CPAは成果単価のことで、コンバージョンを獲得するためにかかったコストのことです。1件のコンバージョンを獲得するためにどのくらいのコストがかかったかを知ることができます。

しかし、デジタル広告の世界には、CPCやROASなど、似ている用語がたくさんあります。これらを使いこなせず、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、企業のデジタル広告担当者の方に向けて、CPAとは何かについて詳しく説明し、改善するための方法についても紹介します。また、CPCやROASとの違いも説明するので参考にしてみてください。

CPA(Cost Per Acquisition)とは?

CPA(Cost Per Action)とは、コンバージョンを獲得するためにかかったコストのことです。広告費用対効果を知ることができる指標として、リスティング広告などの配信を行う場合には必ず知っておきたい用語の一つです。

CPAは、ほかにも「顧客獲得単価」や「成果単価」と呼ばれています。

CPAの数値が低ければ、少ないコストで新しい顧客を多く獲得できていることになります。自社の広告運用やマーケティングが成功していることがわかります。CPAの数値が高い場合は、顧客獲得のためのコストがかかりすぎているということになります。この場合はどうやったらCPAを下げられるかを検討します。

数値は手動で簡単な計算式を用いて算出することができます。しかし、デジタル広告の世界では、Googleアナリティクスなどの分析ツールを使って効率よく正確に求めることが一般的です。計算式は覚えるというより、どのような仕組みで算出されるのかを知る手段として認識するとよいでしょう。

なお、CPAには「限界CPA」と「目標CPA」の2つにわけられます。以下で、それぞれの意味を解説します。

限界CPAとは

限界CPAとは、1件のコンバージョンを獲得するためにかけられる上限費用のことを言います。これを知ることのメリットとしては、赤字にならないラインをしっかりと見極めることができる点です。

広告費にコストをかけ続けても、常にマイナスを記録していては意味がありません。そうならないためにも、限界CPAの算出は必要不可欠です。

限界CPAの算出方法は【売上単価-原価=限界CPA】です。これらの算出方法を参考に、広告費用として使用できる上限を出しておきましょう。

目標CPAとは

目標CPAとは、1件のコンバージョンにかけるコストの目標額のことです。

リスティング広告を行う際、最初の予算をいくらにするのか悩む方も多いかもしれません。このような場合でも、目標CPAを決めておくことで必要になる予算を知ることができます。

先ほどは限界CPAについてお伝えしましたが、限界値ばかりを見ているとなかなか利益が出ません。1件あたりのコンバージョンに対して利益が獲得できたほうがいいため、目標CPAの設定は必要不可欠です。

目標CPAの算出方法は【目標CPA=限界CPA-確保したい利益】です。利益獲得のためには知っておくべき算出方法になるので、参考にしてみてください。

CPAの計算方法

CPAを出したい場合の計算方法は、【CPA=広告にかかった費用÷顧客獲得数】です。

例えば、月に100,000円の広告費をかけて宣伝を行い、顧客獲得数が50人だったとします。この場合、【CPA=100,000円÷50人=2,000円】という結果となり、1人の顧客を獲得するために2,000円かかっていることになります。

一方、月に50,000円の広告費をかけて宣伝を行い、顧客獲得数が30人だったとします。この場合は【CPA=80,000円÷30人=1667円】となり、CPAは1667円であるとわかります。

両方を比較すると前者の方が広告費もかけているし、顧客獲得数も多いですが、一人あたりにかかっているコストが高いです。後者は広告費も顧客獲得数も少ないですが、一人あたりにかかっているコストは安いことがわかります。

計算方法は簡単ですが、より効果的なCPAにするためにも、先ほど説明した限界CPAと目標CPAが大切です。全て算出したうえで具体的な数字を出すといいでしょう。

CPAを改善する方法

リスティング広告において、CPAが予想以上に高騰してしまうことがあります。このような場合も、改善できる方法はいくつもあるので安心してください。

ここではCPAの改善に必要な5つのポイントについて解説します。

意味のないクリックを減らす

CVの見込みがない意味のないクリックは、CPAを高くする要因の一つです。意味のあるクリック数を増やして改善させましょう。

具体的な方法としては、CVが発生しないキーワードの出稿を止めることです。例えば、商品やサービスとの関連が薄いキーワード選んでしまうと意味のないクリックが発生しやすくなります。

