LINE広告は、日本で8,300万人という圧倒的ユーザー数をほこるLINEアプリや関連アプリに出稿できる広告プラットフォームです。LINEはメッセージのやり取りだけでなく、ニュース配信やショッピング、ポイントサービスなども充実しています。

配信場所もさまざまで、企業は公式アカウントを設けてユーザーにアプローチをかけたり、キャンペーンの認知拡大を実施します。実際にLINE広告を運用するには、どのようにしたらよいのでしょう。

ここでは、企業のデジタル広告を担当する方に向けて、LINE広告の特徴や配信場所、メリット・デメリットを解説します。出稿方法も解説するので、自社のデジタル広告の運用にお役立てください。

LINE広告とは

LINE広告とは、LINE株式会社が提供するコミュニケーションアプリ「LINE」の中で広告配信ができる運用型の広告プラットフォームです。

LINE NEWSの中に広告を差し込んだり、トークリストの上部に広告を入れることができます。SNS利用者のうち、LINEを利用している人は8,600万人以上とダントツに多いため、他のSNSでは届かないターゲット層にまで広告を見てもらえる可能性が高いことが特徴的です。

LINE広告の配信場所

LINEを開いたとき、一度は広告を目にしたことがあるのではないでしょうか。LINE広告の配信場所は10種類あります。それぞれの概要や特徴を解説していきます。

LINE NEWS

LINEアプリにあるLINE NEWSに表示されます。LINE NEWSは約320ものアカウントメディアが発信するニュースプラットフォームであり、その中のニュース記事の間に調整されて配信されます。記事一覧に自然に馴染むように配信されるので、ユーザーに広告と感じさせにくいのが特徴です。

タイムライン

LINEアプリの中にあるタイムラインに表示されます。LINE Ads Platform 公式ブログによると、月に1回以上、タイムラインで広告に触れるユーザーは4,100万人以上存在します。ほぼすべてのLINEユーザーが利用している場所なので、性別や年齢の偏りがないのが特徴です。

ウォレット

LINE PayやLINEアプリ内のウォレットの中で表示されます。モバイル決済の「LINE Pay」で知られており、ほかにもさまざまな金融サービスが提供されています。キャッシュレスの認知・推奨の影響もあり、月間の利用者は5,400万人にのぼります。

LINEマンガ

LINEアプリ内にあるLINEマンガのサービスやLINEマンガアプリの中で表示されます。現在のダウンロード数は2020年8月時点で3,000万を突破しており、国内の漫画アプリダウンロード数の累計1位となっています。電子コミックを愛読する若年層が中心の配信場所です。

LINE BLOG

LINEが提供するブログサービスの中で表示されます。公式ブロガーは2,500を超え、月間PV数は2億を超えるメディアで、外部発信やコミュニケーションツールにも利用されています。女性を中心にブログ文化を好む層が多く利用しています。

LINEポイントクラブ

動画視聴などのミッションをクリアすることで、LINEポイントがもらえたりするアプリの中で表示されます。実際に月間のPV数は約3.26億(2019年5月~2019年10月平均値で算出)を超えるため、広告の中も巨大な配信先となっています。

Smart Channel

トーク画面の上部に表示されます。広告の画像をタップすると、動画広告が再生するのが特徴です。特にトーク画面はLINEアプリ内で最も活発に閲覧されている画面であり、ユーザーのほとんどが毎日数回以上閲覧するため、リーチ力がとても高い配信先となります。

LINEショッピング

LINEアプリ内にあるLINEショッピングのサービス画面に表示されます。販売点数は1億点を超える巨大ショッピングサービスで、各ショッピングサイトを比較し、効率よく最安値を調べることができるなどの特徴をもち、現在は2020年6月時点ではユーザーは3,500万人となっています。

LINEチラシ

LINEアプリ内にあるLINEチラシのサービス画面に表示されます。各ユーザーにパーソナライズされてチラシが配られるなどの調整がされ、広告もよりお得にお買い物をしたいユーザー層にアプローチできます。すでに買い物を検討しているため、購買意欲が高いユーザーに配信できることが特徴です。

LINE広告ネットワーク

LINEおよびLINE関連のサービスへ広告を配信できます。LINE独自ネットワークを使って、サードパーティーアプリのユーザーにもさらに幅広く広告が表示されます。マンガアプリやレシピアプリなど、さまざまなジャンルのアプリに配信できます。

