Facebookは実名で登録するSNSですが、そのFacebookに出すことができるFacebook広告は、ピンポイントのターゲティングが可能な広告として注目されています。

この記事では、企業のデジタル広告担当者に向けて、広告アカウントの新規作成から複数アカウントの運用方法まで、分かりやすく解説します。

Facebook広告のアカウントとは?

Facebookに広告を載せるには、まずFacebook広告のアカウントを作らなければなりません。

Facebookには、一般の人がSNSとして利用する「個人アカウント」がありますが、広告の出稿や管理を行なうには「ビジネスマネージャ」というアカウントを作る必要があります。

Facebookのアカウントの種類

Facebookには次の4種類のアカウントがあります。

・個人アカウント:個人が実名で登録するアカウント。1人1つしか作れません。

・個別広告アカウント:個人アカウントを作ったときに自動作成されています。

・Facebookページ:個人アカウントを持つ人が、自由に複数作れるページです。

・ビジネスマネージャ:複数のメンバーが多くの広告を管理運用できるアカウントです。

この中で、企業がFacebook広告を行なうために必要なのは、「個人アカウント」「Facebookページ」「ビジネスマネージャ」の3つです。広い意味ではこの3つがFacebook広告のアカウントですが、狭い意味では広告の出稿・管理を行なうビジネスマネージャを指します。

個別広告アカウントは、主として個人が広告を載せるときに使うアカウントで、将来は使用できなくなる(ビジネスマネージャに吸収される)と見られています。

Facebookページとは

Facebookページとは、分かりやすく言うとFacebook内に作る企業やお店のホームページです。個人アカウントでは5,000人までしか作れない「友達」を、Facebookページでは無制限に作ることができます(「友達」ではなく「ファン」といいます)

個人アカウントは1人1つしか作ることができませんが、Facebookページはいくつでも自由に作れるので、ブランドごと、商品ごとに作ることも可能です。また、ページの運営を個人アカウントの所有者以外に任せることもできます。

ちなみに、Facebookページを個人が利用するときは、家庭菜園のページと釣りのページなど、いくつかある趣味ごとに作ることができます。

ビジネスマネージャとは

企業がFacebook広告を出稿、管理、運営するために重要なのが「ビジネスマネージャ」です。このアカウントを作ることで広告部門の複数の社員が管理者となることができ、複数の広告アカウント、キャンペーン、広告セットを一括管理できます。

ビジネスマネージャは、キャンペーンや広告セットのターゲティング、効果測定、予算管理や支払いも行なうことができる多機能のアカウントです。管理者を複数設定できるほか、一般社員が閲覧のみを行なう設定もできます。

Facebook広告のアカウントを新規で作成する方法

新規でFacebook広告のアカウントを作成するには、まず「個人アカウント」を作成してから、「Facebookページ」と「ビジネスマネージャ」のアカウントを作成します。

個人アカウントを作成する

企業がFacebook広告を利用する場合も、まず誰かの名前で個人アカウントを作らなければなりません。すでに個人アカウントを持っている場合は、そのアカウントを使えます。Facebookでは1人で複数の個人アカウントを作ることはできないので、この点は注意が必要です。

個人アカウントは、Facebookの公式ページで簡単に作成できます。まず「Facebookアカウントの作成」というページをクリックして、下記の項目を入力します。

・名前(姓名)

・携帯電話番号またはメールアドレス

・パスワード

・誕生日

・性別

入力したら「アカウントを作成」のボタンをクリックすれば登録完了です。

Facebookページを作成する

個人アカウントを作ったら、そこからFacebookページを作ることができます。手順は次の通りです。

1.画面右上の「+」マークをクリックする

2.表示されるメニューから「ページ」を選んでクリックする

3.「ページを作成」の画面が現れるので、「ページ名」と「カテゴリー」を入力して「Facebookページを作成する」をクリックする

ページ名は、ブランド名や商品名など自由につけられます。ページの内容が分かりやすい名前にしましょう。カテゴリーは3つまで追加でき、いつでも変更できます。

以上で一応Facebookページは作れましたが、もちろんこのままでは名前だけの白紙ページです。今すぐではなくてもよいので、順次下記のような項目を追加していきましょう。

・住所

・電話番号(任意)

・プロフィール写真またはロゴなど

・カバー写真(本でいえば表紙のビジュアルに当たります)

・ユーザーネームの作成(ページURLの@以下に表示される英文字)

・コールトゥアクション(予約・購入・問い合わせなどのアクションを促すボタンを選択)

