学べる・買える・出会える。SB C&Sのマーケティングツール総合サイト。

  • 契約パートナー数 
  • 掲載ツール数 製品

知る・学ぶ

今更聞けない、デジタルマーケティングの基礎知識から、最新のアドテクまで、あなたに役立つ情報をご紹介します。

インバウンド

2017年に改定された政府の「観光立国推進基本計画」何が変わった?インバウンドへの影響は?

  • 2017年11月06日
  • その他

562_catch.jpg 2017年3月に「観光立国推進基本計画」の改定案が閣議決定されました。「観光立国推進基本計画」は日本の観光立国の実現に関する基本的な計画・目標を定めるもので、この中には当然インバウンドに関する事柄も含まれます。

改定により何が変わったのか、今後日本の観光分野はどう変わっていくのか、インバウンドに関連する項目を抜き出して要点をまとめました。

「観光立国推進基本計画」って何?

日本の観光立国実現へ向けての基本理念を定めたのが「観光立国推進基本法(以後、基本法)」です。この法律が現在の日本の観光に関わる政策決定の土台になっています。

土台となる基本法に基づいて、基本的な計画・目標を決定したものが「観光立国推進基本計画(以後、基本計画)」です。基本法には基本計画を決定することが定められています。基本計画に沿って、具体的な施策や細かい目標がいくつも決められていくのです。

初めて基本計画が策定されたのは基本法が施行された2007年で、2012年に一度改定されているので、今回が二度目の改定となります。

今回2017年の改定ではどのように基本計画が変わったのでしょうか。
インバウンドに関連する項目を見ていきましょう。

2017年の「観光立国推進基本計画」改定 主な変更点

1.数値目標の更新

2017年の基本計画改定では、訪日外国人旅行者数や訪日外国人旅行者の商品金額などの数値目標が設定し直されました。

元々これまでの基本計画で設定されていた数値目標は2016年までの目標でしたので、それを2020年までの目標に更新した形になります。

数値目標の更新内容は以下の通りです。
(目標年は2020年)

・訪日外国人旅行者数 → 4,000万人
・訪日外国人旅行者の消費金額 → 8兆円
・訪日外国人リピーター数 → 2,400万人
・訪日外国人旅行者の地方部における延べ宿泊者数 → 7,000万人

「訪日外国人旅行者数」以外の3つは旧基本計画では「参考指標」となっていましたが、今回は「目標」として明確に設定されました。その理由を観光庁は「インバウンド消費を更に拡大し、その効果を全国津々浦々に届ける ため」としており、インバウンド分野に力を入れていることが伺えます。

ちなみに、旧基本計画での上記「目標」「参考指標」はすべて達成した上での今回の目標上方修正となります。改定後の目標ではどの数値も旧基本計画と比べて2〜2.5倍となっており、強気の姿勢です。

2.国際的に魅力のある観光地域の形成施策

改訂版基本計画には「観光立国の実現に関し、政府が総合的かつ計画的に講ずべき施策」としていくつかの施策が掲載されています。そのうちのひとつが「国際競争力の高い魅力ある観光地域の形成」です。

世界各国がそれぞれの魅力をアピールするインバウンド戦国時代、外国人旅行客から「日本に行きたい」と思ってもらえる魅力的なコンテンツがなくては生き残れません。

具体的な施策としては「文化財を中核とした観光拠点の整備」や「迎賓館の通年一般公開」「国立公園のブランド化」「古民家等を利用した観光まちづくり」などの観光コンテンツの充実施策のほか、「世界水準DMOの形成」「国際拠点空港等の整備」「高速交通網を活用した地方創生回廊の完備」など、観光がしやすい環境を整えることで魅力をアップする施策も多数挙げられています。

3.インバウンド対応のための法整備

現行法では対応できない事態に対応するため、またはより観光事業をやりやすくするための法整備も「講ずべき施策」に挙げられています。具体的には、「民泊サービスへの対応」や「旅行業法の改正」「通訳案内士法の改正」などです。

