現在は多くの消費者が、インターネットの利用時間の多くを、スマートフォンを利用して過ごしています。その中で、ブランドや製品のストーリーを楽しくかつ効果的に演出する重要性が高まっています。

そんな中で有効なのが、Facebookキャンバス広告です。(2021年現在、インスタントエクスペリエンスに名称が変更されています)

Facebookに広告を出稿したい方の中には、キャンバス広告の運用を考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、企業のデジタル広告を担当する方に向けて、キャンバス広告の特徴について解説します。メリットや出稿方法、活用のコツも紹介していますので、キャンバス広告に興味がある方は参考にしてください。

Facebookのキャンバス広告とは

キャンバス広告は、Facebook広告のフォーマットの1つです。ランディングページに似た役割を持つフォーマットであり、読み込みの速さ、モバイルへの最適化、リアクションの取りやすさが特徴です。

消費者が多くの時間をスマートフォンを利用して過ごす中で、ブランドや製品を認知してもらう場としてモバイルアプリの重要性が高まりつつあります。しかし、広告をクリックした先のWebサイトがモバイルに最適化されていなかったり、読み込みに時間がかかったりと問題もあります。

一方でWebサイトのファイルサイズは拡大しており、「読み込みの遅さ」がウェブサイトの離脱の主要因となっています。Facebookのキャンバス広告は、こういった現状に対する1つの解決策として開発されました。

Facebookは高い精度をほこるターゲティングで知られています。キャンバス広告をはじめとしたFacebook広告を使いこなすことで、アプローチしたいユーザーに効率よくターゲティングできるでしょう。

キャンバス広告のメリット

ここではキャンバス広告のメリットを解説します。広告のリソースや費用、効果などについて参考にしてください。

工数の短縮が可能

広告の誘導先としてLPを用意する場合、設計・デザイン、コーディング、ドメイン・サーバー管理など、工数が多いのが課題です。

また外部に依頼する場合、多少デザインにこだわったLPを作成する場合には10万円〜30万円ほど、デザインだけでなく構成やコンテンツにしっかりこだわったLPを作成する場合には30万円〜60万円ほどのコストがかかります。

一方でキャンバス広告であれば、デザインを作成し、フォーマットに沿って登録すれば、簡単にLPのような遷移先を作ることが可能です。

あらかじめデザインされたテンプレートを利用すれば、最小限の手間で遷移先が作成でき、カスタムインスタントエクスペリエンスを利用すれば、デザインにこだわった遷移先が簡単に作成できます。

クリエイティブの自由度が高い

広告の中には、自由度が低く、ブランドや製品イメージの十分な演出ができないケースもあります。しかしキャンバス広告はクリエイティブの種類が豊富であり、効果的にブランドや製品を楽しく、かつ効果的に演出可能です。

ヘッダーとロゴはもちろん、フルスクリーン画像やカルーセル画像、自動再生動画、フルスクリーンでバン・チルト可能な画像を組み込むことができます。

広告の印象や製品やサービスだけでなく、メーカーやブランドに対する印象も左右します。消費者の興味を引きつけるクリエイティブを作成できれば、売上に対する大きな効果が期待できるでしょう。

テンプレートが豊富

キャンバス広告はテンプレートが豊富に用意されています。製品やブランドに合わせて最適化されたテンプレートを選択することで、最小限の工数で最大限の効果が期待できる広告を作成できます。

全てのテンプレートがモバイル分けにデザインされており、通常のウェブサイトよりも最大約15倍早い読み込みが可能で、消費者に読み込み待ちのストレスを与えません。

便利な3つのテンプレートを紹介します。

・インスタントストアフロント:コレクション広告などでカタログや商品の説明をする商品の販売に最適化されたテンプレート。

・インスタントフォーム:問い合わせ・申し込みが簡単にできるテンプレート。

・インスタント顧客獲得:CTAボタンが設置されたモバイル向けランディングページを表示。

他にもさまざまなテンプレートが用意されています。

複数の商材を一度に宣伝可能

キャンバス広告の中のテンプレート「インスタントストアフロント」を利用すれば、複数の商材を一度に宣伝することができます。

インスタントストアフロンではコレクション広告などで、カタログや商品をクリックすると、全てのアイテムが一覧で表示されます。また、ユーザーはその中から気になった商品の値段や商品名などの詳細情報を確認できます。

