デジタルマーケティングにはさまざまな手法がありますが、実際の成功事例を知っておくことをおすすめします。成功例を知ることで具体的な自社への活用につながっていきます。

普段買い物で利用したりやCMで見たりする有名な企業では、裏で意外なマーケティング手法を行い成功していることから、ここから学ぶこともできるでしょう。

  • コンテンツマーケティング
  • SNSマーケティング
  • アプリマーケティング
  • メールマーケティング
  • 動画マーケティング

5つの手法に分けてマーケティングで成功した事例を紹介していきます。デジタルマーケティングの具体的な成功例を知り、自社の成功につなげたい方は参考にしてください。

コンテンツマーケティングの成功事例

コンテンツマーケティングは、コンテンツとして情報を発信することで集客し、売上に貢献する狙いがあります。今回は主にECサイトでの成功例をまとめました。

具体的な成功例を知ることで、自社へのデジタルマーケティングにつなげることができるでしょう。

北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店は、株式会社クラシコムが運営する雑貨販売のECサイトです。

北欧、暮らしの道具店がコンテンツマーケティングとして成功した理由は、商品の魅力を伝えてモノを売るのではなく、暮らしの提案をすることで、根強いファンを増やすのが狙いです。

通常ECサイトでは商品の魅力を宣伝し、購入してくれた人に対してメルマガで定期的に新作の宣伝を行います。

しかし北欧、暮らしの道具店ではそういった手法を行っていません。

株式会社クラシコムが目指しているのは「自分のことをわかってくれている」感覚です。

設定しているKPIは、「読了率」と「過去20回以上サイトを訪問した人の割合が50%前後をキープしたまま、絶対数が毎月純増しているか」の2点のみです。

濃いファンを獲得することのみを目標に情報を発信しています。世界観を伝えるためにコンテンツは全て自社で作成しており、外注をしない徹底ぶりです。

結果的に、独自の路線を貫くことでEC事業として成功しています。人気が高い北欧雑貨好きのターゲットを絞ることで成功した事例になるでしょう。

HAPPY PLUS STORE

HAPPY PLUS STORE

HAPPY PLUS STOREは、2007年にスタートした品質にこだわる女性のためのファッション通販サイトです。

スタート時は商品の写真が羅列しているだけのサイトでしたが、2017年に情報発信型のECサイトに方針が変わり成功しています。

ポイントは、バイヤー目線でのコラムや商品選定がされている点です。

スタイリストがボトムスを何点かピックアップして、トレンドの解説を入れながらコーディネート例を紹介しながら読み物を充実させることで、売上アップに繋がっています。

モデルの写真も豊富で、ファッション雑誌を出版している会社のリソースを活かしたコンテンツマーケティングも成功例と言えるでしょう。

流行と自社の商品をうまく結びつけるうまい戦略です。

土屋鞄製造所

土屋鞄製造所

土屋鞄製造所は、ランドセル制作からスタートし、カバンや財布などを展開している皮製品の会社です。

ECサイトでは、コラムページが非常に充実しており、商品が完成するまでの過程を動画で公開、皮のお手入れ方法が詳しくまとめられています。

自社の商品紹介以外のコラムが多く載せられているのも特徴で、職人の顔や制作過程がわかることでユーザーと職人の距離が近くなる狙いがあると考えられます。

ブランド力の高い会社だからこそ、裏側を可視化することでよりファンが増えたのでしょう。

製品製作の裏側を見ることができるのも、ユーザーの興味を刺激しました。

SNSマーケティングの成功事例

SNSマーケティングでは、若者を中心に多くの方が日常で利用するSNSを使って自社の宣伝を行い認知度を高める狙いがあります。

企業のスタンスによってはユーザーとの距離が近くなるメリットを持ちます。

炎上をすることが問題になりますが、紹介する事例はうまくユーザーを刺激し、自社の利益につなげているのが特徴です。

SHARP

SHARP

SHARP公式Twitterアカウント

SHARPでは、Twitterを活用したSNSマーケティングに成功しています。

つぶやきの内容は、思わずずっこけてしまうネタツイートをしたり、自社の製品を使っている人をリツイートして交流したりするのがメインです。

企業アカウントらしからぬフランクさが特徴で、これによりユーザーが親しみを感じやすくなっています。

特にネタツイートはとても評判が良く、インフルエンサーや芸能人もリツイートすることも多いことから、うまく拡散していきました。

Twitter運用がスタートしたのは10年前です。4月からスタートしようと準備を進めていたところ、震災によって一度立ち止まったこともありました。

数カ月間悩んだ結果、自分と会社ができることを言葉にしていこうという決意を持ってSNSマーケティングを行っています。

SHARPのアカウントでは、フォロワーを増やすために「広告を行うこと」と「フォロー&RTでなにかが当たる」という行為はしないのも特徴です。

元々、製品を買っていない人ではなく「買ったお客様と仲良くするために始めた」と宣言しており、これにより評判が高くなりリピート客が増加してマーケティングが成功している事例です。

