動画マーケティングの重要性

「YouTube」において、1日あたりの延べ動画視聴時間がなんと10億時間を突破しています。スマートフォン所有率の増加など、以前と比較して動画を視聴しやすい環境が整っているからです。現時点でも驚きの数値ですが、向こう数年、オンライン動画の視聴量は数倍に増えていくだろうという予測レポートも出されています。

動画視聴が消費者の生活にこれほど入り込んでくると、企業のマーケティング活動としては、動画を活用した施策が必須となります。

動画マーケティングに関して、動画制作を外注すると大きな費用がかかりそう、かと言って社内で制作するには難しそう、とハードルの高さを感じている方も多いと思います。静止画広告よりも制作の手間がかかるのは事実ですが、それでも手間を省ける、外注するにしても費用を抑えられる、社内で制作するにしてもサポートしてくれる、そのような動画マーケティングサービスが増えてきています。
出遅れる前に、今こそ動画マーケティングに取り組みましょう。

動画マーケティングサービス・ツールについて

動画マーケティングの実施までは、次のようなステップがあります。

動画コンテンツの企画から、撮影・素材の準備、編集によってコンテンツが完成。配信にあたってはデバイスやプラットフォームに合わせた変換が必要で、配信後は視聴分析を行います。

サービス・ツールの領域は、大きく言うと前半の動画制作と後半の動画配信管理で分かれます。

動画制作サービス・ツール

動画の制作部分をサポートするツールは、企画・撮影・編集それぞれのサポート領域によってさらに細分化されます。

まず、素材は自社で準備する前提で編集部分だけを提供しているサービス・ツールが存在します。

撮影以前からサポートしてくれるサービスに関しても、定められたフォーマットに沿った撮影をしてくれるサービスもあれば、本当にゼロの企画の段階から制作を預けることができるサービスもあります。

また、静止画を素材としてそれに音声や字幕を付けることで動画コンテンツに変えるツールもジャンルの1つです。動画作りの専門的知識がない担当者の方でも、使い慣れているOfficeソフトのパワーポイントなどを素材に動画を作れるツールもあります。

動画配信管理ツール

動画配信管理ツールとは、動画コンテンツをアップロードすれば、配信したいデバイスやプラットフォームに対応した形式に変換できるというツールです。同じタグで複数のデバイスで配信可能にするなど、簡単に配信できます。大抵、配信後の視聴分析機能も付いています。

また、アップロードした動画に簡単な編集を加えられるところまでをカバーしたツールもあります。

1本あたりどれほどの尺の動画か、どれほどの本数の動画をアップしたいか、同時にどれほどのユーザーに視聴させたいかという量によって、ツール提供元のサービスが分かれています。

動画マーケティングサービス・ツール選定のポイント

動画コンテンツを作るところからお悩みですか?それとも、動画コンテンツはすでにお持ちですか?

後者の場合は、動画の配信を管理するツールの導入だけで、マーケティング施策を推進できます。

前者の場合は、動画を制作するサービスも利用する必要がありますが、この選定で関係してくるのが担当者のスキルと完成動画に求めるクオリティーです。

自社で動画素材を準備できるか、撮影からプロにお願いしたいか、静止画に動きや音声が付いた程度の動画でよいか等、求める要件を基に選定を進めましょう。

要件を定める際には、動画コンテンツを作った後のマーケティングまで考慮しなければなりません。動画は作るだけで時間と手間がかかるので、作った後の活用施策が欠落しがちです。動画制作は、マーケティング施策ありきで考えまるべき。見積もりをとる際にも、作った後のマーケティングにかける予算も踏まえた上で、前段の動画制作にいくらかけられるのかを把握しておきましょう。

