Facebook広告とは、Facebookが提供するサービス内に掲載するSNS広告です。そのターゲティングの精度は非常に高く、正確で適切なターゲットの絞り込みができます。

しかし、実際に運用してみると、なかなか思ったとおりの効果が出ないケースもあるでしょう。

この記事では、企業のデジタル広告担当者の方に向けて、Facebook広告で効果を出すための方法や効果測定、メリット・デメリットなどを解説します。改善のコツを見つける参考として、ぜひ役立ててください。

Facebook広告で効果を出すには

Facebook広告の仕組みは非常に奥深く、ターゲット層の種類や広告の管理機能など覚えることが多いため、運用が難しい広告です。しかし、仕組みを理解して上手く運用ができれば、正確にターゲティングしたユーザーのもとに広告をアプローチできます。

ここでは、Facebook広告で効果を出すための具体的な方法を4つご紹介します。

ターゲットにあったオーディエンスを設定する

ターゲット層を設定し、適切にターゲティングするために、オーディエンスを設定しましょう。オーディエンスを設定することで目的にあったターゲット層を自動で抽出してくれるため、広告の効果が高まります。

ターゲティングが適切でなければ機会損失が高くなり、高い効果が得られません。また、成果が得られない広告をいくつも掲載し続けると無駄な費用がかかります。

費用対効果を悪化させないためにも、ターゲットにあったオーディエンスの設定は大切です。Facebook広告のオーディエンスは「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」の3つです。

コアオーディエンスでは、ユーザー情報に基づいて正確に発信できます。ユーザーのプロフィールや、行動履歴などの情報にターゲティングします。

カスタムオーディエンスではユーザーの動向に基づいて、ビジネスに接点をもたせたいユーザーにリターゲットします。自社のファンやリピーターを増やしたいときに有効です。

類似オーディエンスは見込みの高い新規ユーザーに効果的です。カスタムオーディエンスにもとづいた情報から、共通点のあるユーザーをピックアップします。

広告を配信する目的に合わせて運用する

「Facebook広告の目的」とは、ユーザーにとってもらいたいアクションのことです。

目的の設定は重要で、設定によっては広告の表示方法や配置が変わります。設定できる目的は全部で11種類です。大きく分類すると、「認知」「検討」「コンバージョン」の3種類です。

「認知」は潜在ユーザーにアプローチできます。商品やブランド、情報などの想起と認知が目的です。「検討」は検討ユーザーにアプローチできます。Webサイトやアプリへの誘導、エンゲージメントや閲覧数の向上の促進に役立ち、幅広い用途で設定できます。

「コンバージョン」は顕在ユーザーにアプローチできます。商品購入や会員登録、イベントへの参加など、最終的な成果の達成を目的としています。Facebook広告の運用にあたり、まずは目的の設定を見直しましょう。

広告のクリエイティブの品質にこだわる

ユーザーの目に留まるような広告にすることで、さらに効果的に目的を達成できるようになります。効果的な広告にするためには、まずクリエイティブの改善が重要です。

ユーザーを惹きつける魅力的な画像、動画、テキストが求められます。あわせて考えるべき点はデバイスです。SNSユーザーの約80%がモバイルからの閲覧です。

スクロールで広告を無視されないよう、焦点を絞った画像や短めの動画などが効果的でしょう。テキストは見切れないように3行以内で書くなどの工夫も必要です。

モバイルでの閲覧を想定し、魅力的な広告を作成することでユーザーの目に留まります。このような高品質の広告を5つほど差し替えながら運用するとさらに効果的です。そのためには、まず広告そのもののクリエイティブの品質を改善すると良いでしょう。

カスタムオーディエンスを使いこなす

Facebook広告を運用するにあたり、カスタムオーディエンスを使いこなしましょう。すでにアクションの実績があるユーザーにアプローチする機能のため、カスタムオーディエンスを上達させることによってコンバージョンを獲得できます。

カスタムオーディエンスは、「オーディエンスの設定」から簡単に設定が可能です。既存顧客やエンゲージメントをもったユーザーなど、さまざまな方向からアプローチできます。目的にあわせて設定することで、より高い精度を期待できるでしょう。