プレゼント企画することが多いのが企業アカウントですが、この点から見ればSHARPは異端であり、唯一無二の存在になっています。

ダイソー

ダイソー

ダイソー公式Instagramアカウント

100円ショップのダイソーは、Instagram運用によるSNSマーケティングに成功しています。

フォロワーは170万人以上で、自社製品を便利グッズにしてわかりやすくまとめているコンテンツを提供しているのが特徴です。

文字を入れた自社商品の投稿は雑誌カタログのようなハイクオリティな仕上がりになっており、その製品をどうやって使うのか、どういった特徴があるのかを一目見て判断することができます。

季節に応じた人気・売れ筋グッズをまとめているコンテンツは、主婦に人気があります。

便利でバリエーション豊富でしかも100円グッズという格安の商品を使った写真投稿がメインとなるコンテンツで、Instagramの相性も非常に良いです。

SNSの特徴をよく理解し、それをうまく活用した典型的な成功例と言えるでしょう。

ライザップ

ライザップ

ライザップYouTube公式チャンネル

ライザップは、YouTubeで宣伝を行うことでSNSマーケティングに成功しています。

ライザップと言えば変化のわかりやすいCMが話題になりましたが、同時に費用が高く、誰もが挑戦しにくい雰囲気もありました。

しかしYouTubeでは無料で本格的なトレーニング動画を鑑賞することができ、食事に関するアドバイスや美脚を手に入れる歩き方、何もしていないのに太ってしまう習慣をプロのトレーナー目線で語っている魅力的なチャンネルとなっています。

結果的にファンが増えて、ブランドイメージの向上に繋がっています。

ユーザーの「なるたけお金を使いたくない」気持ちをうまく理解して、コンテンツ構成に成功した事例です。

アプリマーケティングの成功事例

アプリマーケティングでは、アプリを使って利便性や業績を伸ばすケースと、アプリそのものを運用しながらマーケティングを進めることで更なる利便性を追求するケースにわかれます。

そのように聞いてもどちらを採用すれば良いのかわからないはずですので、成功事例から自社への可能性を探ることをおすすめします。

yukiyama

yukiyama

yukiyamaは、400箇所のスキー場のコンディションが確認できるアプリです。

スキー場は、ネットに打ち出す広告やサイトのメンテナンス費用削減を求めていたこともあり、BtoB(企業から企業に)ビジネスとして成功した事例です。

yukiyamaのアプリでは、滑った距離や時間が自動的に記録され、イベントやお得なセールの情報が配信されます。

以前は利用上のネックとして、スキー場についてからアプリにログインしスキー場にチェックイン登録する必要がありました。

この課題を解決する方法として自動プッシュ通知が活用されています。

スキー場に着くとプッシュ通知が自動で届くシステムを活用することでチェックインの手間がなくなり、多くのスキープレイヤーに利用されるアプリとなっています。

システムの普及とアプリ、そしてユーザーが改善してほしい点をピンポイントで突くことができているアプリです。

JapanTaxi

JapanTaxi

JapanTaxiは、タクシーの配車と決済ができるアプリです。

Google Play ベストアプリ2018を受賞し、800万ダウンロードを突破しています。タクシー契約台数は約7万台で、これは国内の3分の1の数値です。

アプリだけでなく、タクシー後部に設置するJapanTaxiタブレットを開発しているのも特徴です。

これにより、乗客に広告を配信できる上にQRコード決済を可能にしました。

さらに乗務員に向けた「JapanTaxi DRIVER’S」の展開も進み、乗客と乗務員が直接やり取りできるシステムも導入されています。

これらのアプリによって集められたデータを収集し、今後さらなるサービスの展開に活用される方針です。

必要なツールを自社で作成し、なおかつ顧客の声を無視しない点は企業努力です。良い製品を提供できているのは、顧客の声を真摯に聞く姿勢です。

この姿勢があるからこそ、飛躍し支持されたアプリと言えるでしょう。

パタゴニア

パタゴニア
  • 商品の情報を雑誌で知る
  • ネットで検索する
  • 試着をする
  • 家に帰ってから迷う
  • ネットで買う

アパレルブランドのパタゴニアは、消費者によくあるこのオフラインとオンラインの行き来をアプリで一貫させることでユーザーの利便性を向上させることに成功しました。

アプリでのカタログ閲覧はもちろん、店舗の在庫数も確認することができます。

これにより店舗で試着して購入を悩んだとしても、自宅に帰ってからアプリですぐに購入ができるシステムが整っています。

さらに力を入れているのが、購入後の行動です。修復が必要になった場合は、細かい情報を入力せずにアプリがあれば店舗に持って行くだけですぐに対応してもらえる仕組みになっています。