以降では、動画制作をメインとするサービスと配信管理をメインとするサービスについて、それぞれの比較表を基にツールをご紹介していきます。

動画制作サービス・ツール比較表

形態特徴企画サポート無料サービス金額Marketing Bank
掲載
PIP-Maker動画作成ツールPowerPoint資料を元に作成する×無料トライアル初期費用:100,000円
月額費用:29,800円〜
TATEITO動画作成サービス撮影・編集制作サービスMarketing Bankへの
掲載サービス込み
ツール詳細動画の場合年1回の無料アップデート200,000円〜
Viibar企画・制作から配信までのマーケティングサービス3,000人超のネットワークから最適なクリエイターに依頼できる×要問い合わせ×
LiveAct PRO動画変換ツールECサイトに特化した動画表現が可能パートナー紹介×要問い合わせ×
メディアマーケティング動画.jp編集サービス大量発注も可能××単価39,800円〜×

PIP-Maker

パワーポイントで作成した資料をアップロードするだけで動画が完成するという、特許も取得している画期的なツールです。撮影・録音が一切不要となるので、圧倒的なスピードで動画の作成・公開が可能です。

セリフは文章を入力することで3Dアバターが読み上げる仕組みです。パワーポイントを変更すれば動画も変わるので、修正も簡単です。また、動画内にはアンケートや外部リンクを設定でき、マーケティング的な機能も備わっています。

月額料金については、同時公開枠数や利用できるアバター/合成音声の種類などによって3つのプランに分かれています。最も手軽なベーシックプランで29,800円となっています。月額料金とは別に一律で初期費用100,000円がかかります。すでにある資料を動画化するため企画のサポートはありませんが、動画作成のサポートは受けられます。

とにかく簡単に動画コンテンツを作成したい担当者の方にはもってこいのツールです。

TATEITO動画作成サービス

動画を作成してもらえるだけではなく、その動画を本サイト「Marketing Bank」と「マナビト」(マーケティングに特化した学習サイト)に無料で掲載もしてもらえるサービスです。さらには、リアルのセミナー実施や代理店販売展開と一貫した販促支援を受けることもできます。掲載するサイトのターゲットと相性がいい商材を扱っていて、作った後に何をすれば良いか分からないという動画マーケティング初心者の方におすすめです。

金額は販促したい商材の紹介方法によって異なり、インタビュー動画とセミナー動画は200,000円〜、ツール詳細説明動画は350,000円〜となっています。

納品される動画DVDは、各サイトへの掲載や営業ツールとしての利用もできます。

Viibar(ビーバー)

動画制作に特化しており、動画制作をメインとして企画・制作のサポート、配信までをワンストップで提供してくれます。Viibarに登録している3,000人超の動画クリエイターから最適な人材を選んで依頼できるため、高品質な動画を制作できます。そして制作のやり取りをおこなうオンライン管理ツールも提供されているので、初心者でも簡単に制作を進めることができます。

費用は応相談となります。

1対1ではなく対大多数に相談・依頼できるプラットフォームなので、表現にこだわりたい/複数コンテンツを同時に制作したい等の希望がある企業にとっては安心して依頼できるサービスです。

また、動画マーケティング全般の支援も依頼できるので、動画公開後にPDCAサイクルを回していくこともできます。

LiveAct PRO

ECサイト向けの動画を制作できるサービスです。商品サムネイルを動く動画に変えることができます。スワイプによって見る角度を自由に変えられる360度動画も制作可能です。ほかにも、ECサイトにおいて訴求力を格段に飛躍させる動画サービスが揃っています。

料金は要問い合わせとなっています。

提供される動画はスマホでもPCでもブラウザ問わず動作するので安心です。また、制作にあたっての素材はスマホで撮影した動画でもOKですので、担当者の方に専門的な知識は不要です。

ECサイトを運営している企業にとっては、このツールで他社サイトと差が付けられることは間違いなしです。

メディアマーケティング動画.jp

動画の編集だけに特化したサービスです。自社で撮った素材を渡せば、プロの編集によって60秒以内のコンテンツ動画にして納品してもらえます。

料金は最安で39,800円ですが、これは101本以上注文した場合の1本あたりの単価となります。このように大量生産前提の制作体制を持っており、それを求めている企業なら相性がいいでしょう。最低でも2本以上の注文が必須で、この場合の1本あたりの単価は89,800円となっています。