また、類似オーディエンスと組み合わせることで、アプローチ範囲を調整できます。類似度が低いほどターゲティングの精度が高く少人数にアプローチします。

逆に、高いほど精度は低いですが多人数にアプローチが可能です。顕在、潜在ユーザーに関係なく、コンバージョンに至る確率が高いユーザーに効果的です。

Facebook広告の効果測定のやり方

効果測定のやり方を知り、定期的に分析して改善しましょう。Facebookが設ける効果測定のやり方には「A/Bテスト」「ホールドアウトテスト」「ブランドアンケートテスト」の3つの機能があります。

前述ではFacebook広告の運用のコツを解説しました。しかし、現在の運用が効果的であるかどうか、不安な方も少なくありません。効果測定のやり方を知り、分析と改善を繰り返しましょう。そうすることで、より効果的な運用が可能です。

A/Bテスト

ABテストは、2通りの広告や配信方法などを用意し、最もパフォーマンスの高いものを教えてくれるツールです。AとBの広告の内「どちらでアプローチすれば効果的か」、AとBのターゲティングの内「どちらが最もコンバージョンに繋がるか」などを測定します。

それぞれの条件で迷った際に比較できる便利な機能です。条件を細かく設定できるため精度が高いことも特徴です。

また、略式のテストではオーディエンスが重複するため、精度が下がりおすすめできません。主な使用用途としては、現環境において新規の施策と従来の施策を比較する場合などに使用します。

ホールドアウトテスト

ビジネスに対してのFacebook広告の貢献度を測るテストです。ターゲット、目的などを設定して開始すると、2つのグループ分けが自動で行われます。

一定の期間、片方には広告でアプローチし続け、もう片方には広告を意図的に表示されなくします。そうすることで、実際にFacebook広告がビジネスにどのように貢献しているかを測定し、数値化する仕組みです。

この効果測定には条件があり、7日〜1ヶ月は最低でも設ける必要があります。また、期間内に得られるコンバージョン数が100件以上必要です。

ブランドアンケートテスト

こちらもホールドアウトテストと同様に、目的を設定した2つのグループに分けます。広告が見られる環境のグループと広告を意図的に表示されなくしたグループです。

その後、両グループにブランドの認知度や好感度、想起に関連するアンケートを実施します。そのアンケートの結果を収集、分析し、Facebook広告によるブランドイメージ、認知、想起などの度合いを測定する仕組みです。

ホールドアウトテストと異なるのは、測定の対象です。コンバージョンやクリックの数ではなく、漠然となりがちなユーザーの興味関心に関して測定できることが特徴です。しかし、効果測定を実施するための最低予算額が定められており、注意が必要です。

Facebook広告のメリット

Facebook広告の最大ともいえる特徴は、Facebookが実名登録制であることです。そこから得られるメリットを3つご紹介します。

・正確にターゲティングできる

ユーザー情報を詳細に収集できるため、ターゲティングの精度が正確です。広告の目的やオーディエンスが設定でき、高い精度で配信できます。SNS広告はほかにもありますが、Facebook広告はその中でも精度の高いターゲティングで知られています。

・高い費用対効果を期待できる

ターゲティングが正確なため、広告にかける費用も抑えられたままコンバージョンが得られます。そのため、高い費用対効果が期待できます。

・多彩な広告が出稿できる

Facebook広告の種類は豊富で、さまざまな広告が出稿できます。目的に合わせた広告とFacebookがもつ情報から、さまざまな角度でアプローチできます。広告フォーマットも豊富にそろっているので、はじめて出稿する場合でも利用しやすいでしょう。

Facebook広告のデメリット

メリットでもあった、Facebookの大規模な情報網がデメリットともいえます。確かに登録ユーザー数は多く、実名登録による豊富な情報や精度の高いターゲティングが魅力的です。しかし、これらは全てFacebookに頼ったメリットであり、この媒体内での話です。

Facebook広告のデメリットは、Facebook内でしかリーチを拡大できないことです。Facebook以外の媒体には配信できません。他の媒体でアプローチするには、その媒体にて広告を出稿する必要があります。より幅広いユーザーにアプローチしたい場合は、他の広告と合わせて出稿することを検討しましょう。

まとめ

Facebook広告とは、Facebookが提供するサービス内に掲載するSNS広告です。その効果を高めるためにも、広告の作成や出稿条件の設定は大切です。また、分析と改善がさらに効果を高めます。そのため、定期的な効果測定も忘れてはなりません。

これらの方法はFacebook広告を効果的に運用する中では重要な知識です。広告の効果を最大まで発揮するために、これらの方法を理解しましょう。今回の解説で自社のマーケティング施策に、ぜひお役立てください。