高速インターネット環境の普及とともに、急速に広がってきた動画マーケティング。今やB to Cのマーケティング活動において、動画を活用することはごく当たり前のことになった感があります。YouTubeなどの動画サイトの人気は高まる一方で、ネット上の動画がテレビCM以上の爆発的な効果をあげるケースも少なくありません。一方、B to Bではまだまだ動画マーケティングは十分に普及しているとはいえず、「動画といえばB to C商品向けのものでしょ?」と思っている方も多いのではないでしょうか。あるいは「興味はあるけど、動画を作るは大変そう」としり込みしている方もいるかもしれません。

しかし、きちんとノウハウを抑えれば、B to Bで動画マーケティングを成功させるのは、決して難しいことではありません。今回の記事では、B to Bでも活用できるマーケティング用動画の作成方法を説明します。

■動画作成の前に、「目的」と「ターゲット」を考えよう

せっかく動画を作成しても、効果がなければ意味がありません。ところが実際には「なんとなく見栄えのいい動画を作ってWebサイトにアップしてみたけど、いまいち反響がない……」という企業が多く見受けられますし、中には「せっかく作った動画をなんとか活用しなければ」と、反響のない動画をムリヤリ広告費用をかけて広めようとするケースもあります。

このように動画作成に失敗する主な原因として考えられるのは、「動画を作る前の設計が足りていないこと」。どんな広告にも共通していえることですが、「その動画は何のためにつくるのか」「その動画を見てほしいターゲットはどんな人なのか」ということを徹底的に考えることで、はじめて効果的な動画の作り方が見えてきます。

たとえば「目的」ひとつとっても、企業やサービスの内容、営業方針によってさまざまなものが考えられます。主なものとしては、

(1)製品のユーザー向けに製品の使い方を説明する

(2)サービス内容を理解してもらうための「Webセミナー」(ウェビナーと呼ぶこともあります)

(3)導入検討中のユーザー向けの、事例インタビュー動画

(4)自社を知らないユーザー向けの会社紹介動画

などが挙げられます。自社の商品・サービスを広めるうえで、課題となっているのはどんなことか。その課題を解決するために、どんな動画をつくればいいのか。そして今、自社の顧客(または潜在顧客)がどのような情報を求めているのか。そのように、動画の「目的」と「ターゲット」を徹底的に考えることで、おのずと具体的にどんな動画を作ればいいのかが見えてくるはずです。

そのうえで実際の動画作成をスタートするわけですが、その方法もひとつではありません。ひと昔前と違って、動画作成のハードルはずいぶん下がりました。動画作成を請け負っている会社やクリエイターも増えていますし、ある程度の知識があれば自社で動画を作ることもさほど難しくはありません。今回の記事では、代表的な3つの動画作成方法と、それぞれの特徴についてお伝えしたいと思います。

■動画作成の方法(1) クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、不特定多数のクリエイターが登録する「仕事依頼サイト」を通じ、クリエイティブ業務を中心としたさまざまな業務を依頼するものです。最近では非常にメジャーなものとなり、特に記事のライティングやWebデザインの分野でニーズが高まっていますが、動画作成の分野においても同様。高品質な作品を安価につくれるクリエイターも増えてきたので、B to Bマーケティング向けの動画を発注するという選択肢は大いに現実的といえます。

・クラウドソーシングのメリット

(1)Web上で簡単に発注できるため、手間がかからない

(2)通常の動画制作会社に依頼する場合と比べ、短納期での制作が可能

(3)依頼先が個人のクリエイターなので、費用を抑えやすい

・クラウドソーシングのデメリット

(1)クリエイターとはWeb上でのやりとりがメインになるため、動画に関する細かい要望、ニュアンスが伝えにくい場合がある

(2)動画の拡散などは自社で対応する必要がある

【まとめ】

今回の記事では、マーケティング動画を作成するにあたっての注意点と、具体的な作成方法のひとつ目までをお伝えしました。いかがでしたでしょうか。3つの動画作成方法のうち残りふたつは、後編の記事でお伝えします。スマートフォンひとつで動画が作れる「自主制作」のやり方や注意点もご紹介しますので、ぜひお読みください。