ここ数年、耳にする機会が増えた「ビッグデータ」。今回はビッグデータ活用の成功事例と、大企業だけでなく中小企業や個人でも簡単にビッグデータ活用を始められるBI(ビジネスインテリジェンス)ツールについて紹介します。

ビックデータ活用による成功事例2選

1. コールセンターに蓄積したビッグデータを修理部品の割り出しに活用した大阪ガス

大阪ガスは、ビックデータ活用により、コールセンターの依頼内容から修理に必要な部品を割り出すことに成功しました。

具体的には、大阪ガスは、自社で保有している「過去数百万件にわたる修理履歴や機器の型番データ」と「コールセンターに寄せられる給湯器などの修理依頼の内容データ」を組み合わせて分析を行いました。その結果、ケースごとに必要となる部品を自動的に割り出すことが可能になりました。

*大阪ガスの事例のように、修理作業員が行う作業を自動化する目的でビッグデータが活用することも増えています。サービス業におけるビッグデータの活用では、経費の多くを占める人件費などのコスト削減につながります。*

2. ビッグデータを活用して、観光客のニーズを分析、より効果的な改善策につなげた城崎温泉

静岡県の伊豆高原にある城ヶ崎温泉では、携帯電話やスマートフォンをお財布代わりに使えるシステムを導入し、ビックデータの活用を行ないました。

観光客の利用履歴を蓄積し、分析を行うことで「何時頃に観光客が多いか」「人の組み合わせは親子連れが多いのか」「男女ペアが多いのか」「どこの外湯が一番人気なのか」などの情報を整理し、より効果の高い施策を企画、温泉街の街づくりやサービスを企画、PR方法の改善を行ないました。

具体的な例としては、花火など観光客が立ち止まって楽しむイベントよりも、灯篭流しなど観光客が街を歩くイベントのほうがお店の売上につながることがわかりました。

*城崎温泉のように観光客のニーズを分析し、ビッグデータを活用することで、イベントやサービスの企画、改善につなげることも可能です。*

BIツールでビッグデータを活用

BI(ビジネスインテリジェンス)ツールは、事業や業務に関するさまざまなデータを分析やレポートの作成ができるツールです。*レポートをもとに経営や事業、個人といったそれぞれのレイヤーでの意思決定に役立てることができます。*

データを分析するのであれば、Excelで十分だと考える人も多いかもしれませんが、BIツールを利用すると、今まで出来なかったことや、時間がかかってしまっていた作業を解決することができます。

データの「可視化」とデータの「関連付け」

Excelは「表計算」を行なうためのツール</b>で、グラフの作成がメインのツールではありません。それに対し、BIツールではデータを「可視化」することがメインのツールであり、データの傾向や相関性を視覚的に把握するために簡単にきれいなグラフを作成することができます。

また、複数のデータを取り込んだときに項目名を検出し、自動的にデータの紐づけを行なうツールがあります。複数のデータを1つのデータのように扱い、それらを可視化して傾向を見ることが可能です。

「多用な」「大量の」データに対応

Excelスプレッドシートや、CSVなどに対応していのはもちろん、SQLデータベースなどにリアルタイムで接続してデータを取得したり、POSデータやサーバのログなど、「多用な」データに対応しているBIツールが多くあります。

また、*Excelではデータが増えれば増えるほど処理速度が落ちてしまいますが、BIツールでは「大量の」データを処理することを前提に開発*されており、それぞれのツールメーカーがより高速に処理できるよう新しい技術を利用しています。

まとめ

ビックデータの分析は様々な業界に応用可能で、ニーズの調査、リピート率の調査、業務効率化など非常に貢献度の高いものです。

かつてのBIツールは、統計解析などを目的とした専門的なアプリケーションで、専用のサーバも必須であったため、数百万から数千万円という導入費用のため、手軽に扱えるものではありませんでした。

*BIツールの中でも近年注目を集めているクラウドBIツールは価格設定も低く、中小企業や個人でも扱うことのできるものとなっています。*

次回は、BIツールの選び方とおすすめのクラウドBIツールについて紹介します。