広告運用において基本ともいえるのが、Googleのリスティング広告です。リスティング広告は、キーワード選定の方法などを習得すれば、個人でも運用が可能であり、副業でも大きな収入が期待できます。

この記事では、Googleのリスティング広告を始めようと考えている人に向けて、広告運用に必要な費用や計算方法、予算の決め方などについて解説します。ぜひ参考にしてください。

Googleリスティング広告とは?

Googleのリスティング広告は、代表的なWeb広告の1つで、検索連動型広告、PPC広告(Pay Per Click)とも呼ばれています。

Googleの検索エンジンでキーワードを入れて検索をすると、多数のサイトが表示されます。この検索結果画面の上部にある広告枠に出稿されているのが、Googleのリスティング広告です。自社商品の広告だけではなく、アフィリエイトなどでも幅広く利用されています。

Googleリスティング広告の特徴と傾向

Googleのリスティング広告のアカウントは、誰でも簡単に取得できるため、個人でも広告の出稿が可能です。バナーなどの素材は不要で、初心者でも参入しやすいWeb広告といえるでしょう。

集客のベースとなるのは「キーワード」で、どのような文言で広告を出稿するのかを決めることからスタートします。例えば、静岡県の社労士事務所で助成金の代行申請の募集を行うなら、「静岡県 助成金」などのキーワードで広告を作成します。静岡県にしぼって集客したい場合には、広告の配信地域を静岡県のみに設定することも可能です。また、広告に電話番号を表示させる「電話番号表示オプション」などの機能も、集客には効果があるため、積極的に利用しましょう。

クリック課金制を採用

Googleのリスティング広告は、クリックされた数に対して料金が発生する、クリック課金制です。これは、広告がクリックされた数だけ課金される仕組みです。

広告を出稿するにあたっては、どのタイミングで料金が発生するのかが重要です。予算にも関わってくるため、きちんと理解をしておきましょう。なお、Facebook広告は、広告が1,000回表示されるごとに料金が発生するインプレッション課金です。

入札のオークション制を採用

Googleのリスティング広告の掲載順位は、入札によるオークションで決まります。入札単価が高いほど上位に表示されやすい仕組みですが、単価のみで順位が決まるわけではありません。

掲載順位の決定には、広告の品質をあらわす「広告ランク」、インプレッションにおけるクリック数の割合である「クリック率」、LPの品質、広告とキーワードの関連性など、さまざまな指標を総合的に判断して評価が行われます。

なかでも、重要なのが広告ランクで、ランクが高いほど上位に表示される可能性が高まります。上位に表示されると多数のユーザーの目にとまりやすくなり、コンバージョンの増加が期待できるため、広告ランクは重要な指標といえるでしょう。

Googleリスティング広告のメリット

もっとも一般的なWeb広告のひとつであるGoogleリスティング広告のメリットについて解説します。

顕在層へのアプローチが可能

リスティング広告は、見込み度の高い顕在層に配信できるのが大きなメリットです。商品の購入やサービスの申込みを検討し、情報を得るために検索をしているユーザーは、購入に対するモチベーションが高いといえます。そのようなユーザーに向けて広告を配信することで、購入や申込みに至る確率が高まります。

すぐに始められて、停止も容易にできる

広告審査が完了している状態であれば、開始したいと思ったタイミングでいつでも配信ができます。また、停止に関してもいつでも可能です。他のキャンペーンやプロモーションにあわせたり、予算消化の度合いにあわせたりといった配信ができます。

ターゲットの詳細設定が可能

Googleリスティング広告には、多数の設定項目があります。たとえば、「性別」「年齢」「興味関心」「エリア」「訪問履歴」「年収」などがあります。ほかにもさまざまな設定ができるため、ターゲットを絞り込んで広告を配信できます。細かいターゲティングによりクリック率が上がり、効率のよい広告運用が可能です。

Googleリスティング広告のデメリット

さまざまなメリットがあるGoogleリスティング広告ですが、デメリットや注意点もあります。以下で解説します。

競合が多い

ユーザーの興味や関心をひきやすいキーワードには、当然ながら多くの競合が存在します。キーワード単価の決定において、入札する競合が多い場合にはクリック単価も上がるため、高い値段での入札になったり、予算とあわずに入札自体ができないケースもあります。

運用に時間と手間がかかる

リスティング広告の運用には、多くの工数があります。それにともなう作業には長い時間を要する場合も少なくありません。運用スケールが大きい企業などは専門のチームを編成して運用をおこなったり、代理店に外注したりと、負担や負荷が大きいという難点があります。

アプローチ対象は検索をするユーザーのみである

リスティング広告は、「検索をする」というユーザーの行動が前提にあるため、パソコンやスマートフォンを検索用途で使わない層にはアプローチできません。そのため、商品やサービスの認知度を高めたいといった目的には、リスティング広告は適していないといえるでしょう。

Googleリスティング広告にかかる費用とは?

