アクセス解析の重要性

アクセス解析ツール無しにWEBサイトを運営することは、地図を持たずに旅行するようなものです。ずっとコンバージョンが伸び続ければ問題ありませんが、そのようなことは皆無です。コンバージョンが伸び悩んだ時、アクセス解析ツールがあれば、解決の道を導き出すことができるのです。

アクセス解析の目的、その最終目的は全ての企業において共通で、自社にとっての「成果」を最大化することです。成果を上げるにあたっての課題を発見するという目的を忘れずに、アクセス解析ツールを活用しましょう。

アクセス解析の分析ポイント

サイトの課題点を見つけるためには、アクセス解析ツールの数値が何を示しているのかを理解できなければなりません。ツールで把握できる数値の概要を、以下で説明します。同時に、利用するアクセス解析ツールによっては使える特別な機能についても解説します。

簡潔に言うと、アクセス解析ツールでは4つの視点から数値を確認できます。

【①ユーザー分析】どのようなユーザーか?

PCからの閲覧かスマートフォンからの閲覧か、どの国・地域のユーザーか、初訪か再訪か等の数値を確認できます。どのようなユーザーがサイトを訪れているのかを分析することで、サイト集客施策やサイト内のコンテンツ施策を検討する際の助けになります。

●組織名分析

アクセスユーザーの接続元から組織名(会社名)を割り出してくれる機能が付いたツールもあります。これは、解析レポートがそのまま営業のターゲットリストになるという側面も併せ持っています。

【②流入経路】どこから来たユーザー何か?

自然検索・広告・ソーシャルメディア……、どこから来たかを解析することで、サイト集客施策の現状の効果検証ができ、次の施策につなげられます。<br>

自然検索からの流入についてはユーザーが使った検索キーワードが分かるツールもあります。また、最初に着地したページ(ランディングページ)がどこかも分かります。これらはSEO対策の分析に役立ちます。

●広告効果測定

広告から来たアクセスを解析するにあたり、様々ある広告媒体のうちどれか、また1つの媒体の中でもどのクリエイティブから来たかを解析するには、その機能を備えたツールを利用する必要があります。

それを用いれば、直接コンバージョンに貢献している広告がどれかだけではなく、間接的な貢献まで踏まえて広告の効果を分析できます。

【③サイト内行動】サイト内でどう行動したか?

・どのページがどれほど閲覧されているか

・サイト内のページをどのように遷移したか

・どのページで離脱したか

など様々なサイト内の動きの数値が見れます。

ユーザーのサイト内行動分析は、主にサイト内部の改善施策を検討するのに役立ちます。

●UX解析

ページビュー数や離脱率のような数値で表される解析ではなく、ユーザーごとのサイト内行動を確認できる機能も存在します。

○ヒートマップ分析

ページ単位で、ページ中のどこがよく見られているか、どのボタンがよくクリックされているかを、色で視覚化してくれる機能です。これを備えたツールを用いれば、分かりやすく可視化された解析画面で問題点を直感的に発見できるようになります。

○動画分析

さらに発展して、サイト内でのユーザーの動きを録画して確認できる機能まで付いたツールもあります。

【④コンバージョン分析】目標値に対してどのような結果が出ているか?

コンバージョン数など目標設定した指標の達成度が出ます。さらに、目標に到達したユーザーに限ってのサイト内動線等も確認できます。

サイト施策の成功点が把握できるので、強みをさらに伸ばすにはどうすればよいか、また別の成功ポイントを生み出すにはどうすればよいかをプランニングする際には必須の分析値と言えます。

●顧客分析

個人を特定した上での解析は1つのツール単体では基本的にはできませんが、その機能を有したツールを用いれば、会員ページにログイン中の顧客など、個人情報と結び付けた解析レポートを見ることができます。

これによって、コンバージョン・売上に貢献したユーザーが具体的にどのような属性の人物かを深く分析した上で、マーケティング施策を練ることが可能となります。

アクセス解析ツール選定のポイント

アクセス解析ツールとは、アクセスログを収集するという技術をベースに、収集したデータをどのように集計して見せるかがツール提供元ごとに研究開発されているものといえます。

よって選定の際に最も重要になるのが、「どのような解析値が知りたいか」です。

例えば、サイトとアプリではログの収集技術が異なるので、アプリの解析をしたい場合にはそれに対応したツールを利用する必要があります。また、広告を経由してサイトに流入したログを集計するには特別な設定が必要となるので、広告効果測定に対応したツールを選択する必要があります。

続いて、担当者の方のアクセス解析に関するレベル感も加味すべきです。

例えば、サイト改善のアドバイスとともに簡潔なレポートを送ってくれるツールは、とにかく時間が無い担当者の方向けと言えます。逆に、しっかり分析してより成果の上がるサイト施策を練りたい担当者の方は、様々な解析機能が付いているツールを選択するのが良いでしょう。

これら2点から自社に最適なツールを絞り込んでいきましょう。

アクセス解析ツール比較

解析対象メディア

特別機能

注目機能

最低契約期間

金額

Marketing Bank掲載

Sibulla SoftBank C&S Edition

サイト

組織名分析

アドバイスコメント表示機能

6ヶ月

初期費用:0円

月額費用:6,000円〜

Groweb!