増加する訪日外国人旅行者に対応するために民泊が注目される一方で、近隣トラブルや治安の問題が懸念されています。そのため、改正版基本方針では民泊サービスの健全な普及のための法整備を行う方針が示されました。
国家戦略特区で行われている民泊事業、いわゆる民泊特区についても、要件緩和や地域拡大で対応可能容量を増やすとともに、近隣との調整や名簿の備え付け措置などの健全化を図る方針です。

また、地域の事業者がその地域独自の魅力を活かした旅行商品を扱いやすくするための旅行業法の改正や、通訳案内士 以外の者による有償ガイド行為を全国で可能とするための通訳案内士法の改正なども施策例として挙げられています。

「旅行業法の改正」「通訳案内士法の改正」については、2017年に成立済みです。民泊についても「住宅宿泊事業法(民泊新法)」が2017年6月に成立していますが、近隣トラブルの解消などの調整は今後継続して行っていくことになります。

4.国際観光の振興施策

オールジャパンによる訪日プロモーションの実施や、入出国の手続きをスムーズにして快適な日本滞在を実現する施策も要点のひとつです。

オールジャパンによる訪日プロモーションの具体例としては、訪日外国人旅行者向けのWebページやスマホアプリの充実、外国人有識者からなるアドバイザリーボード(顧問委員会)の活用、ビザの緩和などが挙げられています。

入国審査の待ち時間を活用して個人識別情報を前倒しで取得するバイオカートの成田等12空港への導入計画は、2017年4月に実施済みです。これにより、入国手続きにかかる時間が短縮されました。

そのほかにも、ボディスキャナー等の先進的な保安検査機器の導入拡大が計画されています(2020年度まで)。

まとめ:全体的にインバウンド支援の方針

「観光立国推進基本計画」はインバウンドに限らず日本の観光事業全体に係るものですが、インバウンドに関連する項目が多く取り上げられています。日本政府がインバウンド市場を重要視していることは明らかです。

国の施策・方針や特に力を入れている地域・方面を把握しておくことは、インバウンドビジネスの構想・構築において必ず役立つでしょう。

<参考>
■観光立国推進基本計画(概要)
http://www.mlit.go.jp/common/001177990.pdf
■観光立国推進基本計画
http://www.mlit.go.jp/common/001177992.pdf

※制作協力:訪日ラボ(https://honichi.com/news/2017/03/30/inbaundotantoshanaras/

ソフトバンクのインバウンド「集客」ツールはこちら inbound_banner.png

バックナンバー

中国のITサービス BIG4「BATS」に迫る

DSPで狙い撃ち!訪日中国人向けの広告配信

【中国向けリスティング広告】百度(バイドゥ)だけでOK?中国国内の検索事情

インバウンドマーケティングにおける3つのキーワード

インバウンド業界のプロモーション戦略における「旅マエ」とは

インバウンド業界のプロモーション戦略における「旅ナカ」とは

インバウンド業界のプロモーション戦略における「旅アト」とは

爆買いを呼び起す?!ソーシャルバイヤー(代購、海淘)が中国市場で使われまくる理由とは?

【国別に解説】ターゲットの訪日外国人が増える時期とは?アジア編

爆買いはもう終わった?!「爆買い」という言葉を聞かなくなった理由と消費行動の変化

意外と知らない、インバウンド(訪日旅行者)に関わる税金の種類とは

今さら聞けないTax Free ShopとDuty Free Shopの違い

「インバウンドは夜間を攻めろ!」と言われる理由とは?知っておきたい訪日客の意外な事実

中国人は日本のことを実際どう思ってるの?日中関係とインバウンドマーケティング

訪日外国人観光客を呼び込む日本の伝統とは? 春編

インバウンド×地方の分野でホットなトレンド、「ファムトリップ」とは

法改正でインバウンドにさらなる追い風は吹く?2016年の振り返りと2017年の展望

意外?!日本人とは違った視点で人気の東京中心部の観光スポットとは

訪日外国人観光客に人気の東京都内観光スポット4選!各所のインバウンド対応にも注目!

