経営戦略を日常的に意識して仕事をしている人は多くはないのではないでしょうか。経営戦略は企業内の全ての人に関わる大切なものです。

「毎日自分が行なっている業務が、経営戦略のどこにあたるのか」について社員全員が意識できている会社と、そうでない会社とでは、大きな差が生まれます。

今回は、あまり馴染みがない人でも理解できるように、経営戦略の基礎的な部分についてまとめました。

経営戦略とは?

経営戦略とは、企業が持続的に競争優位に立って事業を進めていくための基本的な考え方を指します。

企業が経営を行うにあたって、最も上位の概念にあたるのが経営理念・ビジョンであり、経営戦略はそれらを具現化するために策定します。

経営戦略の4つの階層

経営戦略は、大きく分けると全社戦略・事業戦略・機能戦略・その他の戦略の4つに分けられます。

それぞれの戦略ごとに、経営理念・ビジョンとの一貫性や整合性を持たせることが大切です。なお、マーケティング戦略は機能別戦略の一つにあたります。

1. 全社戦略

全社戦略とは、複数の事業を展開する企業が会社全体の予算・人材・情報・設備などを、最適な割合で各事業に配分するために立てる戦略を指します。

特に、複数の事業を行う企業などは、各事業が個別に最適な戦略を追求してしまうと、会社全体の経営資源の限度を超えてしまう場合があります。

そのため、全社的な視点から事業間の調整を図り、会社の経営資源に応じた資源配分を行うことが重要です。

具体的には、事業領域の取捨選択や組み合わせ・事業間の人材配置の検討・財務面での予算などを調整する場合が挙げられます。

2. 事業戦略

個々の事業における競合優位性を保つために、事業ごとに立てる戦略を、事業戦略と呼びます。

全社戦略では複数の事業を対象とするため、個別の事業ごとに分けてみると、市場・競合・顧客が異なる場合があります。

そのため、各事業が属している市場・競合・顧客を考慮した上で、事業ごとに戦略を立てる必要があります。

3. 機能別戦略

機能別戦略とは、事業戦略を実現させるための施策を実行しやすいレベルまで落とし込むために、機能別に分解して策定するものを指します。

例えば、マーケティング戦略・財務戦略・人事戦略・営業戦略などが挙げられます。

4. その他の戦略

上の1~3に当てはまらないものの中で、特定の目的を実現するための方針や計画を戦略と呼ぶこともあります。

例えば、成長戦略・顧客獲得戦略・知的財産戦略・IT戦略・技術戦略などが挙げられます。

まとめ

今回は経営戦略の基礎的な部分を紹介しました。

一口に経営戦略といっても、全社戦略・事業戦略・機能別戦略・その他の戦略という4つに分類され、それぞれに対して戦略を検討する必要があります。

また、企業で経営戦略が機能するには、戦略と戦術に一貫性や整合性が保たれていることも大切です。