サイト

分かりやすい6つの基本レポート

月額費用:10,000円

年額費用:100,000円

grab!GA

サイト

専門アナリストによるレポート作成

KISSmetrics

サイト

アプリ

顧客分析

他ツールデータの取り込み可能

月額費用:130,000円〜

サイト

広告効果測定

アトリビューション分析機能

6ヶ月

初期費用:0円

月額費用:20,000円〜

ムーブアクセス

サイト

広告効果測定

リアルタイム解析機能

3ヶ月(ASP版の場合)

月額費用:9,800円(ASP版)

USERDIVE

サイト(スマホサイト向け機能あり)

ヒートマップ分析

動画分析

フォーム分析機能

6ヶ月

初期費用:0円

月額費用:50,000円〜

Pt engine

サイト(スマホサイト向け機能あり)

ヒートマップ分析

A/Bテストツール連携

月額費用:14,800円〜

Appsee

アプリ

ヒートマップ分析

動画分析

クラッシュ分析機能

初期費用:0円

月額費用:95,000円〜

Sibulla(シビラ) SoftBank C&S Edition

登録設定することで、コンバージョンの到達経路やアクセスユーザーの組織名をメール配信で知らせてくれます。解析管理画面をじっくり見る時間がなかなか作れない担当者の方へのおすすめ度は、非常に高いです。

解析画面にはただ数値が表示されるだけでなく、過去データと比較したアドバイスコメントが表示されることも特長です。分析からわかるサイト改善の次の一手を教えてもらえます。データを「見る」だけではなく、そのまま「使える」ツールとなっています。

価格は、初期費用なし、月額料金はPV数に応じたランク付けで6,000円からとなっています。6ヶ月が最低利用期間として定められています。

Groweb!(グローブ)

Googleアナリティクスの設定が前提となっており、Googleアナリティクスのデータから必要なものを選び抜きレポートとしてまとめあげてくれるツールです。Googleアナリティクスが未設置の企業には、オプションで設定代行サービスが用意させれています。<br>

これまでGoogleアナリティクスを見て分析をおこなっていた担当者の方にとっては、いくつもの画面に渡って見ていたところを、要点がまとまったこのレポートを見るだけで済むようになり、数値を拾う時間をゼロにできます。サイトの成果を生み出すための戦略立案により多くの時間を割くことができるようになるということです。

レポートは管理画面に自動的に生成され、月単位で提供されます。

料金は、月額10,000円で、年契約だと20,000円お得な100,000円となっています。

grab!GA

Googleアナリティクスのデータから、アクセス解析のプロが、毎月レポート作成してメールで届けてくれます。アナリティクスの導入についても、アカウント取得から、計測コードの実装100ページまでは無料でサポートしてもらえます。

料金は1レポート10,000円〜です。アクセス解析の要点をこれから学んでいきたいという企業にとっては、安価で始められるのでおすすめです。

分析レポートは1枚にまとめられていて、項目に応じて表とグラフも使い分けられているので、増加/減少の重要な点が一目で把握できます。アクセスユーザーの質やロイヤリティ、集客状況やコンテンツの利用状況など、あらゆる指標のレポートを提供してもらえます。

KISSmetrics(キスメトリックス)

アクセスデータをログインユーザー(=会員・顧客)と結び付けた上で分析ができるツールです。”マス”を捉えるアクセス解析とは異なる次元の、”個”にフォーカスした顧客分析が可能になります。

売上アップにより直結するのは顧客分析です。アクセス解析に知見がある担当者の方が次に実践すべきは、このツールの活用でしょう。

「トラッキングコードの導入だけで、WEBサイトのみならずアプリでのデータも分析できる」「設定したKPIの分析指標が管理画面のダッシュボードで一目で確認できる」など、利便性に優れています。

