B to B、B to Cを問わず、動画を使ったマーケティングは多くの企業から注目を集めています。動画と聞くと「難しそう」と不安を感じる人も多いかもしれません。しかし、ひと昔前とは違い低コストで動画制作を行う方法は増えており、今ではスマートフォンなど最低限の機材とある程度の知識さえれば、社内で自主制作を行うこともできるようになりました。

前編では動画作成前の心がけ(目的とターゲットを明確にすること)について説明するとともに、主な動画作成の方法が3つあることをご紹介しました。3つの方法とは、(1)クラウドソーシング、(2)広告代理店・動画制作会社、(3)自主制作。このうち(1)クラウドソーシングについては前編でお話ししましたので、後編では残り2つの動画作成方法のメリットとデメリットについてお伝えしたいと思います。

■動画作成の方法(2) 広告代理店・動画制作会社

動画制作を専門とする会社や、そうした会社とつながりを持つ広告代理店に依頼するのは、昔から王道とされてきた動画の作成手段です。豊富な実績とノウハウを持つ会社に依頼すれば、経験の浅いクリエイターや素人が作るよりもクオリティの高い作品ができる可能性は高いといえるでしょう。

たとえば設立記念の動画や会社紹介のイメージ動画など、映像そのものの美しさや品質を最重視したい場合、この作成方法が最適といえるかもしれません。一方、個人クリエイターに依頼する場合や自主制作の場合と比べ、高いコストがかかるのも事実です。広告代理店・動画制作会社に依頼する場合のメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

・広告代理店・動画制作会社に依頼する場合のメリット

(1)クオリティが高い作品が期待できる

(2)ノウハウ・経験が豊富な業者なら、幅広いジャンルの動画に対応可能

(3)動画制作にとどまらず、広告展開までワンストップで依頼できる

・ 広告代理店・動画制作会社に依頼する場合のデメリット

(1)他の方法と比べて料金が高くつく

■動画作成の方法(3) 自主制作

ひと昔前なら「専門のスタッフがいないのに自社で動画を作るなんて無理!」と考えるのが普通でしたが、今やスマートフォンがあれば簡単に動画が作れる時代。なるべく費用をかけずに動画マーケティングに挑戦したい会社にとって、「自主制作」は十分価値のある選択肢となっています。メリットとデメリットをまとめると、以下のようになります。

・自主制作のメリット

(1)必要最低限の機材(スマートフォンなど)だけですぐに制作できる

(2)外部に依頼するのと比べて費用が安い

・自主制作のデメリット

(1)クオリティにばらつきが出る

(2)制作に工数がかかる

自主制作を行う場合の注意点

このように、それぞれの制作方法には一長一短がありますが、中でも(3)の自主制作はこれから挑戦したいと考える企業も増えてくると思います。そこで、動画制作時の注意点をいくつかご紹介します。

【撮影時の注意点】

・機材の空き容量を確認する

基本的なことですが、動画というのは静止画と比べてはるかに大きな容量を必要とします。

たとえばスマートフォンで4K動画を撮影する場合、約40分の動画に13GBほどの空き容量が必要となります(設定により異なる場合があります)。「途中で容量が足りなくなってしまった!」ということがないよう、あらかじめ何分の動画を撮るのか、そのために何GBの空き容量が必要かということは確認しておきましょう。

・音声がきちんと拾えているか確認する

慣れていない人が動画を撮影するときによくある失敗が、「人物の声がちゃんと拾えていなくて、言葉が聞き取れない」というもの。

スマートフォンやカメラの目の前で人が話している場合には、内蔵マイクで十分声を拾うことができますが、スマートフォンやカメラから遠い位置で講師が話しているのを撮影するような場合、声がうまく録音できないことがあります。こういう場合は別途外付けのマイクを用意する必要があります。

【編集時の注意点】

・視聴者が集中できる閲覧時間に収める

B to B向けの動画をたとえば1時間集中して視聴するのはなかなか難しいです。

一般に、動画の離脱が増えるのは17~18分といわれています。たとえばウェブセミナー動画では20分以内に収めるのがセオリー。情報を詰め込みすぎて長くならないよう、気をつけましょう。

動画制作を依頼するとき便利な比較サイト

動画制作をしたことがない会社が初めて外部に制作を依頼するときは、どこに相談すればいいのかわからず、不安を感じるかもしれません。そんなときに便利なのは、比較サイトを利用することです。

まとめ

前編・後編にわたり「動画マーケティングにおける、効果的な動画制作方法」をお伝えしました。これまで「動画制作=ハードルが高い」と思っていた方にも、意外にチャレンジしやすいということがおわかりいただけたのではないでしょうか。ビジュアルと音声でダイレクトに情報を伝えられる動画は、文字や静止画像にはない魅力がたくさんあります。ぜひ、これからのマーケティングにご活用くださいね。