて世界各地でシェアNo.1を獲得しているAirbnbが中国では苦戦するほどです。これらのサイトの多くは海外展開も行っているため、中国人旅行者はそれを利用して宿泊しているのです。

その割には民泊を利用した中国人旅行者が6%というのは少ないように感じますが、これはシェアNo.1の途家が民泊専門ではなく民泊とホテルの両方に力を入れているためと思われます。

いずれにせよ、9割がホテルに宿泊する日本人とは違い、中国人旅行者は多様な宿泊先を選ぶ可能性があることがわかります。そしてそれには充実した仲介サイトの存在が大きく影響しています。各サイトとも海外展開を加速させており、展開範囲は今後も拡大するでしょう。中国人旅行者を誘致したいと考えるならば、これらのサイトの有効活用は欠かせません。

次回は「旅行先選びの基準」

いかがでしたでしょうか。中国人旅行者のマインドは日本人の感覚とは大きく異なることがわかったと思います。中国人向けのプロモーションを行うならば、これらの違いをしっかりと把握することが大切です。

次回は中国人旅行者が「どのように旅行先を決めているのか」を解説します。

※制作協力:訪日ラボ(https://honichi.com/news/2017/11/27/chinaoutbaund1/

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