料金は月額130,000円からとなっています。

ウェブアンテナ

単純なアクセス数だけでなく、広告からSEO、ソーシャル施策まで、一連のオンラインプロモーションの効果が測定できるツールです。どの施策がサイト全体に対してどれほど貢献しているかのアトリビューション分析が可能になります。各種広告を運用している企業にとっては、このツールを導入して広告の精査をおこない効率化を図ることで、トータルのコスト削減につなげることができます。<br>

広告媒体ごとの管理画面を見なくても、このツールの管理画面ひとつでまとめて見られるので、煩雑な集計作業も削減できます。

価格は、初期費用0円〜、月額利用料が広告のクリック数に応じた従量制で20,000円〜。最低利用期間が6ヶ月となっています。

ムーブアクセス

アクセス解析と広告効果測定が1つになったツールです。アクセスログはリアルタイムでの解析が可能となっています。

提供方式が、月額課金のASP版(最低契約期間3ヶ月)と、自社サーバーに設置する買い切りのダウンロード版の2つあるのが特徴です。ASP版は月額9,800円で、ダウンロード版は168,000円。解析ツールはマーケティングのベースですので長期利用が前提です。自社で設置できる企業にとって、ダウンロード版は抜群のコストパフォーマンスです。仮にサーバー設置に不安があっても、設置代行のオプションサービスも用意されています。

広告を展開した後、サイトのアクセス状況と広告の費用対効果の両方を分析して、次の施策を練ることが可能になります。

USERDIVE(ユーザーダイブ)

マウスの動きやページコンテンツをどこまで見たかなど、サイトに来たユーザーの行動を、ヒートマップや動画分析で確認できるツールです。どこからサイトに流入してきたかのアクセス解析とは概念が異なる、サイト内でのUXを解析するものとなっています。アクセス解析をすでに一通り実施できている企業がこのツールを導入すれば、さらに確度を高めたサイト改善施策を打つことができるようになるでしょう。

料金は、初期費用無料、月額料金がPV数に応じて50,000円〜です。

スマホサイトにも対応しています。PCとスマホではユーザー動線が異なるので、分析する価値は大きいです。また、付随してフォームの分析機能もあります。これで分析してフォームを改善すれば、コンバージョンアップに直結します。

Pt engine

PCからスマホまでマルチデバイスの解析が可能。通常のアクセス解析機能に加えてヒートマップ機能も付いています。複数のドメインをまたがった一括解析や、広告からの流入・コンバージョンも計測可能。オールラウンドな解析ツールとなっています。<br>

料金に関してはプランが分かれており、月額14,800円〜となっています。無料版も用意されているので、ヒートマップ解析未経験の担当者の方にとっては、機能の価値を試してから導入することができます。<br>

A/Bテストツールと連携できるようになっているので、このツールを起点にPDCAサイクルを回すことも可能です。

Appsee(アップシー)

アプリにおけるユーザビリティを分析するツールです。アプリ内での様々なイベント操作状況を、面倒な定義設定なしで、分かりやすくビジュアル化されたレポートで確認できます。タッチされている部分をヒートマップでも表示が可能となっています。<br>

加えて、ユーザーのアプリ利用の挙動をビデオレコーディングする機能も付いているので、平均数値からの分析だけではなく、新規ユーザーが利用中にどのような問題を抱えているかや、ヘビーユーザーがどのように活用しているかを具体的に解析することもでき、そこからUI改善が実施可能となります。<br>

価格は、初期費用は無料で、月額95,000円から。セッション数などに応じて要問い合わせとなっています。

クラッシュレポートも記録されるので、技術的なバグ潰しもスピーディーにおこなえます。サイトのみならずアプリも運営している企業においては、必携のツールと言えます。

アクセス解析ツール活用のカギ

アクセス解析という言葉の意味は、数値を見てサイトの現状を把握することですが、本質はそこではありません。把握したのちにサイト改善策を企画しそれを実行するところまでが重要です。この一連で「アクセス解析施策」と捉えて取り組みましょう。

施策を実行すれば、結果がまたアクセス解析に現れます。PDCAサイクルの起点となるので、回し続けることが重要です。

改善策を練るためにはアクセス解析に目標を設定する必要があります。最終目標はどの企業もコンバージョン・売上を増やすことではありますが、その手前の詳細な指標は業種によって/企業によって異なります。この部分の検討が担当者の腕の見せ所です。的を射た目標設定を基に解析から改善策を実行してコンバージョンが増加すれば、サイトはどんどん良い状態に近づき、他社に負けないサイトになれます。ここを目指してアクセス解析ツールを活用していきましょう。

※一般公開されている公式サイト、資料等の内容をもとに記事を作成しています。機能や価格に関する記述は情報が古くなっている、実情と異なる可能性があります。