アドビ×エビリー共催セミナー マニュアルは動画の時代へ。
もっと伝わる動画マニュアル制作&活用法 〜コンテンツ制作をラクにする「Adobe Premiere Rush」と動画マニュアル配信プラットフォーム「ミルビィポータル」〜 11月8日(金)開催 セミナーレポート

SB C&S株式会社主催、アドビシステムズ株式会社、エビリー株式会社共催による、動画マニュアルに関するセミナー「マニュアルは動画の時代へ、もっと伝わる動画マニュアル制作&活用法」が開催されました。このレポートでは、11月8日(金)にSB C&S株式会社(東京都港区)のセミナールームで開催されたセミナーの内容をお伝えします。

今広がる、動画マニュアルの活用

マニュアルの種類とメリット、デメリット

株式会社エビリー ビデオソリューション事業部 セールス&マーケティングチーム マネージャー 倉並 透さん

まず始めに株式会社エビリーの倉並さんから、動画マニュアルの現状についてお話しいただきました。

冒頭Wikipediaを引用し「マニュアルとは何か」と、参加者に問いかけた倉並さん。主なマニュアルには業務マニュアル、製品マニュアル、研修マニュアルがあり、その運用の形態には紙のマニュアルや電子マニュアル、そして本セミナーのテーマでもある動画マニュアルがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

たとえば紙のマニュアルのメリットは人を選ばないことや、メモを書き込めること。一方で検索が困難というデメリットもあります。電子マニュアルは検索性に優れていて、内容の更新もしやすく、保管場所がいらないというメリットの一方で、管理が煩雑になりやすいというデメリットがあります。

伝わりやすく、理解が深まる動画マニュアル

動画マニュアルのメリットは、伝わりやすく、理解が深まりやすいこと。実際に他のマニュアルよりも74%も理解が高まるという研究結果もあります。視覚、聴覚、言語という異なる認知特性をカバーするので多くの人に伝わりやすく、理解されやすいのです。またスマートフォンなどでいつでもどこでも視聴できるほか、取得できる情報量が多いのも大きなメリットです。「1分間の動画が伝えられる情報量は180万語に匹敵します」と倉並さん。これはWebページにすると約3600ページ分もの情報量になります。

セミナー参加者の皆様にはここで、画面に表示された文章を8秒間で読むことに挑戦いただきました。そのあとに同じ情報量の8秒間の動画をご覧いただき、動画の情報量がいかに多く、伝わりやすいか、その力をご体験いただきました。

このようにたくさんのメリットがある動画ですが、唯一のデメリットは、動画を作らないといけないということ。今回のセミナーはその制作、運用のノウハウをお伝えするものです。

動画マニュアルの制作を圧倒的にラクにするAdobe Premiere Rushとは?

Adobeのプロ映像編集ツールとは?

アドビシステムズ株式会社 マーケティング本部 名久井舞子さん

セミナーの前半では、アドビシステムズ株式会社の名久井さんから、動画制作をサポートするアプリケーション「Adobe Premiere Rush」についてお話いただきました。まずは、プロフェッショナルの映像制作がどのように行われているかといったところから、ご説明いただきました。

アドビシステム株式会社のアプリケーションは、ハリウッドの映画スタジオなど多くのプロフェッショナルな映像制作の現場で活用されています。「Adobe Premiere Pro」を中心に、アプリケーションには様々な種類があり、アニメーションや音の編集、映像の書き出しなどの作業に、それぞれ専用のツールが用意されています。これはプロフェッショナルな映像制作現場では、分業化が進んでいて、それぞれの専門家に向けたツールが必要だったためです。

現在アドビシステムズではこのようなプロフェッショナル向けのものだけでなく、「すべての人にクリエイティビティを」というメッセージのもと、一般向けのアプケーションにも注力していらっしゃいます。そうした中で生まれたのが、今回ご紹介いただく「Adobe Premiere Rush」です。