・基本データ(連絡先情報にWebサイトを記入するなど、基本情報を入力)

・記事や写真などのコンテンツ

ある程度のコンテンツが揃うまでは、Facebookページを「非公開」に設定しておきましょう(カバー写真をアップロードした後に表示される「設定」から操作できます)

ビジネスマネージャのアカウントを作成する

個人アカウントとFacebookページを作成したら、別のウィンドウでビジネスマネージャを作成します。手順は次のとおりです。

1.「ビジネスマネージャの概要」を立ち上げる

2.「アカウントを作成」をクリックする

3.ビジネス名、名前(個人アカウントで登録した名前)、メールアドレスを記入して「送信」をクリックする

4.クレジットカードを登録する

5.管理権限の付与 追加したい管理者や閲覧者のメールアドレスを記入する

6.Facebookページに紐づける(ここから新しいFacebookページを作ることもできます)

7.「広告アカウント」をクリックする

8.「広告アカウント名」「団体名」「時間帯」「通貨」「支払方法」を記入して広告アカウントを作成する

※「広告アカウント名」と「団体名」は自分が分りやすい名前を自由に入力できます。「時間帯」は<Asia Tokyo>を選択し「通貨」は<JPY日本円>を選択します。時間帯と通貨は一度設定すると変更できないので注意しましょう。

以上で、アカウント作成は完了です。この後は、作成した広告アカウントに具体的なキャンペーンや各キャンペーン用の広告セット(画像、動画、コピー)を作成してアップロードしていきます。

Facebook広告のアカウントを追加する方法

広告アカウントを追加するには、ビジネスマネージャの管理メニューから「広告アカウント」を選択して、画面に現れた「+追加する」の青いボタンをクリックします。

クリックすると、次の3つの選択肢が表示されます。

・広告アカウントを追加

・広告アカウントへのアクセスをリクエスト

・新しい広告アカウントを作成

「広告アカウントを追加」は、すでに個人アカウントで作っていた広告がある場合に、それをビジネスマネージャに移行する操作です。

「広告アカウントへのアクセスをリクエスト」は、別のビジネスマネージャが管理している広告アカウントを共同で編集や管理をするための手続きです。広告代理店が広告主のアカウントを共同で使用する場合などに使います。

「新しい広告アカウントを作成」は新しい広告アカウントを作成するときに選択します。

複数のFacebook広告のアカウントを運用する方法

Facebookの「ビジネスマネージャ」で作った複数の広告アカウントは、ビジネスマネージャ内で一元的に管理・運用することができます。

個々の広告アカウントごとに運用する

個々の広告アカウントは、それぞれ独自のキャンペーンや広告セットを製作して運用できるのはもちろん、広告予算やターゲティングの設定、広告効果の測定もそれぞれ独自に行なうことができます。

また、広告アカウントごとに管理者や閲覧者を設定することもできます。

広告アカウントどうしを関連づける

それぞれの広告アカウントは、別の広告アカウントとオーディエンス(広告メッセージの受け手)を共有することができます。

また、Facebookピクセルという広告効果の分析ツールの情報を、広告アカウント間で共有することもできるので、リターゲティングなどに有効利用することが可能です。

Facebook広告のアカウントが停止されるケース

Facebookは広告ポリシーを詳細に定めているので、それに抵触すると広告アカウントが停止される場合があります。

広告ポリシーに違反する場合

広告ポリシーでは31項目に及ぶ「禁止されているコンテンツ」を掲げています。例えば、下記のような内容を含む広告は禁止コンテンツに該当します。

・成人向けコンテンツ

・タバコおよび関連製品

・個人の健康(ビフォア・アフターの画像のあるダイエット広告など)

・差別的行為(人種、国籍、宗教、性別、性的指向など)

・賛否両論のコンテンツ(商業目的で災害や賛否の分かれる政治的・社会的問題を取上げる)

・マルチ商法

・90日以下の短期ローン

広告ポリシー違反以外にアカウントが停止されるケース

広告ポリシーに違反していないのに広告アカウントが停止されるケースには、次のようなものがあります。

・セキュリティ上の懸念:いつもと違う場所からログインするなど、不法アクセクが懸念される場合

・Facebook側の手違い

このような場合は、異議申し立てをすることでアカウントが早期に復活することが期待できます。

まとめ

Facebook広告のアカウントの新規作成や運用方法について解説しました。企業がFacebook広告を利用する際は「ビジネスマネージャ」の利用が必須です。ビジネスマネージャのアカウント作成は非常に簡単なので、ぜひ活用してください。