企業が運用して成果を出していく中で起こる、様々な課題を解決に導いてくれるコンサルタント。しかし、このコンサルタントという職業に対して、多くの企業の方々が大きな勘違いをしていることが多い傾向にあります。それは「コンサルタントと仕事をする=仕事になる」という間違った認識です。

 コンサルタントと一緒に、自社の取り組んでいる仕事をするからといって、必ずしも「自分たちの仕事が楽になる」「会社の売上が簡単にアップする」というわけではないのです。コンサルタントはあくまで、客観的かつ俯瞰な目線を通して自社の経営を見てもらうことで、自分たちが気づかなかった課題を明らかにしたり、また課題に対する解決方法を導き出す”第三の目”というようなものなのです。

むしろ、コンサルタントと一緒にすることで企業側が放置していた「本当にやらなければいけないこと」が明るみになることが多々あります。それに向けて、やるべきことは絞られてきます。しかしそれにともなって、自分たちが”やりたくない仕事”をコンサルタントによってやらなきゃいけなくなり、緊急度が低いため無視し続けていた重要度の高い仕事に対して、どうにかして取り組むようにしなければならなくなります。今までこなしてきたことに加え、分野を絞ったことでやらなければならない事は増え、精神的・肉体的にも大変苦労する状況になります。

コンサルタントという職業はつまり、会社としての成果を「本気」で求めたいクライアントに対して、「本気」でサポートするのが仕事だということです。つまり、企業側が「本気で成果を出したい」という意識ではないのに、ただただコンサルタントと一緒に仕事をしたところで、良い結果が生まれることはまずありません。なんとなくでコンサルタントに依頼したところで、当の企業側が本気で売上を出すための覚悟がない場合、一緒に仕事をしてもお互いがともに不幸になる結末が待っています。コンサルタントという存在に対する認識違いは、そういった無意味なことを繰り返すことになるのです。それでも、成果を高めるため共にタッグを組むことは、非常に有意義な手段であることは事実です。

成功への近道は”できません”を言わないこと

 例えば、インターネット上のビジネスで「本気で」成功したい人の場合です。日本のほとんどの業界の会社が、今日から毎日欠かさず自社のサービスについてのブログを書き続けていけば、おそらく5年後10年後にはナンバーワンになることができると思います。なぜなら、ほとんどの会社が自社のホームページを作ってから、ほとんど更新をせず、自社が行なっているサービスや人材などの細かな発信作業を怠っているからです。つまり、正しいマーケットリサーチを行い、毎日情報を発信するブログをコンスタントに書き続けていけば、本当にナンバーワンになれる可能性が高いわけです。

これは特別なスキルや、莫大な資本力が必要なわけではありません。”毎日文章を書く”という「意思」だけで実現することができます。本当に必要なのは、だれもが持ち合わせている「意思」を実行することだけなのです。

 もちろん、ホームページを作成し更新のルールを決め、サイトの定期的なメンテナンスを行い、多少のインターネット広告投資をして、その後の最後の選択肢が”毎日ブログを書く”ことかもしれません。また*企業によっては、最初で最後の選択肢が毎日のブログ更新かもしれません。その「意思だけで10年後ナンバーワン」になれる方法を”それはできません”というならば、詰まるところ「本気で成果を求めているわけではない」ということだといえます。企業とコンサルタントが成果を「本気」で求める、ということは裏を返せば「一切の妥協はしない」ということでもあります。*

つまり「できませんは言わない」ということが非常に重要になってきます。「それはできません、他のやり方を教えてください」では、「仕事が楽になるわけじゃない」という原則に反しています。あくまで、本当に成果を残すための要求として、コンサルタントは施策の実践を求めるのです。

 改めて、コンサルタントは「仕事を楽にするため」に存在するわけではありません。あくまで、「本気で成果を出すための手段の一つ」なのです。*”それはできません”を言えば言うほど、会社の売上が上がる可能性は低くなっていきます。なぜなら妥協を許すことで、本質的な課題を解決できなくなるから*です。*「本気で成果を求める」ならば「それはできません」は決して言わないことが大切*です。もちろん「できるようになる」までのステップアップづくりに関しては、コンサルタントにとって重要な仕事なので、大いに頼っていいのです。さきほど出した例えを引用するならば、毎日ブログも週1回から始めて、慣れれば少しずつ増やすことができるということです。コンサルタントの仕事は習慣づくりを促す手段でもあります。