スマートフォン広告とは、モバイルデバイスでWebサイトなどを閲覧したときに表示される広告のことです。近年、運用する企業が増えており、市場が急速に発展しているデジタル広告です。しかし、導入したいものの、どのような特徴があるのかよくわからないという方も多いでしょう。

この記事は、スマートフォン広告の活用を考えている方に向けて、広告の種類や特徴、メリット・デメリットを詳しく解説します。スマートフォン広告を活用した集客や、自社の認知度を向上にお役立てください。

スマートフォン広告(スマホ広告)とは

iPhoneやAndroidなどのモバイルでWebサイトを見たときに表示される広告を、スマートフォン広告と呼びます。現代では多くの企業が集客のためにスマートフォン広告を活用しています。スマホ広告、モバイル広告と呼ばれることもあります。

スマートフォン広告の市場は急速に発達しており、年々需要が拡大しています。とある企業の調査によると、2018年のインターネット広告媒体の費用の割合は、デスクトップ広告費が約30%、スマートフォン広告費が約70%でした。多くの企業が、デスクトップ広告よりもスマートフォン広告のほうに2倍以上のコストをかけていることがわかります。

スマートフォン広告(スマホ広告)が伸びている理由

スマートフォン広告が伸びている理由として、スマートフォン利用者の増加が考えられます。ある調査によると、スマートフォン利用者は20代が94.5%、30代で91.7%となり、年々増加していることがわかっています。また、10代〜50代は、パソコンよりもスマートフォンのほうが利用率は高いこともわかりました。

スマートフォンの利用者が増加すれば、広告を見るユーザーも増加します。この背景がスマートフォン広告の需要を高めているのです。

スマートフォン広告(スマホ広告)の種類

スマートフォン広告と一口に言っても、広告形態はさまざまです。ここでは、それぞれの広告形態の種類と特徴について解説します。

リスティング広告

リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索ページのトップに表示される広告です。クリック課金型の広告で、検索ボリュームの多いキーワードほどクリック単価も高くなります。予算設定が可能であり、集客効果も高いことから簡単に始めやすいスマートフォン広告となっています。

ただし、検索ページの広告はユーザーが興味を持ちにくく、1ページ目に表示されてもクリックされないことがあります。そのため短いテキストで、いかにユーザーを惹き付けるかといった工夫が必要になります。

ネイティブ広告

ネイティブ広告は、媒体のデザインに合わせて違和感なく掲載できるスマートフォン広告です。SNSのタイムラインなどによく使われるタイプです。一般の投稿と同じレイアウトで投降されるため広告色が薄いのが特徴です。ユーザーは広告を意識せずにページをクリックするため、高いクリック率が期待できます。

インタースティシャル広告

インタースティシャル広告は、スマートフォン全体に大画面で表示される広告です。広告を閉じないとページを閲覧できないため、ユーザーの目に確実に届けることができます。

ただし、ユーザーにとって興味のない広告だと不快感を与えてしまうため、自社のイメージがダウンする可能性もあります。広告の色合いや文字を考えて、ユーザーに不快感を与えないような工夫が必要です。

ディスプレイネットワーク広告

ディスプレイネットワーク広告は、狙ったターゲットが特定ページに訪れたときに表示させるスマートフォン広告です。基本的には画像メインの広告ですが、GIF動画のような動きのある広告掲載も可能となっています。

また、スクロールに合わせて表示させる「スクロール追従型広告」、画面上にポップアウトさせる「全画面広告」もあります。

レコメンドウィジェット広告

レコメンドウィジェット広告とは、媒体のおすすめ記事欄に表示されるスマートフォン広告です。ネイティブ広告と同じように媒体のデザインに合わせて広告が表示されます。

2015年に誕生してから、毎年需要が伸び続けています。ただし、大きな効果が期待できるぶん、最低料金が高めに設定されています。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、コンバージョン(CV)につながった場合にのみ料金が発生する成果型報酬広告です。広告を出稿すると、個人ブロガーやサイト運営者などが、自分のブログやWebサイトに広告を表示してくれます。この広告がクリックされ、自社の商品が購入されたりサービスが申し込まれたりすると成果となり、報酬を支払うことになります。