「Adobe Premiere Rush」の特徴

「Adobe Premiere Pro」の弟分とも言える「Adobe Premiere Rush」は、誰にでも簡単に映像制作ができるアプリケーションです。その特徴は直感的な編集ができ、色とか音の調整もすべてできるオールインワンのツールであることや、プロでなくてもプロっぽい仕上がりの映像を制作できること、さらにパソコンだけでなくタブレットやスマートフォンなどにも対応し、クラウド連携でいつでもどこでも編集ができることです。

ここでセミナーに参加された皆様には、実際に「Adobe Premiere Rush」を使って制作された動画をご覧いただきました。あるホステルの施設を紹介するといった内容の動画で、シーンごとにカット編集が行われているほか、タイトルやテロップなどの文字も挿入されたかなり本格的な動画ですが、これが「Adobe Premiere Rush」だけで、誰にでも簡単にできると名久井さんは説明します。

「Adobe Premiere Rush」を使ったカット編集

では、実際に「Adobe Premiere Rush」の画面を使って、どのように映像編集ができるのかを見ていきましょう。説明に使用されたのはパソコン版ですが、タブレットやスマートフォンのアプリでも同じことができます。

まずカメラを使って撮影された複数の動画=クリップを、「Adobe Premiere Rush」に取り込みます。ファイルを選択するとそれぞれのクリップに数字が振られ、この数字の順番に動画が作成されます。

編集画面にはクリップが時間軸に並んだタイムラインと、動画の仕上がり具合を確認できるプレビューが表示されます。タイムラインにある再生ヘッドと呼ばれるバーを動かすと、その時点の映像がプレビューされるしくみです。プレビューを見ながらいらないシーンをカットする「カット編集」が、はさみで切って削除するだけの直感的な操作で行えます。また動画の順番の入れ替えや同じ動画を複数コピーして使うのも、ドラッグ&ドロップやコピーの操作で簡単にできます。

「Adobe Premiere Rush」による様々な表現

直感的なカット編集の方法に続いて、「Adobe Premiere Rush」でできる表現についても、実際にアプリケーションをデモしながらご説明いただきました。

様々な表現は編集画面右側のボタンから操作します。たとえばタイトルやテロップの挿入。これはあらかじめ用意されたテンプレートを選んで、テキストを入力するだけで作成できます。さらにテンプレートをカスタムすることもでき、クラウドで提供されているフォントサービス「Adobe Fonts」を使って様々なフォントに変更したり、よく使うフォントをお気に入り登録し、簡単に抽出できる機能なども備わっています。さらに文字の大きさや太さ、行間、色などのほか、背景と同化して見にくい場合などは陰をつけて視認性を高めることもできます。なお、カスタマイズした書式はテンプレートとして登録しくことができます。

シーンをつなぐアニメーションなどの表現を追加できる「トランジション」では、フェードイン、フェードアウトといった効果を追加することが可能。「カラー」では映像の空気感を伝えるのに重要な、色味を調整することができます。操作マニュアルなどでは、色味を変更することで操作する箇所が見やすくなるといった効果が得られるほか、カジュアルさを出すために暖色調にする、緊張感を出すために青みを強くするといった演出にも活用できます。「速度調整」は、ユーザーからのフィードバックを受けて追加された表現で、少し省略して見せたいシーンを早回しにしたり、逆にじっくり見せたい場面をスローモーションにすることができます。

「オーディオ」では、クリップの音の種類をAIが自動的に認識して分類。人の声など強調したい音の種類を選んで、ノイズを除去するなどの処理をすべて自動で行うことができます。デモでは実際に処理前と処理後の音の違いを体感することができました。このほかクリップごとに音を消したり、音量を調節する、BGMを追加するといったこともできるようになっています。BGMや効果音は「動画マニュアルで強調したい箇所に使用すると効果的」と株式会社エビリーの倉並さん。実際に企業の動画マニュアルで使用されている例も多いそうです。