高品質なTVCMのような制作には対応していませんが、編集だけでもプロに頼めばマーケティング効果の出る動画ができます。動画マーケティングの第一歩を始めるのに最適なサービスです。

動画配信管理ツール比較表

視聴分析機能API連携編集機能コンサルティングサービス金額Marketing Bank
掲載
Media-Gatherトリミング×月額費用:24,000円〜
millvi字幕・アノテーション設定初期費用:100,000円
月額費用:50,000円〜
×
brightcove Video Cloud×要問い合わせ×

Media-Gather

動画コンテンツを登録して管理・配信ができるクラウド型のプラットフォームサービスです。パソコンやスマホを選ばずマルチデバイスへ配信が可能となっています。

動画をアップロードすれば、管理画面上で簡易なトリミング編集もできます。準備が整ったら、生成されたタグを用いてあらゆるチャネルでユーザーに動画を配信できます。Flashを用いない最新のHTML5配信もサポートしています。

料金に関しては、サイトで手軽に配信したいかライブ配信もおこないたいか、接続数を確保したいか、定額制か接続制限がなく多くのユーザーに配信できる従量制か、どれほどの容量・本数のコンテンツを配信したいか、等によってプランが細かく分かれています。最も手軽なプランで月額24,000円〜となっています。

有料配信時に必須となるコンテンツの保護機能も付いています。有料配信も含め多数の動画コンテンツを持っている企業にとっては、管理の手間を削減できるでしょう。

millvi(ミルビィ)

同時接続数の制限なく動画配信できるクラウドサービスです。月額費用50,000円からの従量課金制となっています。

動画マーケティングの規模に合わせて利用できる点で、スモールスタートしたい企業にとっては嬉しいサービスでしょう。

費用はほかに初期費用100,000円が一律でかかります。

ひとつのタグでマルチデバイス配信はもちろん、再生プレイヤー設定をカスタマイズできたり、動画に字幕・アノテーションの追加ができたり、それらをスマホでアプリから完結できるなど、細部まで設定できる機能が揃っています。

会員制の配信や課金配信のソリューションも準備されていて、動画マーケティングをワンストップで依頼することも可能です。

brightcove(ブライトコーブ) Video Cloud

動画配信のオールインワンプラットフォームを謳っており、まず、デバイスごとに動画を高品質・スピーディー・安定して配信できます。

加えて、解析機能も優れています。デバイスごとの視聴データのみならず、アクセス場所や検索語まで解析できます。社内のユーザー管理システムと統合することで、ユーザー1人1人の個人レベルで解析も可能となります。APIが用意されているので、解析を普段使っている解析ツールの管理画面1つに集約して作業を効率化する、といった使い方も可能です。

価格は要問い合わせとなっています。

動画マーケティングの素地がある企業におすすめで、このツールの導入で作業の効率化/施策のスピードアップが期待できます。グローバル企業のサービスですが、日本語の製品ドキュメントも用意されています。

動画マーケティング成功へのキーポイント

動画コンテンツは制作や配信においてテクニカルな部分が多いですが、広告としての本質はほかのチャネルと変わりません。動画広告を打つ目的を定め、プランを練る必要があります。

プランは動画のシナリオと言えます。宣伝したい自社サービスを一番よく知っているのは担当者の皆さまです。動画の起承転結のシナリオはご自身でしっかり構築するのがベター。その上で、実制作からは各種サービス・ツールを利用するのが賢明です。

配信管理ツールの導入で様々な視聴解析が可能ですので、プロモーションの目的に沿った指標をしっかり設定することも重要です。これができていないと、「効果がよく分からなかった」「コストが割に合わない」という間違った結果に陥るかもしれません。しっかりと解析すれば、動画広告でもPDCAサイクルを回していくことは可能です。

テクニカルな部分が多いということは、逆説的に言えばPDCAの回し甲斐があるということ。担当者の皆さまのプランニング力の見せ所、魅力と捉えて動画マーケティングに取り組みましょう。

※一般公開されている公式サイト、資料等の内容をもとに記事を作成しています。機能や価格に関する記述は情報が古くなっている、実情と異なる可能性があります。