こんにちは。[本気ファクトリー株式会社] 代表取締役 畠山和也です。Marketing Bankでは、BtoBマーケティングに関する最新情報やノウハウを連載でご紹介しています。

こちらのシリーズは、BtoBのマーケティング業務に従事されている方のマーケティングオートメーションツール(以下MAツール)選定をお手伝いする内容となっています。巷でよく見る「MA機能比較表」だけではなく、よりMAを深く理解していただくために、各MAツールの特徴を、企業のなりたちやそのツールの導入事例などから読み解いてご紹介しています。

ここ数年で新たなMAツールがどんどん生まれてきて、MAツール市場の競争は激しくなり、機能だけではもはや差別化は難しくなってきました。私個人としては、機能比較だけではなく、その企業がどのようなビジネスを中心としているのか、またどのような導入事例や実績を保有しているのか等の情報から賢明な判断を下すことが重要だと思っています。今回もMAツール選定に悩まれている皆様の判断の一助となればと、この記事でまた1つのツールを紹介させていただきます。

では、今回は[スターティアラボ株式会社]をご紹介します。

※今回のこの連載は特定のツールを宣伝する目的ではなく、かつツールベンダーに取材して得られた情報ではないことを予めご理解いただき、御覧ください。

BowNowを提供する会社について

BowNowを提供するスターティアラボ株式会社は、東証一部上場のスターティア株式会社より2009年に分社化された企業です。もともとは自社開発のCMSや電子ブック閲覧アプリ等、親会社含めて、Web制作案件に深く関わることの多い企業です。2015年には、もともと提供していた自社サービスを統合したパッケージ「Cloud Circus」をリリースし、その後2016年にマーケティングオートメーションツールとして「BowNow」を正式リリースしました。

BowNowの特徴と価格

BowNowはBtoBに特化した「WEBアクセス解析ツール+メール配信+フォーム作成ツール」という印象です。マーケティング「オートメーション」と呼ぶには、リードスコアリング、ステップメール等の作成ができないようで、あと一歩な気がします。

しかし、WEBアクセスの企業名特定のみであれば月額料金は「無料」だそうで、まずは企業のアクセスログを1か月だけ取得してみてWEB活用のきっかけにしたいのであれば、費用がかからないところは魅力でしょう。WEBマーケティングにまだ腰の重い企業には無料で企業名が特定できるだけでも前進かもしれません。

料金の詳細を見てみると、メール配信を行うためには、少なくとも月額2万円を支払う必要があり、この点は「企業解析不要。メール配信のみで良い」場合は最安がKairos3となります。<

導入事例から見えてくる共通点

事例に掲載されている企業様を見てみると、いずれもBtoB企業で、共通しているのは「ホワイトペーパー」というキーワードのように感じました。恐らく、スターティアラボ社が提唱するのは「ホワイトペーパー」で見込み客の獲得数を増やしたり、休眠顧客に「ホワイトペーパー」を見せて、検討度合いを引き上げたりしましょうということのようです。

従来、BtoBのWebサイトの多くは「問い合わせ」というハードルの高いものが主流で、「問い合わせ」未満を取りこぼしていたため、BtoB企業で、まだホワイトペーパーを用意したことの無い企業にとっては、この「ホワイトペーパー」という考え方がちょうどよいステップアップ感かもしれません。

利用中ユーザーの声

私は職業柄、マーケティング担当の方々とお話をすることも多いのですが、BowNowに関して以下のような声を聞きました。

「ログ解析で企業名の特定だけであれば無料で試せるところが良い」

「中身がシンプルなので、Web解析やメール配信程度にチャレンジするときにはちょうどいい」

「MAツールとして本格的なことをやりたくなると、機能に物足りなさを感じるかもしれない」

まとめ

MAツールはいずれも「トライアル」や「デモ」等はありますが、一部の機能のみを「無料」で提供されている点は、この手のツールの決裁が下りない企業にとっては良いきっかけになるのではと感じました。

とはいえ、MAツールは「無料で放置」で成果が出るような甘いものではありません。無料でとりあえず入れてみた程度ではその先に進歩はなく、マーケティング担当の方には、本格的にWEBマーケティング活動に取り組む社内の雰囲気作りの一環として使われることをおすすめしたいです。

畠山和也

[本気ファクトリー株式会社] 代表取締役<br> ソフトバンク・リクルートで営業現場・新規事業の立ち上げ、ラクスルなどでWEBマーケティングの実務を経験し2014年独立。「固定客をつくる根雪マーケティング」をコンセプトにデジタルマーケティングのコンサルティングを提供。