2013年あたりから、エリアマーケティングを実践するうえで大変重要な視点となっている「O2O(オンラインtoオフライン)」についての基本を紐解きます。さらに、最新のO2Oマーケティングの実践状況のレポートや、マーケティングバンクがお奨めする「O2Oツール」のご紹介などを通じ、パートナーのみなさまが、O2Oマーケティングの実践的なご提案に役立つ情報を提供して参ります。

新しいようで古いO2O!?

O2O(オンラインtoオフライン)とは、顧客(潜在顧客)を、彼らがネット環境で得た情報により、リアル環境(実店舗)へ誘導する仕組みのことです。「O2O」という言葉は、2012年ごろから普及してきていますが、こうした仕組みは、インターネットの初期段階からある考え方ではあります。*インターネットの通信速度の向上や、オンラインへのアクセスデバイスの進化や、急速なIoT(アイオーティ=事のインターネット)化によって、ネットからリアル店舗へ誘導する施策はより巧妙になってきました。*ここでは、新しいようで古い「O2O」の歴史を整理してみましょう。

第1世代:「ポータルサイト」によるO2O時代。

インターネット黎明期は、もっぱらネット環境へのアクセスはPC中心でした。

そしてよく使われたのは、ポータルサイト。「飲食店」「賃貸不動産」「ホテル・旅館」などなど・・・。*比較検索機能を中心に、好きなモノゴトを選択して来店させるモデル。*

全国版や、地域版、趣味嗜好の領域などなど・・・。大中小のポータルサイトは星の数ほどありますね・・・。(ただし、収益的に活況を呈しているサイトはもはやわずかでありますが・・・。)

第2世代:「ガラケーモバイル」との組み合わせ。「クリック&モルタル」時代。

2000年に入ると、携帯キャリア各社がこぞって、インターネットにアクセスできるネットサービスを開始します。それにともない、大手のチェーン店はこぞってメールとケータイ用サイトを活用した誘客施策を打ち出します。

まず、リアル店舗に来店した顧客に会員登録をさせます。その際、ケータイメールアドレスの記入は必須。その後、店舗サイドから、定期的にメアド宛てにクーポン情報やキャンペーン情報を配信し、来店を促します。これがいわゆる「クリック&モルタル」です。飲食店チェーンなどは、雨が降ると来店数が激減します。その対策として「雨ですが、来店してくれたら●●サービスしま~す!!」なんていうメールを一斉配信。当初はそれなりに効果があったようですね。しかしながら、類似のサービスを各社各店が行い始めると、登録ユーザーにしてみると毎日数十本のメールが届くようになります。そうなるとブームは一気にダウン。次の世代に移行し始めます。

この時代、ネットへのアクセスツールとして、メールに加えて、「QRコード」や「フェリカ(RFID)」が活用されました。

第3世代:「スマートフォン」が拓く「O2O」時代

2010年以降、スマホの登場で「O2O」施策が激変します。スマホはいわばポケットに入るPCです。それまでのガラケーに比較するとブラウジングの量と質は飛躍的に向上します。画面が大きい、アプリにより様々な「仕掛け」を打ち出せる。3G、4Gと、より高速な通信インフラが整うことで動画の活用もできる。*そしてSNSとの連携で、「1対多」の「一方通行コミュニケーション」が、「1対多対多」の「クチコミ可能の双方向コミュニケーション」が可能となります。*

第2世代の仕掛の主流「メルマガ」から第3世代の仕掛の主流は「アプリ」に進化します。顧客を囲い込むためにチェーン店を中心にオリジナルのアプリを作り、ばらまき始めます。アプリの特徴である「プッシュ通知」を武器に、さりげなく再来店を促す仕組みです。

第4世代は、「IoT」により、さまざまな環境からネットに接続し、リアルへ誘導します。

「IoT(Internet of Things)」は「事のインターネット」という意味です。つまり、あらゆる環境からインターネットにつながる(つなげる)仕組みのことです。自宅のリビングやキッチンから、街頭のデジタルサイネージから、飲食店のテーブルから、生活者のあらゆる生活環境やシチュエーションからインターネットに接続し、店舗と顧客のコミュニケーションを誘発させる仕組みの構築が急ピッチで開発されています。

IoT時代に適したネット環境へのアクセスツールとしては、「SmartPlate」や「画像認証型AR」「iBeacon」などがあります。Marketing Bankでも取り扱う各種のクラウド型O2Oツールは、手軽に、IoT環境を整備し、最新のO2O施策を実践できるツールをとり揃えています。