実際にキーワードが悪化の要因の一つになることも多々あるので、改善されない場合はチェックしてみてください。

予算の変更を考える

リスティング広告を始めるにあたって、予算が適正であるかを見直すことも大切です。例えば、「目標設定が市場のニーズとずれている」「市場規模が適切でない」などの場合には、そもそも広告戦略の基盤が間違っていることになります。

この場合はいくらコストをかけたとしても効果を得られることがないため、結果的に赤字になる可能性があるのです。

基本的に広告予算の目安となるのが目標CPAです。この部分をしっかりと設定し、予算の変更も行うことで適切な価格設定を行えます。

広告予算が適正ではないと感じたときには、これらの内容をチェックし予算の変更を行いましょう。

CV数を上げる

CPAが高騰した場合には、CV数を上げてCPAを下げる改善方法があります。そもそもCV数を上げることは簡単な方法ではありませんが、この部分を改善することで損はしません。

CV数を上げるために簡単にできる方法としては、広告文の見直しです。基本的に広告文がサイト内の情報とマッチしていなければCV数は下がる傾向にあります。

一度制作したからOKではなく、分析しながらCV数が下がっていないか確認し続けることが大切です。しっかりと育て上げることでCPAが悪化し続けることはないでしょう。

また、アクセスが集中する曜日や時間帯の配信を強化することも大切です。単純に考えてアクセスが多ければCV獲得に繋がりやすくなります。

CV数を上げたい場合は、これらのポイントも参考にどこを見直せば改善できるか考えながら取り組んでみてください。

CVR数を上げる

CV数を上げることでCVR数は自然と上がる傾向があります。ただし、ただ単にCVを上げるために多額の広告費やアクセスを増やしてもCPAの改善に繋がることはありません。

重要なポイントとしては、できる限り少ないアクセス数でCVをアップさせることです。これを実行できればCVR数も上がりますし、CPAの改善も可能になります。

これらの目標を達成するためには、価値のあるコンテンツを制作しなければなりません。例えば、見込みの高いユーザーを集めることができれば、成約数は自然とアップします。

そのため、改善のためにはユーザーのことを第一に考えたコンテンツ制作が一番の近道になると考えられます。

広告表示オプションで目立たせる

広告は表示されているのにクリック数が少なくて悩んでいる場合には、広告表示オプションの利用がおすすめです。

広告の種類によっても異なりますが、中には表示される面積が広げられるオプションもあります。面積が広がればその分目立たせることができるため、クリック率アップに繋げられます。

そのほかにも、広告文と一緒に電話番高や住所を表示できるオプションがあったり、広告URLのほかにサイト内の別のリンクへアクセスさせるURLを記載できたりします。

これらを有効活用しないのはもったいないので、CPAが改善しない場合は試してみてください。

CPC、ROASとの違い

CPCとROASは、リスティング広告において知っておきたい基本用語です。ここでは2つの内容について説明するので、参考にしてみてください。

CPCとは

リスティング広告において、「クリック単価」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実はこのクリック単価が「CPC(Cost Per Click)」と呼ばれています。

CPCは、広告1クリックするごとに発生する広告掲載料金のことです。この数値を知ることで、配信している広告でどのくらい集客できているかわかりやすいため、広告の費用対効果を表す指標として利用されています。

CPCは、【広告費÷獲得したクリック数】で算出できます。CPCとCPAはよく混同しがちな広告指標になりますので、違いは理解しておきましょう。

ROASとは

ROAS(Return On Advertising Spend)とは、かけた広告費に対して獲得した売上を%で表したものです。これを利用することにより、広告費の何%売上が上がったか確認することができます。

ただし注意したいポイントとしては、ROASだけをチェックするだけでは不十分だということです。ROASの売上金額が高いと嬉しくなりますが、これは利益ではありません。売上に対する貢献度を知るための数値ですので、利益チェックは忘れずに行いましょう。

ROASは【売上÷広告費】で算出できます。ROASもCPAと混同されがちですが、全く別の意味なので、混同しないように注意しましょう。

まとめ

今回は、CPAについて詳しく解説しました。リスティング広告で最大限の効果を発揮するためには、広告用語の知識は必要不可欠です。CPAを理解することで、コンバージョンを獲得するまでにどのくらいの費用がかかったか一目でわかります。

効率よく効果を出すためにも大切な指標になりますので、知らなかった方はぜひ利用してみてください。