BGMを選ぶ際には著作権にも気を遣いますが、「Adobe Premiere Rush」の中にはあらかじめいくつかのサウンドが収録されていて、これらは著作権フリーで利用することができます。BGMを重ねて音声が聞き取りにくくならないよう、AIが自動で音声が重なる部分のBGMの音量を下げる「ダッキング」と呼ばれる作業をしてくれる機能も備わっています。

このほか、映像の中の別の映像を組み込む「ピクチャーインピクチャー」という表現も用意されています。バラエティ番組でおなじみの「ワイプ」ができるというものですが、ドラッグ&ドロップで映像を重ねるだけと簡単な操作で実現できます。倉並さんはこの機能について、「プレゼンテーションなどを動画にするときに、発表者を画面内に小さく表示するといった表現ができるのでは?」と提案されていました。

なお「Adobe Premiere Rush」では、映像の書き出しも簡単にでき、ファイルサイズを軽くするなど運用に合わせた書き出しが可能になっています。またこの書き出しが3回までにはなりますが、「Adobe Premiere Rush」は期間の制限などなしに、無料で使うことができます。

動画マニュアルの運用を最適化する「ミルビィポータル」とは?

短時間繰り返し学べる「マイクロラーニング」の効果

株式会社エビリー ビデオソリューション事業部 セールス&マーケティングチーム マネージャー 倉並 透さん

後半では、作成した動画をどのように運用すればよいかについて、株式会社エビリーの倉並さんに、実際に同社で手がけられている企業の事例も交えてお話いただきました。株式会社エビリーが提供されている「ミルビィポータル」は、社内の動画共有や会員向けの動画共有、さらには動画マニュアルの運用まで実現をする動画ポータル構築ツールです。

「マイクロラーニング」と呼ばれる、動画を使った学習が注目を集めています。eラーニングはどちらかというと資格取得などのテストを目的にしたものが多いですが、マイクロラーニングは5~10分程度の短時間で学べる新しい学習スタイルです。教材の制作、編集が安易にでき、いつでもどこでも学習できるのはもちろん、学ぶべきものが細分化されているのが特徴で、eラーニングに比べて手軽に学ぶことができます。

「マイクロラーニング」を実現する動画マニュアルの運用方法

「ミルビィポータル」はこのようなマイクロラーニングを実現する動画マニュアルを、効率よく手軽に運用できるプラットフォームです。できることは大きく分けて9つあると倉並さんは説明されました。

  1. ①会員管理機能
  2. ID、パスワードで個人管理、部署管理ができます。個人がどの動画を見たかだけでなく、部署内でどの動画が見られているかも管理することが可能です。

  3. ②高いセキュリティ
  4. 動画はストリーミング配信になっているほか、IP制限や、IDによる公開、非公開など、権限を設定することもできます。

  5. ③学習機能
  6. 「ミルビィポータル」内にはテストやアンケート、レポートなどの機能も備わっていて、学習をしっかりサポートすることができます。

  7. ④資料の配付
  8. 紙のマニュアルをPDF、Word、Excelといった形式でダウンロードすることができます。

  9. ⑤コミュニケーション
  10. 視聴者と管理者の間でやりとりができるしくみも用意されています。

  11. ⑥ライブ配信
  12. 実は今回のセミナーにもカメラが用意されていたのですが、たとえばこのようなセミナーを地方の事業所やクライアントに対してリアルタイムに配信することができます。ライブ配信後はアーカイブとして提供することもできます。

