DSK(コンテンツターゲティング)とは、ユーザーのニーズに合わせて広告を配信できる手法のことです。キーワードやページ内容に合わせて手軽に広告を配信しつつ、ユーザーに的確にアプローチできるのが特徴です。

DSKは、キーワードやサイト情報を入力するだけで自動的に適切なサイトにニーズのある広告を配信してくれることから、広告主が細かい戦略を立てて広告運用を行う手間が省けるというメリットがあります。

この記事では、企業のデジタル広告を担当する方に向けて、DSKの特性や設定方法などを解説します。DSKを活用するコツについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

DSK(コンテンツターゲティング)とは

DSK(コンテンツターゲティング)とは「Display Select Keywords」の略称で、キーワードやサイト内容に合わせて、Google側が適切な広告を選択し、配信してくれるものです。

今ではDSKは「コンテンツターゲティング」にサービス名がと変更されています。しかし「DSK」としての浸透度が強いので、今回はDSKと表記していきます。

DSKの仕組みはGoogle Adsによると、以下の通りです。

キーワードやトピックなどの要素に基づいて、ディスプレイ ネットワークの関連性の高いサイトに広告を表示する機能です。その仕組みは次のとおりです。Google のシステムでディスプレイ ネットワークのすべてのウェブページのコンテンツが分析され、そのメイン テーマが割り出されます。そして、広告主様の指定したキーワードやトピックに加え、ターゲットとする言語や地域、ページを表示しているユーザーの最近の閲覧履歴といったさまざまな要素とウェブページのテーマが比較され、広告を掲載するページが決まります。

DSKを利用することによって、キーワードやサイト情報を入力するだけでAIが自動的に適切なサイトにニーズのある広告を配信してくれます。

そのため、広告主は手軽に使用しながら、CV(コンバージョン)も見込めるような成果を発揮することができるのです。

一般的なデジタル広告の場合、設定したキーワードでユーザーを引き付けることは可能です。しかし、ユーザーの興味が薄い場合にも広告が配信されてしまうので、必ず効果が得られるとは限りません。

例えば海外旅行に行きたいと考えているユーザーがいるとします。通常のデジタル広告は、ユーザーが旅行と関係のないサイトを閲覧しているときでも、ターゲティングして海外旅行の広告を表示します。もちろんこれでも効果はありますが、旅行のプランを考えている気分ではないタイミングでも配信されるので、効果が得られない可能性もあります。

DSKはユーザーが旅行関連のサイトを閲覧しているタイミングで、海外旅行の広告を表示します。そのため、心理的にも旅行を申し込みたくなっている可能性が高く、通常の広告よりもコンバージョンが得られやすいです。

また、DSKは設定したキーワードに関連のあるサイトにだけ配信されるので、サイトを訪問したユーザーはそのコンテンツに興味があるだけの「潜在層」である可能性が高いと言えます。そのため、DSKによる広告配信はCV(コンバージョン)に結びつく可能性が低いのです。

DSK(コンテンツターゲティング)の設定方法

DSK(コンテンツターゲティング)は利用のためにユーザーが自ら設定をする必要があります。DSKの設定自体は難しい過程はありません。

1.Google Adsから「キャンペーン」タブ「+新しいキャンペーンを作成」へ進む

2.次にキャンペーンの目的を入力する

3.キャンペーンタイプの「ディスプレイ」を選択する

4.キャンペーンのサブタイプで「標準のディスプレイ キャンペーン」を選択し続行する

5.広告グループ名を入力した後、「+コンテンツターゲット」を選択する

6.ターゲットのキーワードを入力欄へ入力して追加する

7.キーワードの設定から「コンテンツターゲティングのみ」を選択する

これらの方法で設定が完了します。DSKの設定方法に絞ってご紹介したので、途中の詳細設定は各自のサービス内容などに応じて変更しましょう。

DSK(コンテンツターゲティング)を設定する際の注意点

DSK(コンテンツターゲティング)を設定する際にはいくつかの注意点があります。DSKの機能を十分発揮するためには、設定の注意点を知る必要があるでしょう。

キーワードの選び方

DSK(コンテンツターゲティング)で選ぶキーワードはしっかりと考えてから選ぶべきです。まずDSKのキーワードとして設定するのに適しているキーワードと適していないキーワードがあります。

設定に適しているキーワードは、ビックワードと言われる検索ボリュームが大きいキーワードです。キーワードに関連のあるサイトへのみDSKでの広告は配信されないので、もともと検索数の母数が多いビックワード、つまりサイトの母数も多いキーワードは、DSKに適していると考えられます。