LINE広告のメリット

では、実際にLINE広告にはどのようなメリットがあるのかを解説していきます。メリットや特徴を把握することで、より一層効果的に広告を打ち出すことができます。

ユーザー数が圧倒的に多い

ライン利用者の月間のアクティブユーザーは8,300万人を超えており、より多くのユーザーにリーチできるプラットフォームとして、ラインはとても強力です。また、他のSNSよりもチャットのコミュニケーションとして流し見されにくいため、広告への注目度合いも他のSNSより高いと言えます。

属性ごとのターゲティング配信ができる

性別や年代など、デモグラフィックな属性ごとのターゲティング配信が可能です。また、ECサイトの購入履歴などの詳細な情報も加えれば、より一層ターゲットに的確に届けることができるようになります。的確なターゲットに届けることは、広告への費用対効果を高めることにつながります。

公式アカウントの友だち追加への誘導が可能

ユーザーが、LINE公式アカウントを友だちに追加することができるようになります。友だちに追加されるたびに課金されるシステムなので、広告費を抑えたい場合にも有効です。広告を見た上で友だちに追加してくれるため、関心のあるユーザーが集まりやすくなります。

LINE広告のデメリット

LINE広告の配信場所は複数ありますが、他のSNSに比べると拡散して広まりにくいという特徴があります。Twitter広告やFacebook広告のような、瞬間的な拡散力が乏しいのがLINE広告のデメリットです。

しかし、その分ターゲティングを絞った配信がされているため、拡散を期待するよりも的確に広告を届けることに注力できます。

LINE広告の課金方式と費用

では、課金方式や費用面ではどのくらい発生するのか見ていきましょう。LINE広告の課金方式は主にクリック課金とインプレッション課金という2種類があります。

クリック課金の費用

クリック課金とは1回クリックされるたびに発生される方式で、静止画像の広告などが代表的です。LINE広告の場合、1クリックにつき24円が費用として発生します。

クリックされればされるほど広告費用が発生しますが、画像の製作費用などは、動画広告に比べて低いのが特徴です。

インプレッション課金

インプレッション課金は、広告が1,000回表示されると広告費用が発生する仕組みで、動画広告が代表的です。LINE広告のインプレッション課金は400円から設定できます。

1,000回表示されても400円しかかからないため、クリック広告に比べると費用が抑えられます。しかし、ユーザーごとに適した動画を作成する必要があるなど、製作コストがかかるという特徴を持ちます。

どちらにもメリット・デメリットがあるため、広告を打ち出す際は、どちらがターゲットのユーザーに最適なのか、訴求しやすいのかを十分に判断してから打ち出しましょう。

LINE広告を出稿する流れ

準備が整ったらいよいよ出稿になります。ここでは、具体的な出稿の手順を解説します。オンラインで手続きが完結するため、簡単に済ませることができます。

LINEのビジネスアカウント発行

広告を出稿するためには、通常のLINEアカウントとは別にLINEビジネスIDというものを発行する必要があります。これは、LINE公式のポータルサイトでオンライン申し込みができます。

広告アカウントの作成

ビジネスIDの発行が終わったら、次に広告アカウントを作成します。作成したら、請求先情報などの必要な情報を入力し、審査に移行します。

クレジットカード登録

広告アカウントの発行が完了した後、クレジットカードの情報を登録します。登録できるクレジットカードは国内発行のもののみとなりますので、注意が必要です。

共有ライブラリの「メディア」の登録

ポータルサイトの共有ライブラリにある「メディア」から作成したメディアをアップロードし登録します。また、LINE広告の効果を測定するために、ベースコード、コンバージョンコード、カスタムイベントコードという3つのタグを設置します。

広告の配信設定をする

配信したいターゲットやフォーマット、予算などを登録し、広告グループを作成します。ここまで来ればLINE広告から審査が行われ、問題なければ配信が開始されます。

まとめ

LINE広告では、国内のSNS利用者の中でも圧倒的な数を誇るLINEユーザーをターゲットにすることができます。ただ広く広告を打ち出すのではなく、的確にターゲットを絞った配信ができるため、費用対効果も期待できます。

ほかのSNSに比べ、流し見されることが少なく、メッセージとして受け取ってもらえることが特徴です。公式アカウントへの友だち追加へ誘導すれば、さらに効果的な広告配信も期待できます。さまざまな配信方法や配信場所があるため、まずはLINE広告を少しずつ使ってみるとよいでしょう。