本記事では、誰もが気になるメルマガの指標について毎回ご紹介していきます。普段メルマガを作成している、メルマガに関するコンサルティングなどをしているという方々の中で悩ましいのは、メルマガの効果指標ではないでしょうか。指標といっても、そこには開封率、クリック率、バウンス率など、複数存在します。このシリーズでは、海外の最新レポートをもとに、メール配信時に参考にしたい数値例をご紹介していきます。

今回取り上げるのは「件名の文字数」です。メルマガが開封されるかどうかは件名にかかっていると言っても過言ではないほど重要な要素ですが、みなさんは意識して作成されていますか。本記事が、より開封してもらえるメールの件名を作り出す助けになるかもしれません。

引用元レポートの詳細

データの収集期間:1年間

対象キャンペーン数:49,000

対象メール数:ほぼ1,000,000,000

読む/読まないの判断基準に関する質問をしたところ、5割が「件名」と答えた。また、2位に「冒頭の内容で判断する」という選択肢が入っていることからも、ファーストビューの情報がとても重要であることがわかる。

つまり、せっかくメールの本文に気合を入れても、件名次第では見てもらえない可能性が高いというわけです。ファーストビューで判断される割合が2割しかないことを踏まえると、件名で「開封しよう」と思ってもらえるかがどれほど重要なのかがわかります。

では、件名の文字数で、開封率がどの程度変わるのか見てみましょう。

件名の長さによる平均開封率

このグラフは、件名の長さ別で算出された、開封率です。最も開封率が高いのは28~39文字(英語)であることがわかります。一般的に、メルマガのタイトルは30文字弱(日本語)が開封されやすいと言われていますが、少なくともこの調査を参考にするならばそれより少し短いほうがいいと言えるかもしれません。しかし、この件名の文字数別の開封率はこの2~3年で大きく動きがありました。下記が、2013年~2015年の3年間にわたる、件名の長さによる平均開封率の推移です。

最も開封されやすいメールの件名の文字数は4~15文字(英語)でした。しかし、翌年には「16~27文字(英語)」「28~39文字(英語)」「「40~50文字(英語)」の開封率が高まり、「4~15文字(英語)との差が縮まりました。そして、2015年、開封率の高さは「4~15文字(英語)」を「28~39文字(英語)」が0.5%の差で抜き、2016年にはその差は1.5%まで広がったのです。

最適な文字数は受信環境で変化

この背景としては、受信環境の変化が大きいといえます。従来、メールを受け取る環境の一つに携帯電話(ガラケー)が主としてありました。この場合、携帯電話端末で受け取るメールの件名は30文字もあると見切れていたと思います(皆さんが昔お使いだったガラケーを思い出してください)。 しかし、スマートフォンが普及し、Googleのようなクラウドメールソフトの利用者も増えました。このメーラーの変化やデバイスの変化により、件名の文字数が長くても表示できるようになりました。私はこのことから、「4~15文字(英語)で要点がわからない件名より、28~35文字(英語)で要点がまとまっている方が、開封しやすくなったのでは」と推測しています。

件名の長さによる平均クリック率

結果としては件名が長いほうがクリックされやすいという傾向があるようです。なお、先ほどの開封率と同様に、クリック率の変化も見てみましょう。

傾向としては、開封率同様です。件名の文字数が4~15文字(英語)の際のクリック率は年々下がっています。その代わりに、28~39文字(英語)が他の文字数に比べて相対的に高い水準にあります。2016年は51文字(英語)以上のクリック率が高い傾向が出ていましたが、長ければ良いというわけではないはずですので、レポートで動向を追いたいと思います。

まとめ

メールは受信側の環境が変わると、そのトレンドも変わります。今回のレポートでは、メールの件名は28~39文字(英語)であれば、開封率・クリック率共に高い水準になるということがわかりました。日本語の文字数に変換すると15~25文字程度ではないかと推測されます。皆さんの普段のメール配信時の参考になれば幸いです。