既存の会員情報とアプリを紐づけることで、個人のデータを正しく把握できるようになりました。

これはユーザーだけではなく従業員にも好評のシステムになっています。データの紐付けだけで、満足度を高めることができる成功事例になるでしょう。

メールマーケティングの成功事例

電話での追客では難しい問題を、メールを使ったマーケティングは解決できるケースがあります。

情報発信に大きな効力を持っていますが、電話ではできない視認ができる点に強いメリットがあります。

そこを活かし、なおかつメールマーケティングをうまく活用した事例を紹介しましょう。

株式会社ワム

株式会社ワム

株式会社ワムは、エステサロン向けの美容機器の製造・販売を行う会社です。

以前から見込み顧客のリストが作れても、どのような手法でアプローチをすれば良いかがわからず、制約に繋がらないケースが多いのがこの会社の課題でした。

そこでマーケティングオートメーション(MA)ツールを導入します。

これにより顧客の行動履歴がわかるようになりました。

メールと電話どちらを使うことで、より追客ができるのかを可視化することに成功しています。

結果的にメールマーケティングからの制約が20%から25%まで増える結果になっています。

情報分析を行うことで課題が見え、その改善をしたことによってなかなか扱いが難しいメールマーケティングを活かすことに成功した事例です。

パルシステム生活協同組合連合会

パルシステム生活協同組合連合会

パルシステム生活協同組合連合会では、週に1回の宅配サービスを行っている会社です。しか宅配サービスは期日までの注文忘れが多いのが課題でした。

そこで次回の注文をまだしていない会員に対してメールを配信することにします。

これにより注文忘れが減り、売上のアップに繋がりました。たったこれだけでメールマーケティングが成功することがわかります。

ユーザーの視点を重要視することが重要であることがわかるでしょう。

動画マーケティングの成功事例

最後は動画マーケティングの成功事例を紹介しましょう。

テレビCMだけでなく、YouTubeで活動やオリジナルショートムービーを作成することで話題を集め、集客に成功している企業が多くあります。

テレビよりネットを見る世代が増えている時代に、マッチしている成功事例です。

メルセデス・ベンツ日本

メルセデス・ベンツ日本

ベンツと言えば、高所得者層をターゲットに高級セダンを販売している企業です。お堅いイメージが強いブランドですが、切り替えた攻めの動画マーケティングで成功しました。

若者の車離れが顕在化していますが、メルセデス・ベンツと相性が良い世代をピンポイントに当てた動画を作成しています。

2012年は新世紀エヴァンゲリオンのキャラクターデザインを担当した貞本義行氏を起用しアニメーションを作成しました。

メルセデスベンツの新型「A-Class」でのカーチェイスをド派手に描き、6分のショートムービーとして公開し話題を呼びます。

他にも30代~40代に親しみのあるスーパーマリオブラザーズとのコラボも実現しました。

マリオが車に乗り、1-1をクリアしたと同時に実写に切り替わり、車を降りるとダンディな外国人のマリオが降りてくるインパクトあるCMになりました。

ネットの時代と言われていますが、まだ影響を受けている世代にテレビで効果的な動画を使って訴求したのが成功事例です。

このCMはメディアで話題を呼び、実際に30・40代の集客に繋がったとされています。

スーパーホテルLohas【ホテル】

スーパーホテルLohas

スーパーホテルLohasでは、ホテルの魅力をわかりやすく、簡潔にまとめたCMをYouTubeで公開しています。

公式ホームページで予約することで最大3,000円のキャッシュバックがあることを強く推し、ホテル名の「スーパーホテルLohas」を連呼することでイメージに残りやすく、公式ホームページに誘導する流れができています。

その他にも会社紹介ムービーや、スタッフ募集のムービーをYouTubeで公開しています。

テレビでは平凡でウケないと感じる動画であっても、ネットであれば違った一面を見せることがあります。

この現象をよく理解し、うまく利用した動画マーケティングです。

freee

freee

freeeは、確定申告や給与事務に使われる難しいイメージの強い会計ソフトです。

難しくてとっつきにくいイメージですが、カラフルでポップなアニメーションイラストを使ってソフトをわかりやすく紹介したムービーが話題になりました。

  • スマホのみで確定申告書類を作成から提出まで行う企画動画
  • 税理士を呼んでわかりにくいところを細かく解説しながら説明
  • 個人事業主に優しい動画

このような動画をオリジナルアニメーションにして、YouTubeで公開しています。

ユーザーがほしい情報をしっかりと掴んでいることから、コンテンツが非常に充実しているのも特徴です。

動画コンテンツを上手く使い、会計ソフトの難しい・堅い・よくわからないイメージを覆すことに成功しています。

文字よりも動画のほうがわかりやすいこともあります。そこをうまく利用した動画マーケティングの手法です。

成功事例をもとにデジタルマーケティングで正しいアプローチを

今回は、デジタルマーケティングの成功事例を手法別に紹介しました。各社とも自社との相性が良いSNSの活用、独自の信念を貫く、そして課題を明確にすることでデジタルマーケティングに成功しています。

特にSNSを使ったマーケティングでは、強引にフォロワーを増やすプレゼント企画や商品を押し売りするような姿勢は好まれないことが多いです。

一時的に話題になることはあっても、それ以上は望めないケースもあります。既にファンであるフォロワーに向けての発信が結果的に良いアプローチに繋がることも忘れないでください。

顧客を大切にすることで見えてくる視点があり、そこを課題とし改善した結果が成功事例になっている企業を紹介しました。

今回紹介した成功事例を参考にして、デジタルマーケティングの戦略を立てることをおすすめします。