Googleリスティング広告は、設定から運用までのすべてを、自分で行うのであれば特別な費用はかからず、広告費のみで運用が可能です。しかし、LP(ランディングページ)の作成や広告の入稿や運用を外部に委託する場合は、制作費、デザイン料といった広告費以外の経費がかかります。

LPの制作については、基本的には10万円以上はかからないでしょう。ただし、10万円以下など料金設定が低い場合には、初期費用が別途かかるケースも少なくありません。また、広告代理店に依頼すると、広告予算額の20%を手数料として支払うのが一般的です。

例えば、広告予算が100万円の場合、広告代理店への手数料は20万円です。したがって、100万円で広告運用をしようと考えている場合には、費用としては120万円を用意する必要があります。

Googleリスティング広告の費用の計算方法

Googleリスティング広告の費用は、Googleのキーワードプランナーを利用して算出します。基本的には、1キーワードあたりの費用を確認したうえで、見積りを行います。しかし、キーワード数が100個や200個など、多数ある場合には予測が難しいため、全体の予算を決めてから調整するとよいでしょう。その場合、全体の予算を決めて実際に運用を行ったうえで、CPCが高すぎるものは入札抑制をするなど、全体のバランスを考えて調整しながら運用しなければなりません。

なお、1日あたりの消化予算額は、Googleの管理画面のなかの費用の項目をみると、すぐに把握できます。広告運用を行う際には、どのくらいの予算を消化しているのかを確認しながら進めましょう。

Googleリスティング広告の費用の相場

Googleリスティング広告の運用には、20万円〜30万円ほどかかるといわれています。ただし、この金額は全体の相場であり、扱う商品の金額が高くなるほど、1CPAあたりの値段も高くなる傾向にあります。

広告の発注額は、中小企業では3万円〜10万円、大企業で20万円〜100万円が相場といわれていますが、さまざまな要素により異なります。

例えば、不動産やFXなどは大きな金額が動くため、CPAは高騰しがちです。また、2月~3月は、年度末までに広告予算を使い切りたいという事情から、多くの広告費を投入する企業が増えます。

Googleリスティング広告の予算の決め方

Googleリスティング広告においては、目標CPAを決めてそれに目標のコンバージョン数をかけたものが基本的な必要広告費になります。

ここで、静岡県の社労士事務所で助成金の申請代行の広告を出稿する場合を例に計算してみましょう。申請する助成金が50万円であれば、手数料は30%の15万円となるため、CPAの上限は15万円に設定する必要があります。

広告運用の人件費、補助金申請の人件費が5万円ずつかかったとすると、利益は5万円です。さらに広告費用がかかるため、CPAが1万円とすると利益は4万円になります。この例ではCPAが1万円であるため、20万円の利益を出したい場合は、5万円の広告予算が必要になります。

広告予算の準備費用

広告予算の準備費用は、コンバージョンと広告予算の2つの指標で決まります。先述の助成金申請の例は、どのくらいの利益がほしいのかという「コンバージョンベース」で計算しています。この方法は、コンバージョン予測により設計を行うため、ある程度の経験が必要です。

一方、広告予算をベースに計算する場合の多くは、余った予算などを投入するケースです。また、新しい広告を運用するために、実験的に広告を導入する際に活用される傾向にあります。どのくらいの費用でコンバージョンするのかといった、CPAがわかるのも大きなメリットです。

まとめ

Googleのリスティング広告は、初心者でも利用しやすいというメリットがあります。集客方法はキーワードベースであるため、どのようなキーワードでどのような人を集客するのかを想定できれば、初心者でも成果を得られるでしょう。

ユーザーが何を求めているのかを分析し、自社の商品やサービスと合うキーワードを設定すれば、効率よく集客ができます。自社の広告予算やリソースに無駄がないよう計算しつつ、積極的に活用して顕在層のユーザーへアプローチしましょう。