ブログやサイトでは運営者が、実際に商品を使った感想やサービスを利用した感想を、口コミや体験談のように語ってくれます。

成果に至らない限り報酬が発生しないため、無駄なコストがかからず、中小企業から大手企業まで幅広く活用されています。

SNS広告

SNS広告は、TwitterやFacebook、Instagram、TikTok、LINEなどのタイムラインに表示させる広告です。SNSは若年層の利用率が高いため、若者をターゲットにした広告を掲載することで効果的な集客が期待できます。

また、SNS広告は、表示されるたびに料金が発生するインプレッション課金と、クリックされるたびに料金が発生するクリック課金の2種類あります。自社のサービスや掲載するSNSによって、どちらの課金形式が適しているかを検討するとよいでしょう。

アプリ広告

アプリ広告は、スマートフォンのアプリ内で表示される広告です。1つのアプリに対して出稿している企業が多くないため、広告のクリック率が高くなります。

しかし、スマートフォンアプリは歴史が浅いこともあり、システム不備のアプリも多くあります。そのため広告がうまく表示されないといった事例も少なからずあります。運用する場合は、事前にどのような不備があるのかチェックしておくとよいでしょう。

動画広告

動画広告とは、動画を活用したスマートフォン広告です。YouTubeやTVerといった動画配信サービスで利用されることが多いです。広告が再生されるのは、動画の再生前、再生途中、再生後などです。動画の長さも数秒から数分と幅広く設定できます。

アニメーションや音でアプローチをかけられるため、ユーザーの印象に残りやすいのが特徴です。数秒でユーザーを引き付ける質の高い動画作成が必要になるため、ある程度の労力が必要です。

スマートフォン広告(スマホ広告)の4つのメリット

ディスプレイ広告とは違った効果が見込めるスマートフォン広告ならではのメリットがあります。ここでは、スマートフォン広告の4つのメリットについて解説します。

1.ターゲット層が絞りやすい

スマートフォンを利用するユーザーは、パソコンで検索するときよりもプライベートな検索をします。そのためディスプレイ広告よりも、狙ったキーワードに対するターゲット層が絞りやすいのがメリットです。また、プライベートな検索が多いことから、クリックに対するコンバージョン率も高い傾向にあります。

2.広告に対するユーザーの反応が早い

一般的に、パソコンは会社や自宅以外で利用することは少ないため、ディスプレイ広告はユーザーの反応が得られるまで時間がかかります。しかし、スマートフォンは場所に関係なくどこでも利用されます。広告を掲載してからすぐにユーザーの反応が見込めるのは、スマートフォン広告ならではのメリットでしょう。

3.クーポンとの相性がいい

スマートフォンは持ち運びができるため、クーポンとの相性が抜群です。チラシなどについているクーポンだと、切り取って店に持っていく必要があります。しかし、スマートフォン広告のクーポンは、デバイスを持っていればその場で獲得することもできます。手間なくクーポンを利用できることは、店舗への集客につながります。

4.10代〜20代のターゲットに訴求できる

スマートフォンは10代〜20代の利用率が非常に高くなっています。そのため若年層を狙った広告を掲載することで、大きな集客効果が期待できます。自社の商品やサービスが若い世代に向けたものであれば、より相性がよいでしょう。

スマートフォン広告(スマホ広告)の2つのデメリット

スマートフォン広告は、メリットがある反面デメリットもあります。デメリットについてもしっかり理解することで、集客に成功しやすくなります。

1.ユーザーに不快感を与えやすい

スマートフォンはパソコンと比べて画面が小さいため、広告のインパクトが強くなります。このことはメリットでもあると言えますが、広告に興味のないユーザーにとってはストレスになってしまいます。ユーザーに不快感を与えないように、広告の文字や色合いを考えることが大切になります。

2.スマートフォンに対応したページ作成が必要

スマートフォン広告を掲載する場合は、広告からアクセスするサイトページもスマートフォンに対応させなければなりません。スマートフォンに対応していないページは非常に見にくくなるため、ユーザーが訪問しても、すぐに離れてしまいます。広告を掲載する前に、自社サイトがスマートフォンに対応しているか確認しましょう。

まとめ

スマートフォン広告はディスプレイ広告にないメリットがあります。若年層を中心に、モバイルデバイスを利用するユーザーにアプローチできます。特にスマートフォンを最も利用する10代~20代に向けたアプローチに適しているデジタル広告です。

スマートフォン広告にもいくつかの種類があるので、特徴をよく理解し、自社の目的にあったタイプを出稿するようにしましょう。年々需要が伸びているデジタル広告なので、今後の活用シーンも増えていくことが見込まれます。