開発者のなかには、世の中の人にもっと快適に暮らしてほしい、悩みを解決してあげたい、社会に新しい価値を提供したいなどの思いがあるはずです。

企業が効果的にマーケティングするためには、他社との違いを明確にしてブランディングすることがとても重要です。しかしテレビCMや広告をみていても、A社の商品とそれに競合するB社の商品との大きな違いを感じることはあまりありません。商品やサービス、それ自体での差別化はとても難しくなっていると言えます。

今回は消費者が共感できるUSP(自社や自社製品の強み)を創り出し、それを上手く伝えてブランディングするためのポイントを紹介します。

思いや物語の裏に隠されているUSPを明確にしよう

自社や自社商品を競合と差別化するためには、USPが重要になってきます。しかし品質や技術での差別化は簡単ではなく、さらにそれを伝えようとすると消費者にとっては難解な情報になってしまうことも多いです。

そこでUSPを明確にするにあたって注目すべきなのが、企業で働く人の思いや商品の裏側に隠されている物語にスポットを当てることです。

新しい商品を開発するとき、

また商品開発や営業活動の裏には、たくさんのドラマやエピソードがあります。それらを掘り下げ、分かりやすくて共感できる言葉にすると、それがUSPになります。

人は、物そのものより、その裏側にある思いや物語に共感したり感動したりします。その共感や感動をUSPとして上手く伝えることができれば、競合他社との違いも明確になりブランディングが可能になります。

USPを伝えるコミュニケーション戦略

どんなに素晴らしいUSPであっても、それが上手く伝わらなければブランディングすることはできません。またUSPを伝えた上で商品の価値やスペックも伝えなければなりません。そのため、ブランディングをするためにはコミュニケーション戦略が重要になってきます。

・誰に伝えるか

情報を伝えるべき相手は誰か、対象ユーザーとのズレはないか、その人はどんな行動パターンを持ちどんな場面で情報に接触するかなど、情報を伝えるべき相手を具体的にイメージすることが大切です。

・何を伝えるか

情報を伝えるべき相手が明確になったら、どんな情報を伝えるのかを決めます。対象となるユーザーに何を伝えたら興味を持ってもらえるか、購買や行動の動機付けをするためにはどんな情報が効果的かなどを検討します。

・どんな方法で伝えるか

情報を伝えるべき相手と内容が決まったら、どんな媒体を使って伝えるのかを検討します。その際には各媒体を単独で考えるのではなく、チラシからウェブサイトへの誘導、ソーシャルメディアとの連動など、バイラル効果を生み出すことを意識しながら戦略を立案します。

ブランディングのためのオウンドメディアの役割

オウンドメディアとは、ウェブサイトやブログなど自社で所有するメディアのことです。オウンドメディアは自社メディアですので、発信する情報の内容を自由にコントロールすることができます。そのためオウンドメディアは、ブランディングのために最適な媒体と言えます。

FacebookやTwitterなどソーシャルメディアの普及に伴い、企業とユーザーの双方向のコミュニケーションが可能になってきましたが、ソーシャルメディアでは情報を自由にコントロールすることはできません。

広告でもブランディングのための情報を発信することはできますが、発信できる情報の量に限りがありますし、費用もかかります。

そこでブランディングのための情報を発信する各媒体の中でも、中心となってくるのがオウンドメディアなのです。オウンドメディアを上手く利用して情報を発信することで、ユーザーを集め、ユーザーとの関係を構築し、ユーザーとの関係を深めていくことが可能となります。

またオウンドメディア内でのユーザーの動向を把握することもできますので、それを解析してコンテンツの改善などに役立てることもできます。

トリプルメディアを連携してのブランディングが効果的

ブランディングの中心となってくるのはオウンドメディアですが、次の2つのメディアと合わせたトリプルメディアを連携してブランディングを行うとより効果的です。

・ペイドメディア

マスメディアの広告やインターネット広告など広告費を支払って情報発信する媒体のことです。企業からユーザーへの一方的な情報発信になりがちです。

・アーンドメディア

FacebookやTwitterなど信用や評判を獲得することのできるメディアで、自社のファン化を促進することができます。アーンドメディアの一番の特徴は拡散性ですが、どんな情報が発信されるのかをコントロールすることはできません。

これら各メディアの特徴を考慮した上で、トリプルメディアを連携してブランディングを行います。

広告でURLを告知してオウンドメディアに誘導する、ソーシャルメディアで情報を拡散してオウンドメディアに誘導させるなど、上手く連携させることができるとブランドとしての認知度は加速します。

まとめ

自社商品を差別化するためのUSP作りは、企業で働く人の思いや商品の裏側に隠されている物語にスポットを当てることがポイントです。

USPを上手く伝えて競合との違いも明確にし、効果的にブランディングするためにはコミュニケーション戦略が重要です。誰に伝えるか、何を伝えるか、どんな方法で伝えるか、バイラル効果を生み出すことを意識しながら立案します。

ブランディングの中心となってくるのはオウンドメディアですが、ペイドメディア、アーンドメディアの連携を意識してブランディングをするより効果的です。