逆に検索ボリュームが少ないスモールワードはサイトの母数自体が少ないので、配信される場所自体も少なく、CV(コンバージョン)どころかユーザーに認知されることすら難しくなります。

そのため、DSKを利用する際はなるべく検索ボリュームが大きいビックワードを選ぶといいでしょう。

なお、DSKはキーワードに関連のあるサイトのみへの配信となるサービスですが、対照的にニーズのあるユーザーを追って広告を配信する「オーディエンスターゲティング」もあるので、キーワードによっては使い分けも必要です。

キーワードの組み合わせ方

DSK(コンテンツターゲティング)はキーワードは個々の選び方だけではなく、組み合わせ方も重要です。

設定したキーワードに関連のあるサイトにしか配信されないので、配信先は多くありません。そのため、よりキーワードに対してマッチしている広告が配信されます。

しかし、多くのキーワードを広告に設定し、組み合わせてしまうと、関連性が低いとみなされ、配信されない可能性があります。キーワードを多くすれば多くのサイトに配信されるわけではなく、適切なキーワードを設定することで適当なサイトへ配信されると考えましょう。

ただ、DSK自体はキーワードに関連したサイトへしか広告配信しないため、キーワードが少なすぎるのもよくありません。キーワードの適切な数は検索ボリュームによって異なるため、実際に試しつつ適切な数を見つけていくことになります。

ターゲットの見極め方

DSK(コンテンツターゲティング)では「潜在層」のユーザーへ広告が配信されるケースが多々あります。キーワードには興味があっても、実際にどういったサービス、商品を利用することが望ましいかを理解していないユーザーが多いからです。

そのため、DSKを利用すればすぐにCV(コンバージョン)を獲得できるわけではありません。即効性を期待しすぎず、サービスの認知を目的としてDSKを利用するとよいでしょう。

もちろん「顕在層」へのアプローチが全くできないわけではありませんが、潜在層への認知を第一歩と考え、のちにリマーケティングしていくことがおすすめです。

DSK(コンテンツターゲティング)を活用するコツ

DSK(コンテンツターゲティング)は単体でもかなりの効果を発揮する手法ですが、さらに成果を上げるための活用方法があります。知っておくだけでも、今後の広告発信の計画が立てやすくなるでしょう。

プレースメントを利用する

DSK(コンテンツターゲティング)を活用するのであれば「プレースメント」を活用しましょう。プレースメントとは、広告が表示されたサイトのことです。

プレースメントの情報はある程度DSKを利用することで蓄積され、どういったサイトで自社の広告が配信されているかを確認することができるのです。

プレースメントを定期的に点検することによって、ターゲットのキーワードを変更することや質の低いサイトへの広告配信の停止ができます。

同時に、DSK広告の効果が発揮されているサイトが分かることによって、ユーザーのニーズを深堀することまで可能です。

プレースメントを利用することで、定期的な修正が事実を踏まえて実践できるので、後々のCV(コンバージョン)獲得やサービスの認知度の拡大へと繋がってくることでしょう。

他の広告と組み合わせる

DSK(コンテンツターゲティング)は単体で利用しても効果はありますが、他の広告と組み合わせることで更なる成果が期待できます。

例えば、リターゲティング広告と併用して配信することで、潜在層ユーザーが、リターゲティング広告を何度も見ることによって顕在層へと変わっていく可能性は高いと考えられます。

また、リターゲティングによるユーザー属性を導き出すことができれば、キーワードの設定もより成果の上がるターゲティングが可能となります。単体のみでも強力なDSKは他の広告と組み合わせることによって、さらなる成果を期待することができるでしょう。

まとめ

今回はDSKについての特性や設定方法、活用のコツなどについて紹介しました。DSKを活用することで、広告主は繊細なターゲティングを行わなくても、自動で潜在ニーズを抱えた層にも広告を表示させることが可能になります。

広告運用においては潜在ニーズよりも顕在ニーズを抱えた層へのアプローチの方が即効性は高いと言えますが、潜在ニーズを顕在ニーズに引き上げることができれば、さらに広告の効果を高めることが期待できます。

DSKは手軽にできるユーザーへのアプローチでありながら、成果を期待できるサービスの1つです。設定方法や活用のコツを掴むことができれば、より良い効果を発揮するでしょう。

これから広告運用を考えている方は、ぜひ今回の内容を参考にして、DSKを活用して効果を高めていってください。