ブランドというと大きな企業だけのものだと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、ブランドマーケティングを活用して、中小企業でも上手にブランドを構築している企業があります。

今回は、お客さんとの良好な関係を築くために重要なブランドマーケティングについてまとめました。

ブランドマーケティングってなに?

「ブランド」とは、企業や商品・サービスに対する体験を通じて顧客が抱く、その企業や商品・サービスに対する認識の総称です。

「ブランドマーケティング」とは、企業や商品・サービスのブランドに込められたコンセプトを明確にし、特徴や個性を絡めて一貫性をもたせて発信することによって、消費者に深く認知してもらう活動を指します。

具体的には、ロゴマーク・デザイン・広告などを、伝えたいブランドイメージに沿うように制作します。それらを一貫性が感じられるように組み合わせて、消費者に向けて発信します。

それによって競合商品と差別化が可能になり、自社のブランドが高まることにつながります。

ブランドマーケティングを活用した3つの事例

1. 九州の地場銘柄「いいちこ」の事例

「いいちこ」は、1979年に大分県で誕生し、地場銘柄のブランドとして長く親しまれています。

発売元の三和酒類は当時、年商3億・従業員8名のみの小規模な地方の会社でした。

そのため、ブランド作りに割ける予算が限られていましたが、発売当初~現在まで、駅張りポスターをはじめとする一貫した施策を通じて、”日本の風景の中の「いいちこ」を目指したブランドを訴求していきました。

顧客から好評な理由を調査したところ、「安くてうまい」ということがわかったことをきっかけに、「物質的に貧しくても一生懸命に働いて生きることの幸福」をメッセージに定めることを決めて、テレビCMや雑誌広告・ボトルデザインに反映しました。

そのメッセージに合うように、素朴さや無垢さを訴求することで、ブランドマーケティングを実践した実例です。

2. 宮城県山元町で栽培・生産されている「ミガキイチゴ」の事例

ミガキイチゴは、宮城県山元町で栽培された、上質な複数品種のイチゴの統一ブランドです。

商品のコンセプトを「食べる宝石」と定め、パッケージのみならず、製法・流通まで一貫性のあるブランド管理を行なっています。

品種のみではなく、高品質なイチゴの安定供給を支える産地の職人の技や、最先端のIT技術などを絡めた製法までを対象に含めてブランド化しています。

それによって、店頭でイチゴを購入する消費者に対して、深くブランドに愛着を感じてもらうことを意図した実例です。

3. 長野県小布施町の自治体による「観光街づくり」の事例

小布施町は栗の名産地であり、老舗の栗菓子ブランド店などが中心街区に集積している、人口1万2千人の小さな町です。

地域の特産物である栗菓子ブランド店を集積させる施策や、歴史的・文化的背景を意識した北斎館の建設、栗の小径などの街並みを修景する施策を組み合わせて行うことで、「文化都市・小布施」という地域イメージを作り出して発信しています。

栗菓子ブランド店の集積と歴史的・文化的な町並み形成を自治体が主導して行うブランドマーケティングの実例です。

まとめ

今回紹介したように、大企業だけでなく中小企業であっても上手にブランド作りをしている企業もあります。

消費者との良好な関係を築き、自社や商品・サービスに対してより深く愛着をもってもらうために、ブランドマーケティングの考え方をうまく取り入れていきましょう。