  13. ⑦わかりやすいUI
  14. 「普段視聴されている動画配信サービスとほとんど変わらない、使いやすいUIです」と、倉並さん。

  15. ⑧マルチデバイス対応
  16. スマートフォンでもご利用いただけます。

  17. ⑨大規模配信
  18. セミナーなど一度に多くの人に配信できます。

「ミルビィポータル」のユースケース

「ミルビィポータル」の機能紹介に続いて、実際に同プラットフォームを利用されている企業の事例についてもご紹介いただきました。

株式会社島忠様では、社員向けの教育・情報共有のために「Shima Tube」という動画配信サイトを立ち上げられています。社長からのメッセージ動画や、新商品の紹介から家具の組み立て方、梱包の仕方まで、現場の社員向けの動画マニュアルがチャンネルごとに多数登録されていて、ログインした社員が自分の閲覧履歴や未視聴のコンテンツ、さらに新着や人気のあるコンテンツなどもわかるようになっています。

SOMPOひまわり生命保険株式会社様では、金融機関の人財力・販売力の向上を目的にした研修・学習動画配信システム「ひまわりマイクロラーニング」を金融機関や、代理店様向けに提供されています。生命保険をはじめとした、金融商品を販売するために必要な知識やスキル、ビジネススキルなどが学べる5~10分程度の動画を250本ほど配信されています。

「ミルビィポータル」は初期費用20万円、月額費用10万円~利用いただくことが可能で、ID数や同時利用数、月間転送量、動画のストレージ料などによって異なるプランが用意されています。また動画制作の内製化をサポートする「動画制作トレーニングパック」、動画制作をまるごと外注できる「動画制作おまかせパック」といったサービスも提供されています。

倉並さんには最後に「動画制作トレーニングパック」の中から抜粋する形で、動画制作ノウハウの一部もご紹介いただきました。動画制作にあたってはどんな動画を作るのか、それは何のためなのか、企画を明確にする必要があります。次にどのような流れで作るか構成を考えます。次に構成に基づいて撮影を行い、編集を行うというのが、動画制作な基本的な流れになります。

では、この企画と構成はどうやってやるのでしょうか。株式会社エビリーでは絵コンテを使用しています。絵コンテというと、まんがのラフスケッチのようなものを想像される方も多いかもしれませんが、動画の大事なポイントがわかるように、「画像を使って絵コンテを作成する方法もある」と倉並さんは説明します。「どんな絵にしたいのか、どのようなコメントを入れたいか」などを、エクセルシートなどにまとめるケースも多いそうです。

次にどのように映像を撮影するかですが、そこにもやはりノウハウがあります。たとえば背景の白い場所でライトを当てすぎると明るくなりすぎて、ハレーションを起こしてしまうことがありますし、シャッタースピードやホワイトバランスも、どのように設定するかで見え方が全然違ってきます。「動画制作トレーニングパック」ではこのようなノウハウも座学で学べると、倉並さんにご紹介いただきました。

以上、約2時間にわたって動画マニュアルのメリットやその制作のために必要なツールと、その活用方法についてじっくりお話しいただきました。動画マニュアルによるマイクロラーニングを検討されている企業の担当者様など、ご興味をお持ちの皆様に参考にしていただけましたら幸いです。

Adobe Premiere Rush

Adobe Premiere Rush は、プロが作成したようなビデオをすばやく撮影、編集して、YouTube や Facebook などのソーシャルチャンネルに共有できるオールインワン型のビデオ作成ツールです。

デスクトップでもモバイルデバイスでも一貫した使い勝手を実現でき場所を選ばず使用でき撮影から公開までの時間を大幅に短縮。お手持ちのモバイルデバイスの内蔵のカメラ機能を使用してビデオを撮影をした後にシンプルな操作で、カラー、オーディオ、モーショングラフィックスなど様々な編集も簡単できます。

ミルビィポータル

millviポータルは 貴社専用の「動画ポータルサイト」を構築可能にするクラウド型のトータルシステムです。

動画の評価やコメント、ユーザーからの動画投稿、テスト、アンケート、メール送信など会員制動画サイトが即立ち上げ可能なさまざまな機能を用意しています。

ご希望の方に、当日の講演資料をお送りいたします。

下記フォームより依頼ください。

コメントに「動画マニュアル講演資料希望」と添えてください。

お問い合わせ