庭園から科学館まで!訪日外国人観光客に人気のシーサイド観光名所5選

気になるインバウンド市場の動向と、注目すべき2つの国策とは!?

2020年に4,000万人突破しない?!シンクタンク各社のインバウンド市場予測の調査手法を徹底解説!

行動から施策を考える、インバウンドにおける行動分析とは

あなたは理解できている?インバウンド対策で最重要な「ビジット・ジャパンキャンペーン」の3つのコト

あなたは知っている?今もっとも注目されているKOLマーケティングとは

日本の伝統文化や風景の投稿がフォロワーに大人気! インバウンドマーケティングに活用できそうな人気の外国人インスタグラマー10選!

インバウンド向けのプロモーションにInstagramを活用している企業・団体事例10選!訪日プロモーションの参考に!

600万人の暇な時間を活用しよう!空港-都市部間の移動に効果的なインバウンドプロモーションの手法

ランドセルが世界のセレブの間で大流行!?世界でヒット商品を生み出すヒミツ

低迷する美容業界でも市場規模を拡大!「インバウンド」×「ネイルサロン」が盛り上がっているワケ

インドネシア人観光客を呼び込みカギは「宗教観」と「国民性」!?

5つの事例に学ぶ!インバウンドプロモーションには動画を活用せよ!

知らないとマズイ!インバウンドプロモーションに必須の中国3大SNSとは?

あなたはいくつ知ってる?台湾・香港・韓国で人気のアプリ

中国ではもう現金が必要ない?! 知らないと損する中国3大決済方法「銀聯カード」「Alipay」「WeChat Payment」

日本は出遅れている!?中国で主流となっている2大スマホ電子決済とキャッシュレス化の日中比較

EC担当者は知らないと恥ずかしい?!世界最大規模を誇る中国国内EC市場とは

徹底比較!越境ECにおいて重要な3大郵送サービスとは?

国内観光の足とるか?!注目の国内シェアサイクリングサービス5選!

解決できれば差別化要因に?訪日外国人観光客が日本で困っていることベスト5!

広告出稿はメディア選びが最重要!主要インバウンド向けWEBメディアを一挙紹介

まずはこれだけ押さえるべし!インバウンド戦略のカギとなる5つの注目トピック

訪日中の買い物額は世界第2位!伸び率著しい注目国・ベトナムを知る

苦戦のつづく百貨店で実は化粧品の売上が伸びている?高まるインバウンド市場の存在感

多くの外国人観光客が訪れるインバウンド勝ち組国トップ10!日本の順位は何位?

クラウド活用で中国人観光客向けサービスを成功へ導く!「Alibaba Cloud」を知ろう

タイ最大級の旅行博TITF(タイ国際旅行フェア)どんなイベント?出展するには?

忙しい人のための、5分でわかる観光庁のインバウンド方針(2017年秋現在)

2017年に改定された政府の「観光立国推進基本計画」何が変わった?インバウンドへの影響は?

Marketing Bankの最新情報を受け取る方法

Marketing Bankは毎日の売り上げにきっと繋がるマーケティング情報を発信中です。
会員登録してメールマガジンを受け取るか、RSS・Facebookとお好みの方法をお選びください。

MarketingBankで丸ごと解決!

メルマガ会員登録(無料)をして、
デジタルマーケティングを学ぼう!

メルマガ会員登録

Marketing Bankをフォロー



お問い合わせ・ご相談

SB C&Sがあなたのビジネスをサポートします。
どんなことでもご相談ください。

お客様から多く寄せられるご質問はこちら
メールでのお問い合わせはこちら

TO PAGE TOP