商材ごとに広告を出稿する必要がないため、ECサイトを運営して複数の商材を取り扱っている場合には、工数やコストを削減することができます。

目標ページへの自然な誘導が可能

キャンバス広告では、上部のリンク先だけでなく、コンテンツのスクロール終了後に遷移先ページを表示することが可能です。

広告の目的が別の遷移先ページへの誘導の場合、リンクだけを広告上に設置しても、タップしてもらうのは難しく、多くの消費者が離脱してしまいます。

しかしキャンバス広告であれば、消費者にリンクをタップさせなくても、スクロールするだけで、遷移先のページを目にすることになります。そのため誘導効率が高まりやすいのです。

キャンバス広告をFacebookに出稿する方法

キャンバス広告の出稿方法を6つのステップで紹介します。実際に出稿する際の参考にしてください。

1.「広告を作成」メニューから「インスタントエクスペリエンスを追加」にチェックしましょう。(本記事ではキャンバス広告と表現していますが、現在は名称がインスタントエクスペリエンスに名称が変更されています)

2.テンプレートを選択から最も効果的だと考えるテンプレートを選択します。

3.「コンポーネントを追加」をクリックしてください。

4.追加したいコンポーネントを選択し「OK」をクリックしましょう。

5.URLや画像など必要な項目を設定します。

6.「保存」→「完了」をクリックすれば出稿完了です。

キャンバス広告を上手に活用するコツ

キャンバス広告を活用する際には、意識しておきたいコツやポイントがあります。ここでは、キャンバス広告を上手に活用する4つのコツを紹介します。

キャンバス広告が本当に必要なのかを考える

キャンバス広告の出稿の準備をはじめる前に、本当にキャンバス広告が必要なのかを考えましょう。キャンバス広告はFacebook広告の中で最もリッチなフォーマットであり、多くの目的で利用することが可能です。しかし目的によっては、キャンバス広告が合わないケースも考えられます。

キャンバス広告の特徴は目標ページへの自然な誘導が可能なことです。これまで利用してきた広告の誘導効率の悪さに悩んでいるのであれば、キャンバス広告をおすすめします。しかし別の悩みがあるのであれば、必ずしもキャンバス広告が解決策になるとは限りません。

広告コンテンツと遷移先ページの親和性を高める

広告コンテンツと遷移先ページの親和性を高めましょう。キャンバス広告ではコンテンツのスクロール終了後に遷移先ページを表示することができるため、高い誘導効率が期待できます。

しかし広告コンテンツと遷移先のページのデザインや文章の親和性が低ければ、ユーザーは違和感を覚え、ページを離脱してしまう可能性があります。

また近年では、クリエイティブ自体の親和性を高めることの重要性が叫ばれています。キャンバス広告はリッチなフォーマットであり、自由度が高いものです。広告コンテンツ内のデザインや文章を遷移先ページに合わせて、親和性を高め、高いCVRを誇る広告を作成しましょう。

ユーザーを引きつけるデザインを考える

キャンバス広告はリッチなフォーマットでデザインの自由度が高いため、よいデザインと悪いデザインで大きな差が生まれます。そのため、ユーザーを引きつけるデザインを考えることが重要です。

キャンバスの上部には、オーディエンスの興味を引きつけ、スクロールしたくなる要素を盛り込むといいでしょう。これまでの広告運用の経験から反応の良い画像やテキストが分かっているのであれば、それらの要素を丈夫に配置しましょう。

ページ中部・下部のコンテンツの質が高くとも、スクロールしてもらえなければ意味がありません。ファーストビューで離脱されないように、ユーザーを引きつける工夫が必要です。

効果検証を忘れずに行う

キャンバス広告を利用することでデザインをより優れたものにすることができますが、デザインの良さは必ずしも広告効果の高さと比例するわけではありません。そのため、効果検証を行い、結果を見たうえで効果の有無を確認しましょう。

キャンバス広告に限らず、Facebook広告はターゲティングなどの自由度や制度が高いという特徴を持ちます。しかし自由度が高いため、効果検証を行いより効率の良い広告運用を行わなければ、キャンバス広告の効果を最大限に発揮できません。

まとめ

キャンバス広告はリッチなフォーマットで、誘導率が高いという特徴を持ちます。必ずしもキャンバス広告を利用することで、今よりも高い効果を得られるとは限りませんが、誘導率の低さに悩んでいる方にはキャンバス広告はおすすめです。

Facebookは世界中にユーザーがおり、個人から企業、著名人までさまざまな人が利用しています。実名登録制を活用した豊富で細かいデータをもとに、精度の高いターゲティングで知られています。

広告コンテンツと遷移先ページの親和性や、ユーザーを引きつける上部コンテンツを考慮し、効果検証を行い、効率的な広告運用を目指しましょう。